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娘情念 振袖の火事





娘情念 振袖の火事




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今は昔 お江戸の頃の物語



娘は花見で出会った美しいお小姓に恋をした





いとしい いとしいお小姓と

同じ模様の振袖を作り


恋しい 恋しい 想いを抱え

振袖に涙してるうち






娘は鬼になりました











やがて娘は焦がれ死に







娘の心は振袖に

鬼の心で振袖に








不憫に思った和尚様

娘の供養に振袖を


経を唱えて炊き上げようと

娘の振袖に火をつける






その時、吹いた一陣の風

火をつけたままの振袖を

お江戸の空に舞いあげる











その火は見る間に燃えうつり

お江戸の町に燃えうつり




二日二晩燃え続け

お江戸の町を焦がします


たくさんひとも亡くなった

娘の想い人がどうなった

それも今ではわかりませぬ






振袖火事の物語

今は昔の物語…



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