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①国家制度=官僚専制制度
日本は議院内閣制の民主主義国家であり、三権分立していると言われているが、実際は、
三権の全てが官僚に集約されている。
行政権:もちろんこれは行政の執行者である官僚が握っている。
立法権:本来、国会の権限であるはずだが、法律案の大半は官僚が作成したものである。
国会議員が審議しているはずだが、毎国会で100以上の法案が提出されるなか、利権争いに血道をあげている国会議員がその詳細を把握することはほとんど不可能であり、官僚の思いのままに法律を作成・成立させている といっていい。
司法権:本来、裁判所は行政のチェック機能を果たすために独立しているはずだが、国や行政が訴追されてもほとんどのケースでは国が敗訴することはない。実質的に 行政は司法に守られている といえる。
まとめると、
①自ら思い通りの法律つくり、
②自らの解釈でそれを好きに運用し、
③どんな不正をしようと罪に問われない。
一言でいえば、『やり放題』である。
私はこれを「官僚専制制度」と呼んでいる。
②一党独裁
日本の三権は官僚が握っていると言ったが、実権を握っている一方で、官僚は、ほとんど表舞台には立っていない。表に立っているのは何と言っても国会&国会議員をおいて他にない。
が、国会中継を見ていてもあくびが出てしまうのは何故か?
国会審議が茶番劇以外の何物でもなく、国家運営の大半が国会の審議とは関係のないところで行われているのを(ここが重要なのだが)何となく国民が感じているからだと思う。
一党独裁
これは共産主義国家みられる政治体制であるが、
日本におけるいわゆる「55年体制」は、
民主主義の衣をまとった一党独裁体制であった。
絶対与党の自由民主党と万年野党の社会党が国会論戦を繰り広げていた。
論戦といったが実質的な審議などほとんど無かったと言っていい。
社会党が何をどう反対しようと絶対多数の自由民主党が最終的にはあらゆる議決を可決してしまうのだから、国会審議などしても意味がないのだ。
したがって、社会党は何でも反対野党となって、精々国会審議を何日空転させたかという戦績を残すしか存在価値がなかった。
自由民主党から国会対策経費として社会党に裏金が流れていたというのも当然である。(これを国対政治というらしい)
いわゆる反対勢力の「さくら」の役割を担わされていたのであるから、
まぁ、全てやらせであった。
わざとこうして、国民の関心を意図的に削いできたのである。
国民はまんまと
「どうせ私が何を言っても関係ない。
選挙で誰に入れても何も変わらない。」
という思いを潜在意識にどんどん刷り込まれていたのだ。
③隣組(となりぐみ)
♪とんとん とんからりと 隣組・・・中略・・・助けられたり助けたり♪♪
何ともほんわかした歌であるが、「隣組」は戦前・戦中に用いられた隣保組織である。
その目的は次の二つであった。
1)連帯責任:隣組の一員が罪を犯せば、組員全員が罰を受ける。
2)密告制度:連帯責任を逃れる唯一の方法が密告である。
国家権力に逆らわない善良な市民でいる限り安穏と暮らせるが、一旦批判的な姿勢を見せたが最後、徹底的に弾圧される。日本人の得意な村八分にされてしまう。このやり方は、学校でのいじめにも通じるものがある。
戦後も精神的にはこの隣組の意識は日本人の心の奥底に根付いているように思われる。
④民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず
辞書によれば、「人民は為政者の施政方針に従わせればよいのであって、その理由など説明する必要はない。」ということらしい。
1)官僚専制制度、2)自民党による一党独裁、3)隣組精神
これら3つの仕組みは強固に補完し合って戦後日本の国家体制&政治制度を形作ってきた。
日本の社会は、一部の官僚が国の全てを決め、国民はおとなしくこれに従っていれば良いという社会構造である。
まさしく「民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず」を理想的な形で具現化した社会制度といえよう。
決してこの制度が悪い訳ではない。
儒教思想からすれば、理想的である。
ただし、この制度が正しく機能するためには、
官僚が君子でなければならない。
『君子』とは、学識・人格ともに優れ、徳行のそなわった人
ところが悲しいかな戦後日本の構築した理想的な制度は、絶対権力以外の何物でもない。
「絶対権力は、絶対的に腐敗する。」
―――次回につづく―――
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日本人のDNA
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(5)自然の中で生かされている
西洋の文化の中では、自然は征服すべき対象であり、人間は万物の上位に君臨する存在として位置づけられている。これに対して東洋の文化では本来人間は自然の一部であり、万物との調和の中で生かされていると考える。特に日本では、やおよろず(八百万)の神々が我々の営みを見守っているという信仰が心の奥底に根付いている。
にもかかわらず、明治維新以降、日本は随分と西洋思想に感化され過ぎて来たように思う。そろそろ東洋思想に回帰すべき時ではないだろうか。
(6)地震大国
自然と言えば、日本は地震大国である。地震は自然の驚異の最たるものであり、人間がどう頑張ってみても太刀打ちできないと思い知らされる。だからこそ日本人は、自然を征服することなどできないと素直に思えるのではないかと思う。
地震に対する備えは、間違いなく世界のトップクラスであろうし、そのことは、今後とも変わることはないだろう。耐震建築、防災対策、津波対策などこの分野では、日本は大いに世界に貢献できると思う。
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(3)諸行無常
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす
おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もつひには滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ・・・ 」
は平家物語の冒頭の一説であるが、日本人の心の奥底、DNAの根っこには無常観が練り込まれていると思う。
目先の勝ち負けに捕らわれようと、世界の覇者を争おうと、何れはNo.1は入れ替わる。でも、それでも不変な何かがあるのではないか。(それこそが空の思想と思うが、それはまた別の機会に・・・)
既にNo.1ではない日本。いずれ何かの分野でNo.1に返り咲く機会が有るかも知れないが、そんな順位を争うのではなく、普遍的(不変的)な何かを目指す時ではないのか?
