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最後の日、6月1日。
術後、タフィの調子はどんどん良くなっているように見えた。
ナディが1週間で逝ってしまったので
1日1日と、毎日が今日も生きてる!と嬉しくて。
散歩も行けるようになり、いつも連れて行ってくれる友達と
お昼は仲良く出かけられるようにもなっていて
15歳まで大丈夫だね!とはしゃいでいたある日。
その日も、元気なタフィくんだったのに。
その日はいつも散歩に連れて行ってくれる友達が留守で
タフィは何度もそのこの部屋の前に行き、
出て来るのを待っているようだった。
しばらくして、急に小さく鳴いて倒れこみ起き上がれない。
手術前から低血糖で、同じような状態になったこともあり
少し休ませれば大丈夫だと思ったのに
そのままタフィは2度と自分の足で歩けなかった。
あんまりに普通で、ちょっと調子が悪いけど
休んでれば大丈夫・・・そんな態度に見えたから
誰も覚悟をしてはいなかった。
帰宅して直ぐ来てくれた友達も、
声をかけたらちゃんと反応するし、大丈夫だよ、と。
お互いに言い聞かせあっっていたのかな、本当はわかっていて。
いま、その時が来ているのを・・・
最後まで目がしっかりしていて、苦痛もないのか一言も鳴かない。
それが私には救いとなった。
苦しむ姿を見たらそばにいるのがどんなにつらかったろう。
タフィと、本当に今別れなきゃならないんだ・・・そう知ったときにも
私はひどく冷静でこころが静まり返っていた。
彼が息を引き取った時も、おあまり打撃がなくて、自分でも不思議だった。
きっと、もっと前にわかっていたと思う。
少しずつ、毎日さよならをしていたと。
出来ることはみんなやって、もうこれ以上彼を引き止めては置けない。
苦痛しかない生に縛り付けても、それは私の自己満足でありわがままだ。
魂は消えない、きっとまた会いに来てくれる、そうだよね。
でも、そんなときに何の慰めになるだろう。
判っていても、ただ、静かに涙を流し続けた。
もう一緒に散歩に行けないんだね・・・
もう、小さな声でおやつ・・といったら目がキランって光るのも見られない。
はしゃいだら私の周りをぐるぐる廻ってかんでくる
オオカミごっこも、
おやすみなさいって、抱きしめることも・・もう出来ない。
亡くなる前の晩、珍しいくらい調子がよさそうで
子犬の時に良くした遊びを久しぶりにした。
タフィが甘えてかんできて、私が
キャインキャインって怯えたふりで鳴くと
ますますはしゃいで甘噛みして、友達も一緒に大笑いしたね。
あれが彼流のお別れだったのか・・・
もう、半分魂はボロボロになった身体から逃げ出してたんだね。
あの時のタフィの笑顔は子犬の頃そのものだったもの。
もう、まだ?3ヶ月が過ぎたなんて、はやいなぁ
甘えん坊のくせにマイペ−スだった彼は
まだ会いに来てくれない。
眠ろうと目を閉じた瞬間に1度だけ姿を見せてくれた。
横顔で前足に顔を乗せ、得意のずるそうな横目で
つまらなそうに私をチラッとみた。
暴れん坊だった彼には退屈なのかな。そちらは。
また、散歩に行こう、待っているよ。
そして、かくれんぼでまた焦らせてやるから。
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