|
いつまで続くかわからないこのシリーズ、パクリ曲を元に人間心理を覗いてみようという趣旨で始めましたが、この曲を取り上げたらもう次が無いのでは、と思われます・・・ かなりの長文かもしれません。お付き合い頂けたら嬉しいです。 ただいろいろ取り方があるので、パクリなのかカヴァーなのか・・・今回はパクリだという前提で書かせて頂きます。まずは次の曲をご覧下さいませ。 http://jp.youtube.com/v/NvSlPf6yFOQ&feature=related http://jp.youtube.com/v/1sJ7wcRAOqc&feature=related 今回はB'zの事に関してはおもいっきりほっときます・・・ で、AEROSMITHです。「Train Kept A Rollin'」、ライヴでも定番曲となっています。 まあお聴きの通り、歌詞を変えたカヴァーなんです・・・ と、認識している方は未だに多いんじゃないでしょうか?私は子供時代からマセていましたので、回りの友達や数人の音楽評論家がエアロのカヴァーをシーナ&ロケッツが演っている、というのを聞いて違和感を持っていました。 『微妙に歌メロがちがうじゃん』 『大体作曲は鮎川誠ってクレジットされてるじゃん』そうなんです。「レモンティー」の作曲者は鮎川誠氏とクレジットされているんです。 一体何故こんな事ができたんでしょうか・・・ 元々「レモンティー」は鮎川氏が在籍したサンハウスというバンドの曲でした。サンハウスはめんたいロックと言われた博多のビート・ロックの元祖と呼ばれた伝説的バンドです。1975年にすでに発表された曲です。当時から「Train Kept A Rollin'」との酷似を指摘されていたのかどうかはわかりませんが、エアロスミスは74年リリース作のセカンド・アルバムで邦題「ブギウギ列車夜行便」!として発表しています。ところがこの曲に関する複雑な問題はこれだけではないのです。 エアロのオリジナル、と思っている方はまだどれだけいるのでしょうか。この曲は元々60年代にヤードバーズで有名になった曲です。ジェフ・ベック時代のヤードバーズの映像もYoutubeにありますので、興味のある方はこちらへどうぞ。http://jp.youtube.com/watch?v=sLQ2FtFdXIo ジミー・ペイジも「Stroll On」と改名して、この曲を取り上げ、ツェッペリンでもライヴで披露していたそうです。エアロのスティーヴン・タイラーは以前インタヴューで答えていた気がしますが、エアロ・ヴァージョンの「ブギウギ〜」はここからの影響が大きいみたいです。こうなるともっと話がややこしくなってきます。 更に更にこの曲はヤードバーズのオリジナルでもなく、50年代のブルース・ナンバーだったのです。 曲にもクレジットされている通り、Tiny Bradshawというブルース・シンガーの曲だったそうです。 つまり元歌はかなり古いんですね。 ここでまた私は邪推するわけです。 サンハウスはブルースをベースにかなり黒っぽいロックを日本で先行して演っていたバンドです。 また当時のギタリストであれば、国籍を問わず、ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジの在籍したヤードバーズの存在を知らないわけがありません。 またアメリカではストーンズの粗悪コピーと言われていたエアロスミスがセカンド・アルバムでようやく真価を問われようとしていた時代です。 私は聴いた事がありませんが、サンハウスには他にもパクリっぽい曲がいくつかあるらしいのです。 作曲者としてクレジットされた鮎川氏は日本のロック史の中で、かなり重要視されてもいい人だと思います。シーナ&ロケッツでも名曲をたくさん残してきた人です。 きっと若気の至り、だったのでしょう。50年代のブルース・ナンバーに著作権なんかないだろう、と思っていたかもしれません。例えヤードバーズのパクリじゃん、と言われても当時はまだ歌謡曲全盛期、全てのバンドがニュー・ミュージックと言われていた時代です。多目に見てくれるだろう、ましてやロックなんてそんなもんだろう、って空気がきっとあったと思います。