腐女子教師の化けの皮の下

受験シーズンも一段落、いよいよ卒業式・終業式。某地方の弱小私立高校講師をしてる腐女子教師の日常をつづります。

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こんばんは、秋山です。

今日、11月23日は祝日ですよね?
今日も模擬試験と推薦入試対策で、
休みであって休みでない一日を過ごしました。

ちらほらと結果が出て、「合格した!!」という子もいれば、
「…」な子もいるのが世の習い。

教員として生徒を応援している以上、残念な結果だった子に寄り添ってあげたいもの。
でも、それは二つの意味で出来ないのです。

まず一つには、その子の自立を促すため。
社会に出る前に、社会や他人に拒絶される=この場合不合格を告げられる
ことを経験しておくことは大切なこと。
それを極力独りで受け止めて、乗り越えていくために、
教員として敢えて距離を置くわけです。

もう一つの理由は、前の理由が格好つけに見えるほど現実的なもの。
一人の教員が20人以上の推薦入試対策や
それに付随する事務作業(面接・小論文・学科試験・書類作成)を
同時進行で平行して進めている以上、
一人不合格の子供が出たからといって、その子にばかり
かまっていると、他の子に手をかけられないことになってしまうのです。

よく高校卒業後に「学校の先生は何も気持ちをわかってくれなかった…」
というような、不合格経験者の言葉を聴くのですが、
残念ながら、現実問題として、一人の子の不合格を
一緒に悲しんで気持ちを受け止めてあげるには、
なかなか十分な時間も身体もないというのが現実です。

こういうときこそ、ベテランの先生が子供の気持ちを分かって
フォローして欲しいのですが…
残念ながらベテランの先生方は、定時に帰宅されるのも現実。

若手は一年契約で来年の身分保証もないのに…
子供の推薦入試対策を引き受けるのは若手ばかり。
(そもそもベテランの先生でも不勉強な先生は、対策を講じる能力もない)

…なんかおかしくないか?
そう腹を立てているのは、私だけでない若手教員のホンネです。

でも、生徒は何も悪くない、だから良心で頑張る。
休日出勤もする。つきあう。

こんな教員もいるのです。
こんな現実もあるのです。

だから、不合格の子達…残念だと思うけど、
私も(18歳の子供が大学に拒絶されるのは)かわいそうだと思うけど、
一人で立ち直ってください。そう祈ってます。

立ち直って、次への挑戦の心の準備が整ったら、
また私の机においで。

他の子供の対策をしながら、そんな気持ちで
寂しげな不合格の子を教員はみているのです。

このブログをご覧の受験生の皆さん、保護者のみなさん。
勉強以外の経験が積める、いい受験になりますように。
若手教員の一人として、心から応援しています。

どうも、ご無沙汰しております。
この記事のせいで静香ちゃんのイメージが崩れた、
そんな人がいたら申し訳ないと少しだけ思ってすぐ切り替えた秋山です。
気を持たせるような引きで終わっておいて、3日の空白、すみません。
今日は続きをサクサク参りましょうw

さてさて、口より先に手が出ることもある静香ちゃん。
なかなかおしとやかなお人形では収まらないキャラです。
そんな静香ちゃんがリアル「女」としての一面を覗かせる、
性知識に関わる描写を見てみましょう。

41巻(みえないボディガード)で
ご両親が家を空けて夜自宅に一人になる、
という話をする静香ちゃん。それを聞いたのび太君は
「そうだ!今夜ぼく泊まりにいってあげる」という申し出を
即答で「いえ、結構」と断る静香ちゃん。その後の台詞。
若い女性が一人のところへ、男の人を泊めるなんて問題だわ
…と生真面目ですが、成人女性ならする配慮をしています。
この辺りは自分を「女」、のび太君を「男」と意識し始めている
女の子の心理とも言えるでしょう。

30巻ではのび太くんの部屋にスカートを忘れたところ、
のび太くんは往来で静香ちゃんを呼びとめ、スカートを渡そうとします。
そのときにも声をひそめて
「大声で言わないで。人が聞いたら変に思うでしょ」と
10歳の女の子にしてこの発言。
ちょっと考えすぎな感じもしますが、その辺りも小5女子でしょうw。

