|
マル子さんのところで、いわゆる「霊感のある人」のお話で思い出したお話があるので、
秋山からも冬の怪談を一つ、お話させてください。
以前、この書庫で書いた、ノック事件があったお部屋でのお話。
私が東京で一人暮らしした部屋は、築年20年近くの古〜いお部屋。
でも、新卒OL一人暮らしでお金なくて、駅に近い代わりに
古い古いお部屋にしたのです。
大学卒業→卒業旅行→帰京後、新人研修…と
いつものように、余裕の無い毎日w
そんな合間をぬってお部屋を探したので、
もっといいお部屋があったかもしれないのですが、
とにかく入居できるなら、という感じで決めちゃったのです。
でも…初めて部屋に下見に入ったとき、
言葉に出来ない、なんか嫌な感じがしたんです。
それはすぐ気にならなくなり、入居したのですが…
荷物を運び入れているとき、その「嫌な感じ」がよみがえったんです。
押入れの四隅に、クギが打ってあるんです。
赤黒く、さびた、直径5ミリくらいあるクギが4本。
押入れの床の四隅に、打ってあるんです。
そして、それを見た瞬間…
「これを抜いたら、ただじゃすまない」
…直感が、私にそう言いました。
全身を貫く、嫌ぁな感じ。
秋山は、その部屋を退去する2年後まで、
そのクギに触れないよう過ごしました。
そのクギのことはずっと忘れていたのですが…
ふと、授業で思い出して何気なく話をしたんですね。
そうしたら、霊感の強いらしい子が一言、
「抜くのを待ってる女の人がいたよ、そこ」
そう断言されました。
もの凄く寂しがっている女の人がいた、そう見えたらしいのです…。
退去するとき、大家さんが何気なく
「(私の前に住んでいた人は)女の美大生だったけど、ノイローゼで休学して退去した」
って言ったのを思い出して…ぞっとしました。
見える人には、時間や空間を超えて見えるんだな、というお話でした。
|