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こんばんは、秋山です。
こちらのブログにお越しの保護者の方や中学生の皆さん、
いよいよ受験のシーズンが近づいてきましたね…。
初めての受験、もしくはお子さんの受験、そんな方も
こちらのブログを読まれている中にいらっしゃることと思います。
一教員として、小学生・中学生・高校生を問わず
秋山は受験生・その保護者の方を応援申し上げております。
さて、そんなシーズンですので、高校教員の立場でしか
出来ない応援をしてみようかな、そう考えました。
そこで、今日から何回かに分けて「正しい学校の選び方」を
このブログで連載していこうと思います。
あくまで、高校に講師=一年契約の教員という形で
関わった私の立場からの意見ということをご理解の上で、
参考になると思われた方はお読みください。
顔の見えないブログですので、遠慮なく言葉選ばず表現することも
あり、不愉快になられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、商売っ気抜きの教師のホンネとご理解ください。
各回には(まとめ)を最初につけます。
長文が苦手な方は、そこだけでもお読みになると
今高校教育・大学教育がどんなことになっているか、
よくお分かりになると思います。
では、お付き合いください。
(第一回のまとめ)
・現時点で大学は全入
=選ばなければ高校卒業後どこかの大学に必ず入れる
・高い偏差値の高校≠優秀な教育機関
優秀な先生、分かりやすい授業が高偏差値高校にあるとは限らない
・高校も大学も、とにかく入り口の入試の時点で
高学力の生徒が欲しくてたまらない
・少子化で苦しいのは国公私立問わない
地方はトップ校でなければ、大半が受験者減に苦しんでいる。
さて、少子化少子化と騒がれてだいぶ経ちますが、
その少子化の波を一番に受けているのは教育業界になります。
今や大学は全入時代。つまり、どこでもいいというのなら、
名前さえ書ければ大学には入れる=大学卒業の資格を買える、
ストレートに言うとそういう時代になったのです。
ですから生徒の側もよく学校を選ばないと
ただ高いお金を払って大学に入ったけれど
何も得るものがないまま卒業、そんなことになりかねません。
大学にせよ、高校にせよ、いわゆる偏差値の高い=学力の高い
学生を学校はもの凄く欲しがります。理由は簡単。
出来る生徒は放っておいても入学後学力が伸びる
=卒業後の進路も輝かしい成果が出やすい
入学時に出来ない生徒は手をかけないと学力が伸びない
もしくは、手をかけても伸びない可能性が高い
=卒業後の進路もあまりぱっとしない成果になりやすい
…というように、国公私立問わず学校はとにかく
入り口=受験時に高学力な生徒を確保しようと頑張っているのです。
これを前提に考えてくださいね。
さて、少子化で生徒は減っている。
学校はとにかく高学力の生徒を欲しがる。そうなるとどうなるか。
人気のある学校は、今までのようにたくさん受験生が殺到する。
つまり学力の高い学生を確保できる。
人気の無い学校は、今までのように簡単には受験生が集まらない。
つまり、放っておくとどんどん生徒の質が悪くなる。
下手をすると全く受験生が集まらず、学校が消滅する。
こうした傾向は特に地方の過疎地域ではっきりしてきています。
人気の高い高校は優秀な教員がいて、先進的な教育がなされている、
そんなことは「ありません」。このあたりの話は誤解されている方も
非常に多いのですが、偏差値の高い学校≠優秀な教育機関なのです。
先ほど前提で書いた様に、
人気がある=入試時に高学力の子が集まる=何もしなくても優秀な成果出る
こういった図式が成り立ちやすいのです。
もちろん全ての子供が、教員が何もしなくても好成績を収める、
ということでもありません。
しかし、入学時に高学力の子が集まる学校では、
手がかからない子・勝手に伸びていく子が多いのも事実です。
地方の中核公立高校の先生の授業を拝見しても、
ご自分の趣味に走った授業や、とにかく課題を膨大に出し
ただ淡々と解説するだけの工夫の無い授業がなされている場合も
非常に多いのが現実です。
(そんな授業でも生徒が優秀だと「勝手に」東大などに受かっちゃうのです)
一方であおりを食うのは、二番手以降の高校です。
学費の安い公立が第一志望になり、私立は併願の滑り止めに。
ただでさえ少子化で少ない優秀な学生は、一番手に集中。
この傾向は地方で特に顕著で、
優秀な生徒は軒並み中核の公立高校にもっていかれる。
そうすると、そのおこぼれが二番手、そのまたおこぼれが三番手…
という風に再分配され、私立には公立に落ちた生徒ばかりが集まる。
…こうしてスタートラインでそれだけ「ハンデ」を負った
