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タイヨウ2号です。
ついにタイヨウ兄弟がライブ会場へ登場!
このお客さんの数たるや…。すぐ目の前にブワーッといるので圧力すら感じる。
ただ、「 YUIちゃんが出てきて歌う!」という怪情報を信じて待ってた方々もたくさんいるワケで、「は?お前ら誰?」的な何とも言えない恐ろしい空気も同時に漂ってるワケです。
あー、やっぱ帰りたい。
で、まず1号さんがご挨拶。「ボクらはタイヨウ兄弟と申しまして、今日から公開した『タイヨウのうた』を歌いながら宣伝している宣伝マン2人組のユニットです!」。お客さんは「ふむふむ」という反応。
続いてボクが、「2つほどご注意点を申し上げます。1点目。ここにYUIちゃんは来ません。YUIちゃんファンの方々は勘違いなさらないでくださいね」。案の定、一部から「なーんだ」的な空気が帰ってくる。だから最初から来るなんて誰も言ってませんよ!
さらに、「続いて2点目。すでに『タイヨウのうた』を見た方で、映画の感動を損ないたくない方々は、いますぐご帰宅なさる事をオススメします!」。お客さんがウケる。
ボクはかえってビビる。なぜならこれはジョークではないからだ。なのにこれを言った事で、かえってお客さんの期待を煽ってしまったように感じ、改めて吐き気をもよおす。自爆だ。完全に自爆だ(涙)。
この時点でヤケクソ。もういいや。やるしかないっす。
今日のサポートメンバーであるタイヨウ3号とタイヨウロボA( 前回記事を参照)をお客さんに紹介し、1号さんの「では映画『タイヨウのうた』主題歌、 『Good-bye days』です!」を受けて演奏開始!
事前のリハーサルで1号さんが歌に重点を置き、ボクがギターに重点を置くと決めたので、ボクは後ろに腰掛けて演奏。
♪だーかーらーいぃーまぁ、あーいにゆーく、そうきーめたーんーだ♪
♪ぽーけーえーっとーの、こーのきょーくを、きみにつーたえーたーい♪
なんかマイクの音量も低いし(これはセッティング担当さんが生音でやるギターの音量とのバランスを考えてくれたからなんですが)、ボクらもいつも以上に声が出てない。
♪おぉーグーッバイデーイズ、いまーかわるーきがーすぅーる♪
♪むねのーおくー、オーゥラーイ♪
す、すると…!
あれだけいたお客さんが、波が引いていくように、クモの子をちらすように、突然ブワーッと帰りだす! いや、そりゃそーです。YUIちゃんでもなければ、歌もヘタクソでワケが分からない。
本当に見事なぐらい、ドワーッと、グワーッと、ゾロゾローッと帰り始めるお客さん。その表情が語る“期待ハズレ”感たるやですね、もう死にたくなりますよ! だから最初に言ったじゃん!!(涙)。
1曲目が終わる頃には、お客さんの数は1/3程度に。
しかも持ち時間はあと20分もある。なのにボクらは「Good-bye days」しか持ち歌がない。
あぁ、ボクらが悪いのか(悪い)、お客さんが悪いのか(悪くない)、いや誰が悪いとかの問題じゃない(タイヨウ兄弟が悪いという問題)、きっとこれは事故なんだ(そう思いたい)、ボクらを含めた全員が遭遇した大事故なんだ(そう思うしかない)。
もはや現実逃避の海を泳ぎだすボク。帰ろう、引っ込もう、ごめんなさい。
しかし、ここでハタと思い直す。
いや、違う!
2/3のお客さんが帰ってしまっても、残り1/3の方々はボクらに暖かい拍手を送ってくれてるじゃないか。このお客さんに最後まで楽しんでもらう事の方が5000倍大事だ!!
ここで秘密兵器を投入!「Good-bye days」の歌詞カードだ。
これを残ってくれたお客さん全員にお渡しし、「では皆さん一緒に歌いましょう!」。
そう、これは「祭り」。「祭り」は太古の昔から“踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損そん”と言います。そう、じつは「タイヨウ兄弟祭りVol,1 in KAWASAKI!」は単なるタイヨウ兄弟のライブではなく、『タイヨウのうた』と『Good-bye days』を共通言語に、みんなで一緒に盛り上がるというのが主旨なんです!
という事で2回目の「Good-bye days」は、皆様と合唱!
すると、まさに劇的にイイ感じになってくる。すごく和やかな雰囲気。
後ろを振り向くと見知らぬオジイちゃんもボクを見て「うん、うん」とうなずいてくれる(実話)。
続いて3回目の「Good-bye days」は、お客さんに前に出てもらってマイクで歌ってもらう(下画像の右がお客さんで、左はボクの会社の後輩)。
それ以外のお客さんも曲を覚えてくれたのか、ひときわ大きな声で歌ってくれる。
行きかう人々が「な、何だ?」的に驚きながら立ち止まる。そりゃそうだ。数十人でイキナリ歌っているのだから。
なんだか極めてピースフルな最高の雰囲気!
この翌日 サンボマスターの日比谷野音ライブを見に行ったら、そのクライマックスの素晴しすぎる雰囲気に、思わずボーカルの山口隆が「この空気を作ったのはジョン・レノンでもボブ・ディランでもねぇ!アナタ方ですよォ!おめでとーッ!!」と叫んでたが、まさにそんな空気。
いや、それが言い過ぎだとしても、最初の事故のようなシラケムードを考えれば、もはやウソのような最高の雰囲気のまま「祭り」は終了!
そして最後まで残ってくれた皆様全員に感謝を込め、本作のグッズであるフェンダー製ピック型ケータイストラップをご贈呈。
まさに奇跡の大団円! うぁ〜、やって良かった!(涙)。
ボクらみたいなしょーもない連中にお付き合い頂いた皆様、本当にありがとうございました! 「受けた恩は決して忘れない」がモットーのワタクシとしては、この日の皆様の暖かいお心遣いは決して忘れません!!
しかしですね、まだドラマは終わりませんでした。
な、何と!
この日の夜、なんとYUIちゃん本人が、この「タイヨウ兄弟祭りVol,1 in KAWASAKI!」の映像を目にすることに…!!
【続く】
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