そんな配慮をする静香ちゃんなら、もう少し大騒ぎして
よさそうなシーンが他にもあるのですがw。
例えば19巻(出前電話)で入浴中に強制的にのび太くんの部屋へ
呼びつけられた静香ちゃん。出張セミヌード披露の後、
階段を下りてそのままバスタオル姿で帰宅しようと
する際には、その静香ちゃんを。のび太母が見て「!?」と理解不能な反応をw。
そりゃそうですよね、
10歳の息子の部屋からバスタオル一枚で
同級生の女の子が出てきてそのまま帰宅する
んですから。

それこそ「のび太さんのせいで誤解されるじゃないの!」とか
怒ってもよさそうなものなのに、そのまま帰るのは秘密道具の
効果なんでしょうか。それともだんだん感覚がマヒしてきたのでしょうか。
どちらにしても豪気ですよ静香ちゃん(※1)。
町内中をバスタオル一枚で歩ける女の子、
少なくとも健気で可愛いだけじゃないでしょうw。

一番ストレートにおませぶりが出たのは、お次のシーン。
新世界デパートから発送されてきた、人間製造機
今のご時世ならバイオエシックス(※2)関係で
大問題な秘密道具ですが、のび太くんはさほど悩まずに、
材料を集めてすかさず人造人間を培養しようとします。
そんな計画に静香ちゃんを誘ったのび太君。
誘い方がまずかった。
少年漫画史上まれにみる、藤子F先生の悪ふざけシーン
アニメ化はこのままでは色々な意味で無理なお話になりましたww

のび太「(にこやかに)二人で、いっしょに作らない?
静香「(微笑で)何を?」
のび太「(笑いながら耳打ちして)赤ちゃん!!
静香「へんなじょうだんよしてっ!!
ペチ バリバリ ガリガリの擬音入り
(殴るひっかくの暴行の末、のび太くんは退散)
のび太「なんで、あんなに怒るのか………
    まったく女の子って、理解に苦しむよ
(8巻人間製造機)

…これ、多分やり取り思いついたとき
F先生やアシスタントさんは大爆笑して一気に書き上げたんでしょうねww
この過剰な反応は、「どうすれば赤ちゃん作れるか」を
静香ちゃんが実際知っているからこその反応でしょう。

でもこんなの、今じゃ絶対書けないブラックジョークですね。
読んでる大人にクスリと届く笑い、ドラえもんにはこんな
隠し味も含まれているのですw
これにはなんと同じ話に続きがあります。
藤子先生悪乗りしすぎww

結局のび太が一人で作った人造人間は、
なんとミュータント(超能力者)。
人間製造機で造った人間はみんなミュータントになり人間に反乱
未来では「国連軍まで出動」する大騒ぎに!!(※3)
凄まじい欠陥商品もあったものです。
それを知ったのび太君は急いで機械を止めようとしますが
間に合わずドラえもんは念力で気絶させられます。
父親ののび太くんには、ミルクを持ってくるよう
テレパシーで指示する赤ちゃん。
しかも生まれて数分でいきなり日本語使用
大急ぎでミルクを用意しているところに
静香ちゃんが訪問。玄関で哺乳ビン片手に応対するのび太君。

静香「のび太さん、さっきはごめんね。
   だって、あんまり変な冗談言うんだもの」
(のび太の手にある哺乳ビンに気づいて)
静香「誰のミルク?」
のび太「(平然と)僕の赤ちゃん」
再度の暴行・哺乳ビンを割り帰宅しようとする静香ちゃん…
(同8巻)

これに怒った赤ちゃんは静香ちゃんを超能力で
電気死刑」にしようとする
というすったもんだもこの後あるのですが…(※4)
いやはや突っ込みどころが多すぎる話ですww
静香ちゃんの言動、
かなりおませで想像力豊かな耳年増の女の子ぶりがうかがえますよね?
これは秋山のひねくれた読み方ではないと思いますw

いかがでしたか?かなり静香ちゃんのイメージが変わる話が
多かったと思うのですが…。
こんなお話を福島センセイとお話出来なかったのは残念です。
読んでらしたらコメントお願いします、福島センセイ(※5)。

