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作家 三橋貴明のホームページ「新世紀のビッグブラザーへ」のブログです。

日本経済関連

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【Daily故人献金ニュース! 小沢編】 昨日から、まさしく「必見」な映像が複数流れていますので、ご紹介。
 <スーパーニュースアンカー 1月20日(水) 青山繁晴のニュースDEズバリ!
 http://www.youtube.com/watch?v=xhkhZCuLfVc
 http://www.youtube.com/watch?v=jDmb01w6iKY
 http://www.youtube.com/watch?v=PHc8jK9VQ2w
 http://www.youtube.com/watch?v=QWsHHh2Its8
 http://www.youtube.com/watch?v=0qM1dZz4KFc 
【リンク追加】上記が見れなくなっている場合は↓を
http://www.youtube.com/watch?v=O5efP_nDTT0

 <テレビ東京 陸山会土地取引 “一律5,000万円 6回入金”
 http://www.tv-tokyo.co.jp/newsfine/news/n1_27.html

 今週号のSPA!(P114)に、月一連載 マネー得捜「2010年は、ユーロ崩壊という悪夢が現実になる!?」が掲載されています。
 (SPA!1月26日号 http://spa.fusosha.co.jp/backnumber2010/20100126.php )

 昨日、懇意にして頂いている議員さん(はい、あの方です)から、
結局、日本の借金っていくらなのでしょうか?
 という、なかなか鋭い質問を頂きましたので、本日はちょっと詳しく解説を。
 実は、この方の疑問は、「いくら」という数字の問題以前に、そもそも「定義」の問題なのです。「日本の借金」の定義は、果たして何でしょう。
 財務省に言わせれば、「日本の借金は、国の借金だ」という感じになるのでしょうが、じゃあ「国の借金って何だ?」という話になります。
 「国の借金」にしても「日本の借金」にしても、「国家全体の借金」なのか「政府の負債」なのか「海外からの『国』の借金」(注:対外負債)なのか「海外からの『政府』の借金」(注:対外公的債務)なのか、ちょっと考えただけで四つも定義を並べることができます。
 これでは、そもそも問題認識がきちんとできるわけありませんし、問題認識ができない以上、まともな解決策を構築することなどできるはずがありません。
 日本のマスメディアや財務省、それに経済評論家連中がやっているのは、まさにこれです。故意なのか、それとも頭が悪いのか知りませんが、定義を曖昧にして「国の借金で日本は破綻だ!」と危機感を煽るわけです。
 この手のミスリードに引っかからないためには、簡単です。正しく定義をすればいいのです。

【日本国家のバランスシート 2009年9月末速報値・6月末確定値(単位:兆円)】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_26.html#JPBS0909
【日本国債保有者別内訳 2009年6月末時点】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_26.html#JPBS0909

 上記、最新のデータを使えば、「日本のの借金」について正しく定義できます。(小数点以下四捨五入)

◇国家全体の負債(日本の借金?):09年9月末速報値 5224兆円
◇政府の負債(日本の借金?):09年9月末速報値 980兆円
◇対外負債(日本の借金?):09年9月末速報値 301兆円
◇対外公的債務(日本の借金?):41兆円

 どうですか? 「日本の借金」「国の借金」というフレーズを使い、財政を問題視する財務省やメディアが、どれほど無茶苦茶をやっているかお分かりになられたでしょう。
 政府の負債について問題視するならば、まずは最もマクロな視点から数字を把握しなければなりません。国家のストックを見るならば、もちろん【日本国家のバランスシート】を見なければ、何が問題なのかそもそも分かるはずがないのです。

後編に続く
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/32438830.html

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張り切る輿石幹事長代行 小沢氏擁護に東奔西走 激励メールも披露 
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100119/stt1001192308022-n1.htm
(前略)集まった記者団に、自身のホームページに寄せられた小沢氏激励のメールのコピーを配布してみせた。
 「小沢一郎は日本の宝です」と書かれ、「自民支持者がネット等で名前を変えたり、複数の端末を使い、さも多くの国民が非難しているようにしたりします」と自民党による世論操作を勘ぐる内容もあったが、輿石氏は同じものを18日の政府・民主党首脳会議でも配布した。(後略)』