大学合格実績レースを各高校は闘っているのです。
今日はここまでに。長くなりますね。下手な文章ですみません。
こうして生じた「ハンデ」を克服し、
下位高校は大学合格実績を上げ、優秀な生徒を集めて
高偏差値高校となり楽に合格者が出る、といった好循環に
なんとか入れ込もうと努力していきます。
そこから生じる、構造的な問題を次回は見て行こうと思います。
こうした問題を理解することが、高校や大学を選ぶ目を養うことに
なると考えているので…辛抱のきく方はお付き合いください。
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まぁ、学校と言っても商売だから、集客力のためには実績が一番広告柱になるんだろうけどねぇ。学歴社会の軋轢は実際に社会が求める人材へと繋がる事は少なく、故に会社は青田刈りをして人材を多く獲得→篩いにかける。を繰り返す羽目になるのかな。
2007/11/8(木) 午後 11:19 [ - ]
>あれ?様
コメント有難うございます。
私立学校はどうしても経営という問題が絡んできますので、
どうしても広告との兼ね合いが出てしまうのですよね。
学歴社会は問題ですが、ただそれだけで今の学校教育全てが
無意味としてしまうのはちょっと違うと思いますよ。
今日の記事でも書いてますが、面接という通過儀礼の
処理の仕方一つでも、学ぶ事はあると思いますよ。
2007/11/9(金) 午後 10:42 [ 秋山妙子 ]
首都圏の某大学付属中にいる娘をもつ親として最近悩みが・・・
高等部は、あるスポーツで有名なんですけど、それを知って中等部から入学してくる子多いようです。それと関係なく入部すると、ビックリしますね。修学旅行も文化祭も試合でいけません。小さい事だと英検も、申し込んで勉強してても、保護者に一言の説明もなく、顧問が勝手にキャンセルして料金は次回に・・と動きます。娘が担任に聞いても「私は顧問の先生が言ったのを聞いただけだから」と返事があるようで・・・。修学旅行については、試合にかぶってないのに、行けません。怪我したらその週末の試合が困るからという理由です。特待で入った子ならともかく、何でうちまで???と感じる母です。泣
2007/11/10(土) 午前 10:52 [ - ]
つい先日やっと志望校が決定しました・・・。
ホントに迷い迷いの中決めたのですが、ちょっと自分の学力の低さにがっくりきましたorz
私は親に「どこの高校いこっかな?」って言ったら、「自分の進路ぐらい自分で決めろよ。」って言われたのでありのまま決めたら親に「ココかよ」って指摘されました!
12月三者面談で完全に決まってしまうそうです><
話がはずれてしまいましたが、上の記事も参考にしながらもう少しギリギリまで考えてみようとおもいます!ありがとうございました!
傑作ー☆
2007/11/10(土) 午後 10:04 [ 凛八 ]
>おぱんこ様
ああ、やっぱりうちの高校だけじゃないんですね…
部活は教育活動の一環、そのはずがいつの間にか
部活は教育活動より優先(学校の宣伝優先)に変わっていく話。
修学旅行も文化祭も、大事な教育活動なんですけどね。
英検試験の話も、おかしいですよね。自分の意思で受験を
決めてるんですから、少なくとも顧問は生徒と相談するべき。
勝利至上主義はいけない、
これがどんどん建前になっていくのもどうでしょう?
>ぬー様
志望校決定、おめでとうございます。まだまだ迷ったり
していくでしょうけど、正解のない話なのは誰でも同じ。
親や教師、自分の家の事情や学力や通学距離など、様々な事柄と
交渉したりデータをつきつめて考えたり…そうすることが
大事なことなので、迷うのは立派に考えてる証拠ですよ!
今のまま、よく考えてくださいね。
この記事がお役に立てたのなら私も嬉しいです☆
2007/11/11(日) 午前 7:26 [ 秋山妙子 ]
非常に的を得た、高校の実態の指摘と思われます。
教える側の問題について、高校は何を教え、学ぶ場か。教師は専門に特化してハウツーだけを教えればそれで、良いのか。
学校は社会へ出て社会人(働き、自立した)となるための、社会人養成機関でないかと思います。
そうすれば、社会を教え、学ぶ事が必要と思います。
技術者には技術者の社会。物理学には大学を含めた物理学の社会があるのだと思います。
2007/11/17(土) 午後 7:26
コメントありがとうございます。
現場で色々な生徒の現状や、学校経営の現実と理想のせめぎあいを
みていると、教員一人の力だけでは対応できない、
大きな問題に直面していると思えてならないのです。
そんな現実を教員の側からの内部告発のような形で書いております。
お目汚しな文章ですが、可能ならお付き合い下さい。
2007/11/17(土) 午後 8:33 [ 秋山妙子 ]