(語句注)

※1 16巻ではのび太君に下着姿を覗かれています。
  その上で19巻のバスタオルシーン。明らかに
  藤子F先生の「サービスサービスゥ」は加速気味。
  この傾向はさらにエスカレートしていきます。
  28巻では学芸会の演目にことごとくヌードを要求される
  「人魚姫」「はだかの王様」「星の銀貨」が選ばれます。
  当然静香ちゃんのヌード前提の配役が行なわれますが、
  これは幸い未遂に終わります。しかし練習でオールヌード
  のび太くんやドラえもんに披露。
  (胸だけは手で隠してますが、泣いてます。そりゃそうよねぇ)
  そしてついに32巻で腹話術ロボットの口車に乗せられた
  静香ちゃんは、一種の催眠状態で全裸のまま空き地へ
  すぐ正気に返ったのですが、これまたばっちり
  ドラえもんに完全な生まれたままの姿を見られてます。
  うーん、静香ちゃんが露出狂になる…
  思い切ったサービスするなぁ…w

※2生命倫理のこと。現在ではクローンで人間を複製する事は、
  技術的に可能であっても、実験と限っても、
  いかなる理由があっても禁止されています。
  このように、「人間を造る=神の領域に踏み込む」ような
  行動を戒める倫理観を指します。
  これが体外受精・代理母出産などの医療行為を
  法律で認めるか認めないかの議論を生むことになるわけです。
  このへんの概念がない時代に描かれたドラえもんには、
  今では大問題な秘密道具もかなり見受けられます。
  この辺はまた一本記事が書けますねww

※3国連軍は、現実世界では朝鮮戦争以降に動いたことはありません。
  あくまで常任理事国が一致しないと「国連軍」の形では
  動けないためです。厳密には、PKOなどの活動は国連軍ではないのです。
  さて、この記述から分かるのは、未来の世界には
  現代より機動的に動ける形での国連軍がいること。
  そしてグローバル化した未来社会経済の下で起こった
  クローン騒動という超国家規模の大問題も、国連の介入で
  現実的に解決されていることです。凄い権限の拡大ぶり。
  こうした姿が言葉からチラチラうかがえますが、
  この辺の描写は冷戦構造崩壊前に描かれた作品なだけに、
  現代の延長を予言しているようで面白いですね。

※4現在日本では絞首刑による死刑しか行なわれていません。
  電気死刑という言葉をいきなり赤ちゃんが使うという事は、
  未来の世界では電気による死刑(電気椅子)などが
  日本でも合法化されている、ということなんでしょう。
  この辺も未来世界の一端ですが…物騒な解説が続きますねw

※5 07年11月現在臨時国会会期延長でお忙しくて、そんな暇もないし、
   そもそもブログ読んで下さるような関係ではありません。
   一応念のため。しかしこれでこんな記事に
   コメント下さったら…ホントに驚きですねぇw。
   最近では自民党と民主党の大連立問題でたいそう
   ご立腹なご姿をテレビで拝見することが多いです。

このところすっかりドラえもんに凝っている秋山です。
今回は次回とあわせて2回で、「みんなのヒロイン」(出来杉くんのセリフ)、
源静香ちゃんについて、見ていこうと思います。

個人的に、静香ちゃんの名前は源平合戦で活躍し非業の死を遂げた源義経の愛妾、
静香御前から取っているのだと思うのですが、さてどうでしょう?

そんな静香ちゃんの一般的な評価は、おしとやかで優しくて可愛くて…
「男性からみた理想の女性像だ」と議員になる前の
福島瑞穂さん(※1)はおっしゃっています。
確かに藤子F先生の女性像が現れているとは思うのですが…
でも、私には「その解釈は少し違う」と思えるのです。

本当に静香ちゃんは、男の子からみて理想の女性像なの?
結構すごいことしてますよ彼女w?
…というわけで、結構アレな静香ちゃんの言動を
原作から拾ってチェックしてみましょう。
長いので2回に分けます。
今回は軽めの「激情編」。

