デジタルで撮るオーロラ

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今回のアラスカ行きはチャーター便のツアーを利用。
初日の夜だけ指定の観測ポイントに行った後、3日間完全フリーというツアーを選択し、現地の写真家によるオーロラチェイスに参加。

The Aurora Chasers(Ronn&Marketa):
 http://www.ronnmurrayphoto.com/

ベストはレンタカーを借りて自分でポイントを探すことだけど、マイナス30度で未知のエリアをドライブする根性無い。タクシーが使えるかどうかは怪しいし、真夜中から朝近くまでとか流石に無理っぽい。そこで、移動型の観測ツアーに参加することにしたのである。初日以外完全フリーのツアーって自分以外に参加者いるかどうか成田のカウンターで聞いてみたんだけど、ルックJTBでは私一人だった(笑)。

結果から言うと、雲の向こうに出てるのを確認したのを含めれば4/4の100%。ちなみに、添乗員と回るツアーの方はコースにもよるけど1/4だったとのこと。特に後半は嵐が近づいており、ずっと雪だったんですよ。帰国便が飛んだ半日後には50cm積もったとか。

さて、チェイスに話を戻そう。
ツアーは初心者向けの撮影ワークショップと実際のチェイスで5時間前後。
オーロラ自体は宇宙予報、各地のwebカムと知り合いからのリアルタイム情報で動きを監視。くわえて天気予報、雨雲レーダーで晴天域を探して車で移動するというもの。「可能性があればトコトンやる」ってRonnが言ってたけど、片道2時間ぐらいは車でかっ飛ばすので、遭遇率はかなり高い。流石に移動だけで往復4時間の日は、Marketaさん(Ronnの奥さん)も「疲れた」って言ってたが(笑)。

イメージ 1
ベンツのバンの中で撮影ワークショップ中のRonn。
ワークショップはデジカメ初心者、あるいはある程度の撮影経験はあるけどオーロラが始めてな人向けの内容。テキサスから来た夫婦が「昼間にデジイチ買ってきたよ」とか言ってたけど、みんなかなり真剣に取り組んでた。

国内で「オーロラ」「撮影方法」あたりでググると、「絞り開放でピントを事前に合わせておいて、WBはオート、ISO1600-3200ぐらいでSS8秒ぐらいで撮って確認し、SSを調整する」って感じのが一番多い。要するに「マニュアルモードで試行錯誤しろ」だよね。

これに対し、Ronnのワークショップでは「絞り優先オート」を推奨。これだけでオーロラ撮影の敷居がグッと下がると思うので記事にして簡単に紹介しておきます。

考えてみればコンデジを使う場合、「夜景モードでも撮れます」って説明多いし、小難しいマニュアルモード使わなくても良いのよね。この手の操作って、昼間、明るくて身体も脳も活発に動いてるときなら「簡単ですよ」って言えるけど、初心者が真っ暗で厳寒な極限状態で今まさにオーロラが目の前に、って時に冷静な判断/操作ができるわけがない(笑)。

以下、(オーロラ)初心者のJpegシューター向けの撮影方法

【撮影モード】【露出補正】
 絞り優先オート
 ただし、露出補正を+1〜+2(メーカーによって調整)いれるのが最大のポイント
【測光モード】
 全体(分割)測光モード
【感度】
 ISO1600-3200
【ホワイトバランス】
 新月3800K〜満月5200Kまで、月齢によって+100Kずつ上げていく感じ。
 K(ケルビン)指定できない機種なら、新月なら蛍光灯、満月なら昼光って感じ。
【ピント】
 ライブビューでマニュアルで合わせた後、テープで固定。
【レリーズ】
 リモコンレリーズ、なければ2秒のセルフタイマー。セルフタイマーの場合は点滅するLEDをテープでマスキングしておくこと。
【ノイズリダクション】
 長時間NRはオフにすること(SSの倍の時間かかる=貴重なシャッターチャンスが減る)

こんな感じかな。

3晩、3回聞くことになったけど、参加者のレベルに合わせて内容が柔軟に変化してた。経験者が多い日は、構図の話で三分割法とかオーロラだけじゃ無くて地上物を入れましょう的な話も出てたし。

とにかくアラスカ行くなら、絶対にお薦め・・って言いたいんだけど、完全に英語だけ、それも普通の速度で話してるから英語怖いな、って人はかなり大変かも(笑) でも、英語なんて中学3年間の知識あればあとは何とでもなるぜ!!

