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ヘルムホルツの分解定理は、英文Wiki、や日本語Wikiなどに示されているように
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の数式で示されていますが、この式は単純な間違いをしています。

普通のベクトルの分解では、例えば、ある方向の流速を東西成分と南北成分に分解すると、元のベクトルは、すべて分解された成分に余すところなく分解されます。
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しかし、ヘルムホルツの分解定理を示す1)式の右辺第1項は、元のベクトルAの発散成分を取り出して、その発散に寄与する成分のみを示しており、右辺第2項は、ベクトルAの渦成分を取り出して、その渦(度)に寄与する成分のみを示す式になっています。

1)式が、ヘルムホルツの分解定理を示していると考えることは、元のベクトルが「完全に発散成分と渦成分のみ」からできているベクトルについてのみ正解です。

電磁波を扱う人たちは、電磁波がその通りになっているものですから、1)式を信じて疑いませんが、「分解定理」を用いて彼らは分解したことはありません。

 
もしもベクトルに「発散にも渦にも寄与しない成分」が含まれている場合には、1)は不十分と言うか、間違っています。
正しくは、
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・・・・・・2)

とすべきです。2)式のイメージを図にすると下図の通りです。
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一般的には、ベクトル関数には発散にも渦にも寄与しない成分があります。単純明快な例として、一様流を考えて下さい。

上の2)式の左辺ベクトルAが一様流だとすると、ヘルムホルツの分解定理を示すとされる1)式では、右辺の第1項も、第2項も0になりますから積分常数を考えても、∇φも∇×Xベクトルになります。元のベクトルAは明らかにベクトルではありませんから1)式は間違っており、2)式が正しいと考えるべきです。

一様流でなくても一般にベクトル関数は、発散にも渦にも寄与しない成分を含んでいます。ベクトルのある点における発散と渦∇×の計算をするための差分計算のモデルを下図に示します。
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図の中心におけるベクトルの発散と渦を計算します。

発散や渦を求めるためには、図の右に示す式に示す通りで、この点におけるベクトルをx方向成分とy方向成分に分解して、それぞれの成分のx方向とy方向の微分を用います。このときのベクトルの分解は、通常のベクトルの分解ですから、は余すところなく全てがベクトルとベクトルVに分解されています。

そして、発散を求める式に出てくるベクトルは、図の青い矢印で、渦を求める式に出てくるベクトルは赤い矢印で示しています。全ての赤い矢印や青い矢印は、発散または渦の計算のどちらかに必ず使われていますので、もとのベクトルの全ての成分が発散または渦の計算に使われています。

しかも、発散計算に使われる青いベクトルは中心の点から出入りする(longitudinalな)方向になっていて、全く渦に寄与しない成分です。

逆に赤い矢印は中心からの放射線に直角な(transversalな)方向で発散には寄与しない成分になっています。

これは、1)式が正しいことを意味するのでしょうか。


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