まずはリアルな「女の子」としての描写を。
26巻(魔女っ子しずちゃん※2)では
「魔法少女になって、困っている人を助けたい」と
10歳の女の子らしい夢を「ばかにしないでね」と
言いながらのび太君に語ります。これを聞いたのび太君は
ドラえもんに頼んで秘密道具を貸して、一日魔女っ子に
なれるよう空飛ぶほうきとか造ってあげるのです。
喜んでほうきで空を飛ぶ静香ちゃん。
しかし…長時間ほうきにまたがっていると…

静香「長い間乗っているとどうも…」
(ほうきで急降下、着地して降りる)
静香「(股間を手で押さえながら)
   サリーちゃんもメグちゃんも、痛かったのかしら」

…藤子F先生、妙にリアルな魔法少女ですね。
この調子だと、生理関係の描写も出てきかねないのですが
最後の45巻まで出てこないので、
どうやら10歳の静香ちゃんにはまだきていないようですw
ってこんな推測する私もアレなんですが。

こんな風にリアルな女の子の静香ちゃん。
魔法使って人助けしたいような活動的な面があるんですから、
黙って大人しくしているお人形さんではいられません。

43巻では、のび太君が静香ちゃんのスカートに入った
蜂を追い出そうとしてスカートに手をかけると、
スカートめくりと誤解した静香ちゃんは
躊躇せずのび太君の顔面に蹴りを一閃
「、ドス」という効果音が、いよいよ手加減なしな雰囲気ですww
意外にも感情で動くこともあるようです。
口より先に手(足か)が出るタイプ。
言葉にしてみるともの凄いヒロインですね。

さて、少しは静香ちゃんの印象が変わりましたか?
助走を軽めに終えたところで、
次回はいよいよ静香ちゃんの持っている「性知識編」に入っていきます。

静香ちゃんは永遠の小学五年生です(※3)が、
性知識もそれなりにお持ちのご様子。
他の男子連中とその辺で温度差が感じられることも。
風呂をのぞくくらいで収まっているのび太くんたち(※4)に
比べると、早熟ぶりがうかがえる言動がちらほら。

そんな重箱の隅をつついてみます。
お楽しみに。

(語句注)

※1福島瑞穂さん:現社民党代表。元来フェミニスト運動家。
         秋山が四国旅行中に電車で同じ車両に乗りあわせ、
         20分ほどお話した経験のある唯一の国会議員さん。
         丁寧で気さくないいお姉さん(秘書付)でした。
         高知の立憲政治関係の博物館を回るよう
         一女子大生相手にも熱心にお話くださいました。

※2しずちゃん:ドラえもんが原作とアニメで違う点で
        真っ先に挙げられるのが、この呼称の違いです。
        原作ではしずちゃん。アニメでは静香ちゃん。
        有名な同名の有名人に、国民新党の亀井静香議員。
        ダースベイダーに似たいかついお顔と
        名前のギャップはかなりのものです。
        今回は国会議員ネタばかりですね。

※3サザエさん時空とも言われる、終わらない少年時代の設定。
  リアル社会にも大人になりたくない、
  ピーターパン症候群や青い鳥症候群がいて大問題。
  最近は「ニート」というストレートかつ遠慮のない
  名前がついて、いよいよ構造的な問題に。
  …とまあ真面目な解説文もかけますよ、とアピールしてみるw。

※4いつも静香ちゃんのお風呂を覗いている印象の強いのび太くん。
  でも意外なことに、初めてお風呂を覗いたのはドラえもん。
  (4巻スケスケ望遠鏡←道具名からしてエロいですw)
  初めてお風呂に踏み込んだのはジャイアン。
  (10巻人間ラジコン)
  のび太君が自らすすんで覗くのは、意外に遅く18巻なのです。
  しかし、こんなに裸を同級生にさらす小5女子もいないでしょうw
  のび太くんのクラスのセックスシンボルになってないか、
  ちょっと心配なくらいです。

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今日久々にお部屋を掃除。う〜ん、教室や廊下は毎日掃除してるのにw

そんな中、本棚のマンガも整理しました。
大量にある本。腐女子やってて、ヲタやってて、教師もやってると…
本が物凄いことになってます。ここ狭いしなぁ…
今住んでいる部屋を引っ越してもいいのですが、転職を考えている以上
来年の春までは動けないなぁ…などぶちぶち考えていると、
ここ10年間お付き合いしているマンガが。