 何か、次第にオウム真理教みたいになってきましたね、民主党は・・・・。
 そのネットの世論を数字ベースで示した「The Fact」。(データ収集、グラフ作成「ブログランキングまとめ」様。超感謝です m(_ _)m)

2010.1.19付時点 人気ブログランキング上位30位 支持状況
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_26.html#SHIZI

(再掲)有田芳生 「週刊朝日 の山口一臣編集長と 会話。テーマ は検察権力の横暴。真偽不明のリーク情報で操作される世論。政権時代をも破壊しようとの流れに抗しなければ。しかしブログやツイッター世界では多くが検察に批判的。世論の二重構造が生まれている。 」
(ソース) http://twitter.com/aritayoshifu

 有田氏に改めて尋ねます。あなたが仰る「世論」とは、どこの脳内ブログの世論なのでしょうか?
 オフラインでの状況(小沢辞めろ⇒七割超、等)が芳しくなくなってきましたので、今後は「ネットでは検察批判が!」系の論説が増えてくる可能性があります。この手の脳内ソースに基づく主張に対しては、数字をベースにしたFact(事実)で対抗していきたいと思います。

 というわけで、ようやくアイスランド。
 なぜかユーロスタットにはデータが載っていないので、アイスランドの労働管理局から同国失業率のデータ(2008年1月以降の推移)を持ってきました。

アイスランド失業率 2008年1月-2009年11月
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_26.html#Iceland
 
 なぜわたくしがアイスランドやギリシャを繰り返し取り上げるかといえば、別に「m9(^Д^)プギャー 」とかやりたいわけではなく、「国家のモデル」について改めて考えて頂きたいためです。特にアイスランドは、人口が32万人程度の小さな国なので、「国家のあり方」について考えるときは非常に参考になります。
 アイスランドは人口が少なく、かつ国内に資源が多いわけでもありません。かつて(94年のEEA(欧州経済領域)加盟以前)は、漁業が主産業のヨーロッパ最貧国の一つでした。トロール漁法で域内の魚を採りつくしては、イギリスとタラ戦争を起こし、「ワシントンとモスクワを結ぶ線上」という要地に位置することを利用し、イギリスに妥協を迫るという、なかなかに鬱陶しい国だったのです。
 そんなアイスランドがEEA加盟後は「金融立国」として繁栄するのですが、その国家モデルは、
自国の高金利を餌に海外(主に英蘭)から預金を集め、あるいは海外の低金利諸国(日本やスイスなど)からキャリー資金を借り、高金利なアメリカ証券化商品に投資する」
 という、実にシンプルなものでした。サブプライムローンを含むアメリカ製CDO(債務担保証券)などは、金利が非常に高かったので、アイスランドは金利差だけで、まさに「ぼろ儲け」です。金融サービスの発展は国内の雇用を創出し、国民が潤うことでアイスランドは消費中心の発展を遂げたのでした。
 結果、2008年9月(要はリーマンショック)までの失業率が1%強という、ほとんど完全雇用状態になっていたわけです。それが今や8%ということで、栄枯盛衰という言葉がこれほど似合う国は珍しいでしょう。
 国家のモデルとは「どのように成長するか」「どのように輸入するか」であると、「崩壊する世界 繁栄する日本」で書きました。国家のグランドデザインを考える場合は、せめてこのレベルにまで落としこみをしなければなりません。経済成長の目標数値「だけ」を掲げ、
「これが我々の成長戦略です!」
 などと悦に浸っているどこかの政党の人たちは、もう少し真面目に考えて欲しいと思います。

