|
①外交交渉
尖閣諸島問題では、民主政権の外交交渉に関して、やれ「弱腰だ。」とか、「国益を無視して、事なかれ主義で行動している。」とか、非難されている。「もっと毅然として、したたかに外交交渉しろ。日本国民として情けない。」という声もよく聞かれる。
だが、日本国民よ。よく考えてみたまえ。歴史上、未だかつて日本が外交交渉において、したたかに交渉し、国益を勝ち取ったことがあっただろうか。そんな、歴史上の事実が教科書に載ってたか?入試に出たことがあるか?私には心当たりがない。
「和をもって尊しとする」国民性である。学校教育で、ディベートなどというものをやっているという話も聞いたことがない。議論や交渉で相手を打ち負かしても、非難されることは有れ、褒められることはない。そんな国民性で、そんな教育をしておいて、一体どの日本人が外交交渉で相手を打ち負かせるというのか。そんな人がいれば、既にその人は、いわゆる『日本人』ではない。異端者だ。外務大臣にも外務省の役人にもそんな異端者がそろっているとは思えない。一応皆日本のエリートなのだから。
要するに我々は無いものねだりをしているのだ。
②国境紛争
日本は全ての周辺国との間で国境紛争を抱えている世界的にも珍しい国らしい。ロシア、韓国、北朝鮮、中国、台湾の全てと国境問題を抱えている。唯一の例外は、米国である。米国との間にはいわゆる国境紛争はない。(あるはずがない、精神的には日本は未だに米国の占領下にあるのだから、米軍基地があるのがその典型的な証拠である。)
私が、総理大臣なら(あるいは外務大臣なら)
すべての国境紛争を終結し、日米安保を解消して真の独立を達成するだろう。それがどんなにいばらの道であろうと、次世代の日本が進む道であると信じる。
国境紛争を終結する為に極端な話、全ての国境紛争地域を相手国の領土であるという決着になっても構わない。全国民から国賊と言われ、暗殺の憂き目にあったとしても、将来の日本の為にはその方がよほど国益にかなっていると考える。(実際に大臣になったら、臆病な私にはそんなことできないんだろうけど)
たとえば北方領土であれば、2島の返還で良しとし、ただし、国後、択捉に関してはロシア領を認めるもビザなし渡航など実質的なアクセス権を得ることで妥結する。仮に4島返還が実現したとしても長年ロシアが実効支配し、北方領土を故郷とするロシア人がいることを考えれば、新たな悲劇の連鎖の輪を繋げるだけでしかない。何事も水に流せる日本人の精神を発揮して、将来の両国発展の為に新しいページを開くべきではないか。
国境紛争では、失うことを恐れて、何も得ていないように思えて仕方がない。元々、日本は資源のない国である。大陸棚の資源を多少多く得たからといってそのことに変わりはない。それならば、隣国との友好関係を早期に確立し、貿易の自由化・活性化により国益を確保する道を選択する方が賢いのではないかと思う。企業経営では、「選択と集中」が重要であるといわれるが、日本の国家運営では選択も集中もなされていない。ただただ、非難されないように、荒事にならないようにと事なかれ主義で行動しているようにしか見えない。
③日米安保
なぜ日本は米国以外の全ての隣国と国境紛争を抱えているのか?一言で言えば、米国の策略にまんまとはまっているのである。
米国の観点からすれば、日本が隣国と友好関係を築くのは好ましくない。国境紛争を抱え、日米安保の後ろ盾がなければ不安な状況を維持しておいて欲しいのである。
逆に考えると隣国と友好関係を築いてしまえば、果たして日米安保条約は必要なのか?米軍基地は日本に必要なのか?ということになるのではないか?
かつてある総理大臣が、「日本を不沈空母にする」といった趣旨の発言をしたが、米国にとってはまことに都合の良い不沈空母である。アジア地域のかなめの位置として、日本、特に沖縄の基地は押さえておきたいところだろう。
しかし、それは全て米国の視点である。米国の世界戦略の一つの駒としての価値しか見いだせない。そんな日本でいることの方が、情けない。そろそろ日本人は目を覚まして、本当の意味で大人の独り立ちした国家として歩むべき時期に来ていると思う。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2010年11月07日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]