RonnもMarketaも自身が写真家なので、撮影に関しては徹底的にこだわり、トコトンやってくれるのが素晴らしい所。フィンランドのサーリセルカで日本人向けの現地ツアーに参加したことあるけど、運転手は決められた時間に決められたコース走ることにしか興味無く(オーロラなんて見慣れてるんだろうし)、目的地が不発に終わった帰り、雲の隙間からオーロラが見え始めても無言でホテルまで直行でした。

自分はRAWシューターでフルマニュアルだけど、複数のカメラで並行して設定変更するの大変なので、1台は決め打ちで絞り優先オート試してみてもいいかな、って感じました。まあ、完全に任せきるほどカメラを信用してなかったので今回はニコン、フジ共にマニュアルでしたけど。

土曜の昼にサーリセルカを出発し、イヴァロからヘルシンキ、ヘルシンキから成田へ移動して今回の撮影ツアーは終了。

今回のツアーに関しての個人的な感想をメモっておきます。

オーロラを確実に観たいのならアラスカかカナダがお薦め:
北欧は当たれば凄いけど、一度も出逢えずに終わる可能性もあることに注意。昼間はスキーとオプションツアーで楽しんで、夜にオーロラが「観られたらラッキーね」ぐらいの方が楽しめる。オーロラを観るため「だけ」に北欧のツアーに参加するのはバクチだと思う。

サーリセルカという場所:
スキーをやる人ならおそらく天国(笑)。オーロラはオマケとして割り切ればこんな素敵な場所はないかも。
ツアーではホリディクラブ、リエコンリンナ、トゥエントゥリなどいくつかホテルの選択肢があるが、どこ選んでも問題は無し。街自体がぐるっと回っても30分ぐらいだし、ホテルからホテルへは歩いて10分もかからないので、日本語スタッフとか日本語ツアーデスクとか、あんまり気にしなくてもOK。

現地オプションツアー:
どんな場所でもいいから観られるチャンスを広げたければノルディックジャパンのツアー(リエコンリンナがオフィス)を、少しでもいい風景での写真を撮りたければミキトラベルのツアーがお薦め。まあ、一番良いのは自分自身で車運転していくか、タクシーで走り回ることなんだろうけど・・(氷点下の凍結した世界で車運転できるかどうかは不明・・笑)

結果的に写真撮影ができたからハッピーな旅行記書いてるけど、完全な運まかせで、ほんのちょっと何かの歯車がずれてたら何十万も使って吹雪のなか歩き回ってただけです・・って報告になってたんだよねぇ。

3日目も雪・・つか吹雪(笑)。

時差ボケもあってひたすら寝るか、テレビ観てゴロゴロするか、飽きたら雪の中を歩き回って時間つぶし。
気温は到着の時から下がっておらず、マイナス11-12度というところ。アラスカに比べたら「暖かい」(笑)。

サールセリカはヨーロッパ屈指のスキーリゾートで、スキーバスがガンガン走ってるし(歩いて30分で麓まで行ける)、このシーズンは欧米からスキー客がワンサカ押し寄せてる。日本人だけかもねぇ・・夜になって空見上げて騒いでるのは(笑)。

本日は、前日申し込んだミキトラベルのオーロラハンティングツアーに参加。
出発はトゥエントゥリホテルなので、機材を担いで20時半にトゥエントゥリホテルまで移動。10人以上の団体が入り、全部で15人とのこと。「ツアー料金高いねぇ」とか「オーロラでなかったら半額にならないかねぇ」とか騒いでたけど、オーロラ観るなんてバクチなんだよ(笑)。ダメだったら己の不運・・あるいは、日頃の行いを悔やめ!! つか、三脚立てて長時間露光してる人が何人かいるんだから、フラッシュ焚くなよ、バガヤロ・・的な(笑)。