ここまではいいんじゃないかなって思います。問題はシーナ&ロケッツでした。 79年にYMOの細野晴臣氏のプロデュースの元、アルバム・デビュー。テクノ・ポップとモータウン・サウンド、そして鮎川氏にカッティング・ギターが絡み、シーナの小悪魔的ヴォーカルという、非常にユニークな音を出していました。 81年、サブ・カルチャーのポップ・アイコンにもなった「スネークマンショー」がリリースされます。 問題の「レモンティー」はこのアルバムの中で初めてシーナ&ロケッツとして発表されます。 私達ロック少年の間でエアロのカヴァーを演っているカッコいいバンドが日本にいる、と騒がれたのはこれ以降の話です。 「スネークマンショー」はご存知の方も多いと思いますが、ギャグと音楽のミックスされた画期的なプロジェクトでした。鮎川氏は「レモンティー」を再録するいいチャンスだと思ったのではないでしょうか。 「シャレだと思ってよ」感があったのではないでしょうか。 もっと邪推すれば、鮎川氏の複雑な心中を想像してしまうのです・・・ ゴリゴリの日本語ブルース・ロック・バンド、サンハウスから、ポップで時代感覚を持ち合わせたシーナ&ロケッツへと。マイナーからメジャーへの転身と言ってもいいと思います。 職人気質がきっと強いであろう名ギタリスト、鮎川氏に相当のジレンマがあったんじゃないでしょうか。 自分のルーツに逆らう形で芸能人としてTV出演をし、ポップでドリーミーな曲がヒットする・・・ どこかでロック・ギタリストとしてバランスを取りたかったんではないでしょうか。 それ故の「レモンティー」の再リリース・・・ 「レモンティー」に込められていたのは、ロック・マインドとして最大の要素である、反抗。 非常に屈折はしてますが、なんとなくわからないでもないです。シーナ&ロケッツはその後長い間、ポップ・センス溢れる名曲を作り続けます。 そこにはロック史に残る大パクリのやましさなど微塵も感じられません。 そこら辺の開き直りっぷりがこのバンド、そして鮎川氏への好感に満ちた評価に繋がっている気がするのです。だからこそ「レモンティー」はパクリではなく、カヴァーだと認識される事が多いんだと思います。 実際いろんなサイトを見てみると、例えクレジットに鮎川氏の名前が作曲者とあったとしても、カヴァーである、と言ってる人も見受けられます。この解釈は私には良くわかりませんが・・・ 結果としてパクリでもカヴァーでも「レモンティー」はカッコいいし、名曲だと思います。 非常に珍しいケースだとは思いますが、作り手側のロックに対する愛情がそのままパックされて、原曲を超えた魅力を持ってしまったんだと思います。鮎川氏の意図していた事とは思えませんが、非常に日本人的な良さが活かされたパターンだとは思えます。 ヤードバーズからもエアロスミスからも、この「レモンティー」に対して何もクレームはいっていないと思います。元々50年代のブルースのカヴァーだからでしょうか。そういう思惑がもし鮎川さんにあったとしたら、ちょっと怖い気もしますが。きっと根っからのロックン・ローラーでしょうから、単純に「カッコよけりゃ別にいいじゃん」と言い切られてしまう気がします・・・ ロックはこれでいいのでしょうが、薬に関してはそういかないのが現実なんですね。 最後にシーナ&ロケッツの最近の姿をご紹介します。 ホラーに近いものがありますので、心臓の弱い方はご注意下さい・・・ Youtubeってスゴイですね・・・ http://jp.youtube.com/v/udJ5WbLtszw&feature=related 今回も可愛い画像はゆうゆさん、http://blogs.yahoo.co.jp/a249707464
そしてラインはモモカさん、http://blogs.yahoo.co.jp/chiru7777love7777 から頂いています。ありがとうございました。 |

- >
- エンターテインメント
- >
- 音楽
- >
- 洋楽



かんたんにゆうとね、べんとん、ぱくりでおかねもうけできていいなぁっておはなし。でもほうりつもあるからきをつけないと、つかまっちゃうことあるからね。
2008/1/16(水) 午後 4:31
平仮名にしないでっ!!!