(4)第2次大戦後最も成功した共産主義国
学校の教科書には日本は自由主義&民主主義国家であると書かれているだろうが、現実の日本は極めて共産主義的である。
海外に例を見ない特異な年功序列というシステムは、「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」共産主義的理念の一つの解と言えなくもない。これに限らず、「各個人の勝手な自由意思をある程度制限して国家・組織に委ねることによって全体最適された社会運営を行うことが、共産主義の理念である。」と割り切れば、まぎれもなく日本は共産主義国家である。
階級闘争のないプロレタリア独裁=(振り返れば一瞬だったが)中産階級しか存在しない均質な社会を築き上げたことは、ある意味共産主義の理想形態だったかも知れない。
国内でどっぷりと日本の社会に使っていると気付かないが、日本では個人の自由が大幅に制限されている。他人に合わせているうちは自由があるように錯覚できるが、少しでも変わったことをしようとすると途端にあらゆる方面から抑制がかかってくる。思想統制、情報統制も相当厳しいと言わざるを得ない。
それでも我々日本人は、怒ることも、疑問を持つことも、行動を起こすことの無く、政治的不干渉を身に着けて生きているのだ。そろそろ目を覚まして、社会制度や日本の未来像に関して真剣に考え、議論すべき時に来ているのではないだろうか。
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(1)平和の恩恵を最も受けた国
我が国は自らの国が平和であることによって経済的繁栄を築いてきた。朝鮮戦争時の特需によって敗戦後の荒廃からV字回復したことを考えると必ずしも世界平和=我が国の繁栄と無邪気には言えないものの、世界が平和でなければ我が国の経済的な繁栄は有り得なかった。その意味で平和の恩恵を最も受けた国と言っても大きく外れてはいないだろう。
(政府がなんと詭弁を弄しようとも)自衛隊という明らかな軍隊を有してはいるものの過去の歴史の中で他国を侵略し、敗戦した経験から、実際に戦争をする意思は全くないと言って良い。とは言え、日本の軍備が他国からどう見られているかという点は日本人の大方の認識とは全く別物である。当然ながらアジア諸国から見れば、自衛隊は十分脅威である。むろん日米同盟を含めてであるが。
最近沖縄の米軍基地の移転問題がニュースになっているが、問題を矮小化して「普天間基地をどこへ移転すべきか」という議論に終始しているから、議論が収れんしないのだと思う。日本の安全保障=軍備と日米同盟をどうするのかというビジョンを示すことが、そして、この問題に関する国民的合意を形成することが先決である。
(2)世界で唯一の被爆国
日本は人類史上唯一「核兵器」の攻撃を受けた国家である。その兵器の強大さと悲惨さを最もよく知っている国家であり、非核化を推進する時、日本以外に先頭に立つべき国は無いだろう。ところが、これまでの日本は、(はたしてアメリカに遠慮していたからなのか?)本来成すべき国際的な役割を果たしてきたとはとても言い難い。
人生に矛盾は付き物であり、この世界もまた矛盾に満ちている。われわれの社会活動の多くはこの矛盾の調整に当てられている。
日本の抱えている矛盾はと言えば・・・
世界で唯一の被爆国である日本がアメリカの核の傘によって守られているという現実ほど、皮肉なことがあるだろうか。これ以上の矛盾が一体存在し得るだろうか。その事実に、何の疑問もはさまない日本人という国民も一体どういう国民なのか?今こそわれわれ日本人は、この矛盾を解消すべき時ではないのか!
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