腐女子教師の化けの皮の下

受験シーズンも一段落、いよいよ卒業式・終業式。某地方の弱小私立高校講師をしてる腐女子教師の日常をつづります。

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現場から見た甲子園

甲子園、始まりましたね。
大学に入って甲子園を観たとき、「もう選手たち全員は確実に年下」と気づいてショックでしたw

今教育の現場にいて見える甲子園は、もっと複雑。
私立高校が知名度を上げる手っ取り早い方法は、部活と進学実績。
最近問題が噴出しているのは、これがらみですよね。

部活は…野球の特待生問題。
進学実績は…合格実績の水増し。
水増しはそのうちまた書きますが、どちらの問題も絶対報道に出たのは氷山の一角。
生き残りをかけている私学は(もちろん私の勤務する地方私立も含め)何か必死でやっているのです。

野球など知名度が高いスポーツは、特に宣伝効果が高いので、
部活の予算などの面で昔から優遇されています。
その一つが特待生=授業料(場合によっては寮費も)免除です。

彼らの全員とは言いませんが、まず部活での実績を上げるために部活中心の高校生活となり、
勉学に打ち込むよりは授業で眠ったり雑談したりして休憩をとり、
放課後や朝練に全力を注ぎます。これ、もう実際学生じゃなくてセミプロですよね。

でも、こういった生徒を教師が叱れるか、というと全ての場合で叱れるわけではありません。
学校が方針として認めている場合、堂々と生徒は授業を放棄し、教師も見ないふりです。

悲しいけど経営を第一に考えるとこういった教育的でない教室が現れます。
そしてさらに悲しいことに、こうしたセミプロ形式をとる高校が甲子園の常連に
なっている、ということです。

日本の野球は世界に冠たる実力を誇りますが、悲しい現実が影に隠れているわけです。
私は野球を頑張ることを否定するわけではありません。
ただ、「高校」野球というのに抵抗があるのです。

高校球児は本当に高校生か?高校に在籍していれば高校生か?
15から18の子達が野球に打ち込む環境が高校にしかない、という状況が
教育の場でのゆがみになっているんでしょう。

こうして野球にばかり打ち込み、およそ勉強というものをしなかった子達は
野球の実力が認められれば大学に推薦入学という形で「進学」していきます。

まだ問題になっていませんが、ひどい場合、高校入学時に保護者と密かに
特定の大学への推薦を確約することすらあります。
(この場合の推薦とは指定校推薦=100%合格できる形での推薦です)

こうまでして学校の知名度を上げ、生き残ろうと必死なのです。
そのために勉強をしないセミプロ高校生が増え、
掛け算も出来ない大学生が増え、
教育が教育でなくなっていく…

この国の教育システムはもう古いのだとつくづく思います。
そもそも学校教育の役割とは何か、学校以外の活動の場が広く認められないのか。
これからの社会を担う人材を育てるには、今のシステムになにが足りないのか。

こういった話なしに、道徳だの愛国心だのを植えつけようとしても
そんなのは「教育改革」ではない。

現場の悲鳴や矛盾をもう少し見詰めてほしいなぁ、そう思います。
おお、今日はなんかマジメな話だw。

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秋山妙子
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