2008/1/16(水) 午後 4:34 [ ベントン ]
ベントンさん、コメ残しといたので読んで下さいね。
ちょっと嬉しかったです。少数派変態オヤジって面白いブログですね。
2008/1/16(水) 午後 4:40
ぎゃぁ〜 長いよぉ〜〜 シーナ&ロケッツ・・昔よく聞いた名前のような・・・ ごめんなさいデス〜〜 よく知らないんですぅ〜〜(; ̄ー ̄A アセアセ
2008/1/16(水) 午後 8:10 [ 華音(かのんです♪) ]
華音さん、すみません。来て頂けただけで感謝です。読まないで下さい。愚にもつかない事ばかり書いていますので。
2008/1/16(水) 午後 9:39
”きしだん”の初めて売れた歌と、
プロレスの武藤敬司選手の以前の入場テーマは、
リズム違いなだけでキーと音符はほぼいっしょです。
2008/1/16(水) 午後 10:09 [ ♪♪ねこ局長♪♪ ]
局長、すみません、たぶん両方知りません・・・
2008/1/16(水) 午後 10:20
大佐夜勤やからねぇ〜いまいち盛り上がらん・・・
2008/1/16(水) 午後 10:30 [ ベントン ]
私のいままで以上の変態モードを味わいたくなければ、
是非、”知ってください。”
2008/1/16(水) 午後 10:33 [ ♪♪ねこ局長♪♪ ]
ベントンさんのブログ炎上してるじゃないですか。
2008/1/16(水) 午後 10:52
尻と尻でお尻愛・・・
2008/1/16(水) 午後 10:52 [ ベントン ]
局長、味わいます、自分。
2008/1/16(水) 午後 10:53
べントンのせいで、毎朝あんしんねっとからメールくるんですよ。コメントチェッカーってうざいだけですね。
2008/1/16(水) 午後 10:55
チェッカーは、どうせ面倒な機能だろうと推測してるので、
私は使用してないですよ。
2008/1/16(水) 午後 10:58 [ ♪♪ねこ局長♪♪ ]
エヘヘヘッ
2008/1/16(水) 午後 11:04 [ ベントン ]
素晴らしい☆
2010/9/14(火) 午前 0:13
これ、当時から既に言われていること。当時日本では、歌詞とメロ以外の部分の著作権の概念はプロも含めてかなり希薄。それをわざわざ21世紀になって言っている人がいるとは。これで訴えれるなら、ロックンロールのリフを考えた人(チャックベリーでもないらしい)だって著作権を主張できる。
2013/7/2(火) 午後 11:40 [ attorish ]
1975年当時はパクリという概念が無かったのですよ。
中尾ミエを始め大ヒットした昭和歌謡の曲やGSバンドでも、
こうしたクレジットの問題が沢山あります。(その頃は作曲と原曲という概念があり、原曲がクレジットされないままヒットした曲も多いです。)
バンドに関しては、レコード会社が知らずに出してしまう事も多かったようです。
また、今で言う「アレンジ」程度でも作曲と定義される事もよくありました。
何にしろ、日本の著作権がしっかりしてきたのはつい最近の事なので、
これは今さらどうこう言えない話です。
(音楽が先にあり、著作権が後に浸透した、という感じですかね。)
あと1974年のサンハウスのライブでレモンティーの蔵出し音源が残っているので
(実際はもっと古いかもしれませんが)、
エアロスミスは全く関係ないと思いますよ笑
参考リンクhttp://tower.jp/article/feature_item/2010/02/07/2425
2013/7/5(金) 午後 4:09 [ har*_*ou0* ]
まだこんなこと書いてるやついるのか。
まわりで注意してくれる人とかいないんだね。さむいさむい。
2014/2/23(日) 午前 8:10 [ mad*ra_*u*ma*a ]
とてもすばらしい掲載です^^ 博多めんたいの創世記の最高のバンド!
夢中すぎて、自らぱくりバンド「bi:house」を一時やっておりました。
デルタブルースのSonHouseさんもすばらしいですよ。音源は少ないですがロードムービー「クロスロード」などでロバート・ジョンソン氏などとともにイメージはできますよ。
博多ロッカーのイメージは、現在芥川賞作家の町田町蔵氏や、あのみちろう氏もご出演の「爆裂都市」などでも味わえますわ^^/
2016/5/13(金) 午前 11:56 [ toto ]