稚野鳥子さんの『クローバー』。
仕事が決して出来るとはいえない鈴木沙耶ちゃん。
そんな彼女がひょんなことから、会社のエリート社員柘植さんとお付き合いすることに。

…これから先のあらすじを一言で書くのは難しいくらい、
主人公の沙耶ちゃん以外の話も多くて難しいのですが、
基本的に仕事の出来る男にいろんな女性が言い寄ったり、
仕事をめぐって忙しくなったり人事異動で離れたり…と
会社勤めならではの苦労をしていく二人のお話です。

おおすじは他のブログやHPに譲るとして。

私が改めて思うのは、ここ十年お付き合いしたマンガだけに、
最初のほうがもう古い時代の恋愛になっているんだなぁ、ということ。

1巻で会社の都市対抗野球の話が出てくるけど。
ここ十年で会社のリストラ進んで、すっかり下火になってしまった…という時代の変化。
さらに2巻で仕事出来る柘植さんが、沙耶に携帯電話をプレゼントして
持たせる、ということ。そうそう、この頃はまだまだ社会人でも
持っていない人、結構いたんですよね。今では小学生でも持ってるけど。

こんなことが色々あって、ああ…この十年は本当に色々変わったんだなぁ。
そんなことをしみじみ思うわけです。
携帯電話の存在一つで、恋愛をめぐるやりとりも本当に変わりましたものね。
昔の話じゃ、電話がうまくつながらなくて、気持ちがすれ違ったり、
待ち合わせがアクシデントでうまくいかなくて会えなかったり…

そんなトラブルも、今じゃ電話かメールでばっちり。(まぁ必ず解決するとは限らないけど)
遠距離恋愛も、昔は電話か手紙がせいぜいなのに、
テレビ電話や、無料通話での通話し放題や、メール…。
あとは移動手段が新しくなれば、新世紀の恋愛完成でしょう。

そんな目で読み返すと、19巻までに結構色々な変化が織り交ざって楽しいです。

しかし…読み始めたとき大学生だったけど、
あっという間に私も社会人になって、沙耶ちゃんを追い越して30手前…
秋山本人も大変化な十年でございました。

長い、堅苦しい文章ですみません。
地方私立高校教師のホンネにお付き合いくださりありがとうございます。
一見遠回りをしておりますが、今の高校教育をめぐる
環境を大まかに眺めています。
長い文章が嫌という方は、最初の(まとめ)だけ
読んでくださる形でも参考になるかと思います。
よろしければ、お付き合いください。

(第二回まとめ)
・都市部以外の地域では原則公立高校が優位=高偏差値
 地方では、公立が第一志望・私立は滑り止めになりがち
・都市部では私立高校が優位になり、公立高校が後手にまわることも
・こうした状況の中で大学合格実績を何とかしようとした
 高校では授業時数を増やそうとして未履修問題が起こる
・こうした状況の中でセンター試験利用方式の大学受験が増加
 大学と高校の利害が一致し、構造的に合格者水増しが起こる

前回に見たように、特に地方では学費の安い公立に人気が集まりやすい。
つまり、高偏差値高校は公立、私立はその滑り止めといった
構図になりやすいわけです。
(もし例外的に人気のある私立があれば、それは
 その学校にしかない価値があり、ブランドが成立しているからです)

一方、都市部では階層分化が進み、高収入層は私立の高い学費を
負担してでも、公立よりクオリティの高い教育を求める親が
増えてきます。(反面教育にお金をかけられない下位層も出てきます)
ここから授業料の割高な私立が優位に立てる雰囲気ができます。
公立の小中学校の授業崩壊が、高収入層の私立学校選択に拍車をかけます。
こうして地方と違い、学力面で私立優位の構図が
都市部では生じやすくなります。
一方で上位層に選ばれない公立は、私立の下に甘んじることになります。

