物忘れ日記Z

お鍋が食べたい。おでんとか鶏なべとか。

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最近周囲で「ソーシャルメディア」という言葉がフラフラと漂っているので、自分なりに考えていることを書き留めておくことにする(物凄い長文です)。

そもそもの定義がはっきりしてないんだけど、インターネット草創期に言われていた、個人がメディアの力を持つということに加えて、それを取捨選択する力も社会に委ねよう、っていうことのようだ。

ライブドアがやっているパブリックジャーナリストというシステムも思想は似ているような気もするが、あれは結局「一般人がメディアに参加する」というスタイルを採用している。

そうではなく、「メディア(企業・媒体)」と「一般人」の区別を取っ払うのがソーシャルメディアだと思う。
以下、僕なりに考えているソーシャルメディアの定義。

・無名の誰でもが情報を発信できる(ソーシャルから発信される)
・発信元に関わらず、情報は等しく扱われる
・良いものをpromoteし、悪いものをdemoteする仕組みが存在する(個人や組織ではなく、ここでソーシャルの力によるレイティングが行われる)

個人的には、大事なのは最後のレイティング部分だろうと思う。
インターネット草創期から、個人サイトで情報発信は行われていたわけだし、本質的にネットに転がっている情報は100%信用してはいけないという認識はあった。速報性と情報の広がり、深さにおいてはネットは、すでに紙媒体はもちろん、電波媒体も凌駕している部分がある。
ただ、そこにどうしても欠けているのが信用。

個人的に実感したのは、東海村の原発事故のときだった。
ネットの情報は早い(現場近くの人が書き込みしていたし)が、信憑性に欠けていた。
「2キロ以内に住んでいる者ですが、木造家屋の中にいて大丈夫でしょうか? 逃げたほうが良いでしょうか?」という質問に「逃げろ! 家の中にいれば大丈夫というのはデマです」という書き込みがあったとしても、その信憑性を確かめることは普通不可能だ。

ネットで一番影響力があると思われるYahoo!トピックスも、人が取捨選択しているし、そもそもの記事は新聞社や通信社といったメディア企業によるもの。Yahoo!とメディア企業双方のブランド・信用性を元に、Yahoo!トピックスの信用性が成立している点で、ソーシャルメディアとは言えない。

ソーシャルメディアの思想に近いと思われるのが2チャンネルとgoogleのページランクだ。
2チャンネルの「age」「sage」は、話題そのもののレイティングだし、発展しない話題は下がっていた挙句に抹消される。発展する話題は何度もスレッドが更新されていく。
googleのページランクも、そもそものアイデアだった学術論文の相互引用をベースにしていただけあり、客観的に他人から有用と判断されるものが上位にくる仕組みをもっている。

このレイティングの仕組みをもっているかどうかが、ソーシャルメディア化のポイントだと考えているのだが、違う意見の人もたくさんいるらしい。

どうも多くの人に勘違いされてるような気がするのは、メディアのコンテンツ(ニュース記事や、お店情報など)にトラックバック機能やRSSフィード機能をアドオンして、「ソーシャルメディア化した」と思っている人がやたらたくさんいること。テールコンテンツがくっついてくることで、自分たちのコンテンツがソーシャルメディアに組み込まれる(対応できる)と思っているらしいのだけれど、引用もコメントも昔から行われていること。

昨今言われている「ヘッドコンテンツ」「テールコンテンツ」という概念も、ソーシャルメディアを考えるうえでは、本質的にはどうでもよくて、誰もが等しくコンテンツを作ってるのだから、そこにヘッドもテールもありえない。

では、どんなものがソーシャルメディアなのか?
この問題を最近考えているのだけど、メディアというものを、「情報を伝達する形」と捉えてみたら、少しだけヒントのようなものが浮かんだ。

まず、誰か(自分でもいい)が発信した情報が複数存在するとする。
次に、それを有用な形(面白い/わかりやすい/見やすい/斬新/多言語……など、誰かが有用と感じられればそれでいい)で表示する手法を提示する。
これが「メディア」だ。

で、もうちょっとだけ具体的にするとどうなるか。
RSSリーダーとRSSフィード、またAPIの提供により、個人が任意の形で情報を表示させることが可能になりつつある。この技術を利用して、ものすごい便利な「情報ポータルページ」を作ることができそうだ。

ただし、これは個人の好みによって便利と感じるツボが違うため、いわゆるポータルサイト的な一元構造にはならないと思う。カスタマイズできる、例えばMy Yahoo!のようなサービスも存在するが、ヤフーのコンテンツしか利用できないところに限界がある。
例えば買い物は楽天のリスト、しかも本はアマゾンのリストを利用し、高額の商品を買うときはkakaku.comとかヤフオクで価格を調べてから……、などというものを、自分の設定したページ1枚で全部できたら便利だと思うのは僕だけだろうか?

ニュースにしても、スポーツニュースとか経済ニュース、というだけでなく、もっとパーソナライズされたニュースの収集表示をしたほうが便利そうだ。

野球ファンなら、テレビの野球観戦中に、その選手の年俸がどのくらいなのか知りたいと思ったことがあるだろう。過去数年の成績と一緒に、年俸を調べられるサイト(実在する)へワンクリックで移動できたり、そもそも野球観戦用ポータルのページに表示されていたら……。

この「○○用情報ポータル」というのが、メディアの一つの形となるんじゃないかと考えている。つまり、無数のメディアが生まれるわけだ。そこで問われるのは「そのメディアがどのくらいイケているか」。
従来は情報発信元がメディアだったが、情報の組み合わせ方や加工の仕方もメディアとなる。
そこで問われるのは編集者の質だなあ……。
果たしてそういう時代に、編集者って金を生む存在たりえるのだろうか?
趣味で濃いメディアを編成する人には適わないような……。
組み合わせや加工の仕方にお金を払ってもらうとか、特定の情報の組み合わせに特許をつけるとか、特定の情報の組み合わせに限定した広告を配信して、その広告経由での売り上げにレベニューシェアでフィーを支払うとかしないと、お金を生むスタイルにはならないのかもしれない。

仕事がらみでの思索を書いたけど、例によっていまいちまとまらないまま終わりにします……。
で、ご意見募集中。

閉じる コメント(2)

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>編集者って金を生む存在たりえるのだろうか?

たりえる! ……と思います。

>例えば買い物は楽天のリスト、しかも本はアマゾンのリストを利用し〜

igoogleがまさにそうですね。
(この記事が4年以上前に書かれていることにビックリです!)

igoogleがいまひとつ伸びない現状を鑑みると、
やはり日本人はプル型のコンテンツに馴染めないのかなと。
でも、みんながみんな、Yahoo!に満足しているわけでもなくて。

2009/6/1(月) 午後 11:09 [ アカシ ]

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なら、必要なのはプッシュ型のパーソナライズポータルではないでしょうか。
それぞれのニーズに「すでに」パーソナライズされたポータルを提供する仕組み。

で、「ビジネスマン向けポータル」「大阪府民向けポータル」などを、
各社が出してくるわけですが、そこで問われるのはやはり「編集者の質」ですね。

優秀な編集者はポータル各社にとって最大の資産です。
会社の売り上げは編集者が左右すると言っても過言ではない……はず。

とはいっても、その編集者が「編集」と呼ばれているか、
「ディレクター」や「プロデューサー」と呼ばれているのかはわかりませんが……。

長文、失礼しました!

2009/6/1(月) 午後 11:10 [ アカシ ]

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