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電磁波のモデルについて
私は、電磁気学に全くの素人で、70歳になるまでこの学問は既に確立されていて、どこにも疑問の余地の無い分野だと思って居ましたが、いろいろ疑問が見つかりました。基本的な電磁波モデルに違った考え方が2種類存在することは、この学問がまだ確立されて居ない部分があることを示して居ると考えます。
1.2種類の電磁波モデル
電磁波は、進行方向に垂直で、互いにも直角を保つ電界ベクトルと磁界ベクトルを伴い、それぞれが波動(例えばsin)関数として扱われています。
その電磁波の構造について詳しくネットで調べると、2種類ありました。
一つ目は、大半の教科書に示されている構造で図1のような構造です。
図1 ポピュラーな電磁波の構造(節と節、腹と腹が同調)
すなわち、アンテナや分子双極子のギャップを含む面を振動する電界とその面に直角な面を振動する磁界との二つの波動が、それらの節と節を、また腹と腹を同じ位相に持つ構造をしたモデルです。
一方、もう一つのモデルは、図2に示すように電界と磁界の位相がずれている構造をしています。
図2 磁場の位相がずれているモデル
電磁気学が確立された学問ならば、このように2つの考え方があるのはおかしいと思います。あるいは、どちらもが正しいのに、その表現の仕方が違うことを、私が無知なために、理解できないだけなのでしょうか。
電磁波は、Maxwellの電磁方程式によって説明がされると言われます。Maxwellの電磁方程式とは、次のような4つの式からなっています。
Maxwellの式から、電界または磁界のみの波動方程式を得るために、Ampereの法則とFaradayの方程式を用いて、ベクトル3重積の恒等式を用いますが1),、2)このとき電界Eと磁界Bの位置関数xが共通で無ければ、ベクトル3重積の恒等式を利用することができない筈です。
したがって、電磁波を波動として扱う限りは、Maxwellの式での電界Eと磁界Bは、同じポイントを示すxで表示されていると考えることにします。
この考えに基づくと、Faradayの式により、電界の時間変化(∂E/∂t)が0の時、発生する磁界Bが0になります。
またAmpereの法則によりますと、磁界Bの時間変化が0の時、発生する電界Eは0になるはずです。
上に示した4つの方程式の位置を示すxが電界Eに対しても磁界Bに対しても同じ値を取るならば、電磁波の構造としては、図3のようになっているのではないでしょうか。
図3 Maxwellの式から私が初めに考えた電磁波の構造
この考え方によると、先の2通りの考え方のうち、「節」や「腹」がずれた後者のモデルに近いと思います。
3.Maxwellの式の位置の関数について
しかし、図3のような構造をしていると、先に言いました波動方程式を導くためにベクトル3重積の展開を利用することができません。ベクトル3重積では回転ベクトルBが0の時発散ベクトルEが有限の値を持つなどと言うことはあり得ないからです。
Maxwellの式で波動方程式を導くためにはベクトル3重積がどうしても必要です。
すなわち、ベクトルEとベクトルBがともに波動方程式を持っている現実の状況を説明するためには、それぞれの波動の節と節、腹と腹は同調している必要があります。
Ampereの法則やFaradayの方程式に出てくる電界Eと磁界Bの位置を示す独立変数x(通常はr)は、EもBも同じ値かどうか、素人の私には分かりません。電磁波の関係の先生方はどのようにお考えなのでしょうか。
例えば、John de Pillis氏はEM_Propagationに電磁波の伝搬について分かりやすくアニメで示して居ますが、それによりますと図4の様に、電界Eの時間変化がその周辺の磁界Bを発生させ、その磁界がさらに変化して次の電界Eを発生されるという電磁波の伝搬を考えています。電界Eと磁界B両者の位置関数xは同じ値では無く、一方をr1とすると他方はr2と言うことになることを示して居ます。
図4 John de Philisの示す電磁波の伝搬モデル
電界Eと磁界Bの位置関数が同じ時刻tに違う位置関数r1(for E)とr2(for B)を与えられるとすると、別のモデルをイメージすることができます。
4.荒唐無稽な考え方かもしれませんが
電磁気学に無知な私は、とても変な考え方をしているかも知れませんが、次のような考えで、これまでの問題を解決できるのではないかと考えました。
Maxwellの式の中で、電磁波の中では
Faradayの方程式は、
Ampereの法則については
の様に、電界の時間変化によって生じる磁界は電界の1/4波長進んだ場所の磁界が、また磁界の時間変化によって生じる電界は磁界の3/4波長進んだ場所の電界が選択的に電磁波の伝搬に寄与している考えると
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図5 私の荒唐無稽かも知れないイメージ
図5のような伝搬する電磁波が得られます。
図5は、図の左に電磁波を発するアンテナまたは分子双極子ギャップ等が垂直にあります。この位置を1としますと、これから右のx方向に電磁波が進んでいくことを示して居ます。
アンテナからでた電磁波はアンテナ線に沿う垂直な平面に電界Eが振動します。一方、磁界はこの面に直角な水平面にできることになります。
電界Eがx方向に図に示す番号の1から2まで進む間に、私の考えるFaradayの方程式にしたがって、磁界Bは1/4波長ずれた位置3から4に進行します。(図5の上図)
この磁界3から4まで進行する間に、Ampereの法則に従って、つぎなる電界5から6が進行します。この繰り返しで電磁波がx方向に進行することを示したのが図5です。(図5の下図)
Faradayの方程式とAmpereの回路法則?に少し、変化を与えると、いろいろ私の疑問はクリアできたのですが、詳しい人のご意見を伺えればうれしいです。
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2016年05月31日
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