こうした競争の中で生じた、地方の私立や都市部の公立など
下位になった高校はどうやって
この入学者の学力差というハンデを克服するか。

一つには、授業時間を増やす、ということが挙げられます。
こうして起こった問題が、例の未履修問題です。
指導要領に定められた時間数では、社会などの科目は
終わりません。これは学力が最高に高い中核校ですら終わらない量です。
低学力の高校にとってはなおのこと、です。
ここから時間が足りないのなら受験に必要ない教科の時間を削り、
その分を受験科目に充てる。さらに授業のコマ数を増やす。
放課後も補修する。朝早くに補修をする。
土曜も補修する。夏休みなど長期休みも補修する…
こうして学力が低い分、授業に時間をかけて丁寧に教えることで
ハンデを克服し、出口の大学合格数などを少しでも
良くしようとするのです。

しかし、それでもなかなか思うような結果は出ません。
他の高校も同じような努力をしているからです。
そこでどうするか。ここでいんちき臭い手が使われます。
併願が可能で、一人で複数回受験し、複数合格が可能な
有名私立大学を優秀な生徒に受験させ、その分を受験合格者にカウントし
大学合格者を実質水増ししてしまおう、となるわけです。

この水増し問題は、高校だけでなく大学にも責任のある問題です。
制度的に水増しできる受験方式を私立大学が認めるようになったからです。

私立大学にとって、入学者だけでなく受験者も減るのは死活問題です。
受験者が払う一人あたり数万円の受験料も
収入として当てにした経営をしてきており、
もしこれが減少すると経営に大きな影響を与えるからです。

こうした受験料減収を何とかするために
行なわれたのがセンター試験利用方式。
昔共通一次といわれた、国公立一次試験用の
試験結果データ(※センター試験は全問選択式マーク問題です)
だけを利用して私立大学も試験を実施するのです。
(もちろんこれまでどおりの形式の一般入試も実施するのです)
こうしてセンター試験の結果だけで合否を出すことで、
私立大学はほとんど手間をかけずに受験料2万円弱を稼げる訳です。
(センター試験の結果は大学側が求めると開示されるので、
 データベースにアクセスするだけで合否判定が出来るわけです)

この形式を遣うと、1月中旬に行なわれるセンター試験一回で
好成績を収めれば、その成績で複数大学に出願でき、
出願するだけで合格することが出来るのです。
つまり、大学まで受験に行き、その大学オリジナルの問題を
解かなくていい。受験生にとって、勉強の負担、宿泊費などの経費負担、
さらに時間的な制約(受験日が重なって受験できない、など)から
解放される便利な受験方法になります。

受験料と書類を送るだけで、いくらでも併願が可能。
こうなると、センター試験で優秀な成績さえ収めれば、
あとは受験料と書類を送るだけで、有名私立大学の
合格通知をコレクションすることが可能になります。

例の大学合格者水増し事件でも、利用されたのは例外なく
このセンター試験利用形式の有名私立大学受験です。
(高校によっては、大学に払う受験料を学校が負担し、
 学校が生徒にお願いして書類を出させる、ということもやっています。
 とにかくなりふりかまわず合格者数が欲しいわけですね)

大学側は、少子化の中減る受験料収入を、簡単に補いたい。
高校側は、少しでも合格実績を増やし、次年度の生徒募集で
少しでも優秀な生徒が集まる高校にしたい。
こうした利害が一致して、センター試験利用方式での
合格者水増しが成立するわけです。
ばれなきゃ今後も続けたかった…こう思っているのは
高校だけでなく大学も同じはずです。共犯関係ですね。

ここまで見てお分かりになるとおり、高校も大学も
教育機関であるとともに、経営を求められる状況になっているのが
お分かりになると思います。
経営はどうしても黒字・赤字の別を生み、
赤字の学校は工夫して黒字転換しないと、倒産…。
つまり勤めている教員は失業することになるので、
とにかく黒字化←生徒増←卒業後の進路の実績アップの努力を
求められるようになるわけです。

こうした状況下では、高校も大学も、受験者に対しては
「営業的」な対応をするようになり、さかんに
説明会やHPや雑誌などで宣伝を行なうようになっています。
あの東大や京大ですら、私立大学と共同で受験説明会を
行なう御時世です。明らかに時代は変わってきています。

次回以降では、こうした学校の「宣伝」をどうやって
正確に読み解くか。こういった話をしていこうと思います。

長くなりますが、お付き合いください。

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秋山妙子
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