さて、ミキトラベルのツアーですが、ノルディックの方がひたすら車で臨機応変に走り回るのに対し、こっちはコースがほぼ決まってる。ロシア国境に近いネリムという村まで行くのだが、イナリ湖岸とか不凍川の橋の上とか、写真撮影のロケーションとしては完璧な所につれていってくれる。もちろん、一切の灯が無く、星やオーロラがでていなければ漆黒の闇なのである。

まあ、結局吹雪はおさまらずに、撮影ポイントを移動し、ウィルダネスホテルというツアー基地に行って、暖かい食べ物とコーヒーなど飲んで、また車に揺られてサーリセルカに戻る。

ノルディックのが60ユーロでミキトラベルのが78ユーロだったかな?
値段の違いもあるけど、個人的にはミキトラベルの方を強く薦める。特に、写真を撮る人はこっちだろうな。なお、ミキトラベルの人にそのあたりのことを話したら、ウィルダネスホテルに滞在するツアーがあるから、それに参加すれば完璧ですよ・・と教わった。「ネリム ホテル オーロラ」あたりでググれば日本語のHPがヒットするからそれを参考にされたし。

20時半出発でサーリセルカに戻ったのが1時。車の移動時間が長いから、移動中に凄いのが出たら撮影はアウトなんだけど、まあそれは、ツアーの宿命。本来なら自分でレンタカー運転するか、タクシーとかチャーターして行くんだろうね。

ホテルに着いて、またオシムでハンバーガーとビールを買ってシャワー浴びて呑んだあと就寝。

サーリセルカ2日目。

朝食はホテルのバイキング・・え? 味? 不味いよっ!(笑)
日本人が主に使うホテルだとご飯とかおいてあるらしいんだけど、ホリディクラブは味も素っ気もないものばっか。

天候は雪。雲が厚くてまずオーロラは無理だろうな・・という感触。

スーパーに行って水やコーラ、乾燥対策用のリップクリームやスリッパなどを調達。昼飯はホテルのラウンジで売ってるサンドウィッチ。レストランに行けばいいんだけど、1人旅ではつまらんのよねぇ。値段も倍ぐらいかかるしさ(笑)。

雪の中、サールセリカの街を探検開始。
1周30分ぐらいで回れる小さな街なのですぐに飽きたけどね。雪でオーロラは無理だとは思うが、99%ダメでも1%の奇跡ってのがある限り諦めちゃダメなのですよ(笑)。

サーリセルカの現地発オーロラ鑑賞ツアーはいくつかあるんだけど、日本人対応・・というか、日本人のエージェントが仲介しているのは2つ。LOOK JTBが使ってるノルディックジャパンのオーロラハンティングツアーと、ミキトラベルという現地エージェントがやってるオーロラハンティングツアー。

トゥエントゥリホテルのミキトラベルの事務所に行って話を聞いてみると、本日のツアー申し込みはゼロ。4人から出発なので本日はキャンセルとのこと。まあ、この雪だしねぇ。明日はすでに2名予約が入ってるので多分大丈夫・・ということで、明日の分を申し込んで、リエコンリンナホテルのノルディックジャパンの方のツアー状況をチェックしに行く。

こっちのツアーは日本の旅行会社もオプションツアーとして勧めてるので、すでに10人以上の申し込み有り。天気を見る限りまあ無理なんだけど1%の奇跡にかけて申し込んでみた。

出発の21時まではテレビ観たり、仮眠取ったりして過ごす。
21時に車が迎えに来てオーロラハンティングツアーに出発。このツアーは、雲の切れ間を探して車でひたすら走る、まさにハンティングツアーなのだが、晴れ間がなけりゃ3時間走りっぱなしで終わっちゃうツアーでもある。

