「Yahoo!映画」が育んだタイヨウ1号ブログ

映画ブログではじめましたが最近は暗中模索な歴史・旅コラムばっかりで。。

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★アレキサンドリア

エラトステネスといいましたか、
紀元前3世紀にエジプトの地中海沿いのアレキサンドリアに住んでいた男です。
彼はちょっとした記憶力と、目の前に起こってることを、注意深く見つめる視点をもっていました。
もしかしたら、ちょっとだけ人より暇だったのかもしれない。

彼はアレキサンドリアのオベリスクを見て、おかしいなと思った。
彼が思い出したのは「ナイル上流の都市シエナでは、6月21日には正午となると、そこにあるオベリスクは全く影が出来ない。」という記述でした。
6月21日の正午。アレキサドリアのオベリスクには影がある。

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★オベリスク(写真はパリ・コンコルド広場)

「なんでだろう、気のせいではないだろうか。」
気のせいだと思えば、それまでの話ですが、実はちゃんと理由があった。
そして、この男のえらいところは、その場でおもむろにオベリスクの影の長さを計ったことでした。

シエナでは影ができず、アレキサンドリアでは影ができる。
計った影の長さから、太陽の光は7度違う方向から照らされていることがわかりました。この不思議を説明できる手段をつらつら考えるに「地球の表面は丸いんじゃないだろか?」ということに思い当たりました。

またまた、この男のえらいところは、人を雇ってアレキサンドリアからシエナまで歩かせたことで、歩幅でその距離を測ってもらったそうです。
途方もない距離ですよ、それは800キロもあった。東京〜岡山とかそのくらいですか、うーん、彼は暇以上にお金があったのかもしれないですね。

「7度というのは360度の約50分の一、それが800キロということは地球の円周は800×50=約4万キロに違いない。」

地球の大きさというのは、もうこの時点で発見されてたんですね。驚くべきことです。
しかも、それは高度な計算でもなんでもない。小学生レベルの数学の応用でした。

小学生レベルながら、多分現代人が同じ状況になっても、発見できないでしょうね。
我々は自然に対する「眼」もなければ、常識を疑ってかかることに慣れてない。

「科学は常識を妄信するところからは始まらない。事実だけを考え抜くモノの見方だ。」
私の高校の理科の先生はいいこと言いましたが、専門化とか分業化の果てに思考を停止した現代のほとんどの人にとって、このアレキサンドリアの男は新鮮なんじゃないでしょうか。

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