で、雪が吹雪になって、結局3時間ひた走って終了(笑)。まあ、人生、こんなもんだ。

0時過ぎにホテルに戻った所で、ホテル横のオシムというハンバーガーショップで名物バーガーとライトビールなど買い、ホテルでシャワー浴びてビール流し込んで就寝。

同じ方面へのオーロラハンティングを検討されている方への情報ということで、簡単にメモ書き。

選んだのはLOOK JTBの「マイセレクト オーロラ サーリセルカ6日間」というツアー。
直前までスウェーデンのキルナを申し込んでいたのだが、最小出発人数が2人なのに対し、自分以外誰も参加が無かったためキャンセル。その時点で「とにかく行けるところ」ということで選んだのがフィンランドのサーリセルカ。こっちは最小出発人数が1人なので、他に誰もいなくてもツアー成立なのである。

で、だ・・当日成田のJTBカウンターで聞いてみたら、「他には誰もいません」とのこと。ツアーということで、航空券とホテルはおさえてもらってるけど、あとは全てフリー、何でもかんでも自分でやんなきゃならん(笑)。

朝10時に成田集合、12時発のフィンエアー機でフィンランドのヘルシンキまで10時間。国内線に乗り換えて1時間半でイヴァロという街にいくはずが・・よくわからんが途中で他の空港(キッティラ)に寄って人を下ろしてまた詰め込んで・・ってことで3時間近くかかってイヴァロ着。ツアーというと、ここで現地係員がお出迎え・・なんだけど、私のツアーは自分でバスを探して乗り込むのである。

イヴァロからサーリセルカは車で30分弱。雪がぱらついており、星は見えないが、風がそこそこあって短時間でも雲が晴れる可能性があれば、それ即ちオーロラに出会えるチャンスということである。

ホテルはホリディクラブ。日本人ツアーの多くは、ここではなくてリエコンリンナとかトゥエントゥリを使うらしい。日本語のツアーデスクが入っており、ホテルでも日本語スタッフが居る場合があるそうな。

ホテル着が20時だったので、近くのスーパーに行くのは断念して撮影機材のセッティングを開始。
長時間の移動で頭痛が出てたけど、薬飲んで待機。日本でチェックしていた天気予報では、到着日のみ太陽マークがついており、唯一の観測チャンスだったのよね。

22時を過ぎて外に出てみると天頂部に星を確認。雲が流れて星が出始めている。
ツアーパンフレットによると、ホテル周辺のオーロラ観測ポイントは、ホリディクラブの裏の森か、トゥエントゥリ北の教会を越えたところのソリのコースあたりなのだが、初めて来た場所でしかも深夜。自分が何処にいるのかサッパリわからん(笑)。

ホテル裏の森の中を歩き回っていると、北方向の地平線近くに小さな光を発見。
1カット撮影して緑色(=街灯ではなくてオーロラ)を確認。そっち方向にひたすら歩いて、ソリのコースに到着。アメリカ人と思われるグループが鑑賞&撮影してたので情報交換などしつつ、その場で撮影開始。時間にして10分ぐらいか? オーロラがある程度の大きさになり、天頂を越えて長い帯になったり、高速でヒラヒラと舞う姿を見せた後、姿を消した。

トータルで20カットぐらい撮影。
まあ、完全にボウズで終わるツアーもあるんだから、20カットだけでも撮れただけマシじゃん、と自分に言い聞かせてホテルに戻る。粘ればまだ出る可能性もあったのだが、さすがに移動初日だし、初めての所で土地勘もないし・・ってことで(笑)。

オーロラ観測ってキリがないんだよね。出やすい時間帯ってのはあるけど、「もしかしたら」ってのが常につきまとう。部屋の中で一晩中見張ってて、出てきたら外に出てちょっと写真を撮る・・なんてのが出来ればいいんだけど、ほとんどの場合において、外でジーッと待つことになるので下手すりゃ命がけなのよね。凍死・・なんてのは無いにしても、気がついたら凍傷で酷いことに・・なんてのは良くあること。

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