アイスランドの信用リスク、「大幅」拡大も−米S&Pのクレーマー氏
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=afuGz5zcTcYk
 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、アイスランドの信用リスクが「大幅」に拡大する可能性があるとの見通しを示した。国際通貨基金(IMF)主導の緊急支援措置の打ち切りや政権崩壊の可能性が高まっていることが背景にある。 (中略)
 グリムソン大統領は5日、経営破たんしたインターネット銀行アイスセーブの英国とオランダ在住の預金者保護に関する「アイスセーブ法案」に拒否権を発動。これにより、アイスセーブのデフォルト(債務不履行)回避に必要な緊急支援措置が今後も続くかどうかを疑問視する声が強まっている。
 5日には、格付け会社フッチ・レーティングスが、アイスランドの信用格付けをジャンク級に引き下げ。S&Pも大統領拒否権発動により支援措置が滞った場合には、同国の格付け(現行BBB−)を1カ月以内に引き下げる可能性があると表明した。(後略) 』

 すでに複数の民間銀行が対外負債をデフォルトしている以上、信用リスク大幅拡大も何もあったもんではない気がします。ともあれ、フィッチ(大手格付け機関の一つ)が1月5日にアイスランドの格付けをジャンク級に引き下げ、S&Pも引き下げを予告しました。
 問題の「アイスセーブ法案」ですが、詳しくは↓ここをご参照ください。

【欧州の二つの国 前編】
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10430188441.html

 個人的には「民間の経済活動」である外国銀行への預金について、政府が補償したり、預金先の国の「国民」が責任を負うという考え方には、今でも疑問符をつけます。アイスランドのシグフスソン財務相は、国民投票に掛けられることになったアイスセーブ法案について、
国家間で物議をかもす複雑な問題を、国民投票にかけること自体が珍しい
 と述べていますが、そりゃあその通りです。恐らく、世界史上初めてのケースではないでしょうか。
 例えば、以前「韓国に外貨預金しろ〜っ!」などと主張していた経済評論家がいました。本当に韓国の銀行にお金を預け、その後、韓国が経済的混乱に陥り、預金先の銀行が破綻した場合であっても、日本人は別に「韓国国民が補償しろ〜っ!!!」などとは「決して」やらないでしょう(逆のケースの場合は、知りませんが)。
 今回のアイスセーブ銀行破綻の場合、なぜか預金者側の国(英蘭)が、アイスランドへのローンという形で、自国の預金者への補償を肩代わりしてしまいました。この時点で、英蘭両政府が何を考えていたのか、首をひねってしまいます。
 アイスセーブ銀行をめぐる三カ国政府の対応を見ていると、「自己責任」という言葉について、改めて考えさせられてしまうのです。 

「ネットで検察批判が多い!」などと主張する者は、きちんと「数字」を明記せよ、という考えにご同意頂ける方は、
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続 欧州の二つの国 〜システミックリスク〜(前編) からの続きです。
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/32368974.html

 さらに欧州がまずいと思われるのは、財政支出対GDP比率と失業率が「同時に悪化」している国は、別にギリシャだけではないという点です。と言いますか、むしろギリシャの失業率は、欧州全域で見ても、ユーロに限ってみても、「平均よりはマシ」な状態なのです。(情報提供 一黙様 多謝!)

欧州主要国の2009年11月時点失業率
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_26.html#EUUn

 本ブログで何度か取り上げ、「民主党政権で日本経済が危ない!本当の理由」にも登場したラトビアの失業率は、すでに22%を上回ってしまっています。失業率22%とは、ほぼ世界大恐慌時のアメリカに近い数値です。
 ラトビアは現在、通貨ラトをユーロにペッグさせていますが、これはある意味でギリシャと同じ状態と言えないことはありません。ユーロの価値にラトが引っ張られ、自国の経済環境とは無関係に通貨価値が変動してしまうわけです。
 ラトビアがユーロペッグを続けているのは、もちろんユーロ加盟を切望しているためですが、ペッグを外すとラトが暴落し、対外負債のデフォルトに陥りかねないという懸念もあります。とは言え、ラトビアはギリシャとは異なりユーロ加盟国ではありませんので、何らかの切っ掛け(外貨準備が枯渇するなど)でラトを維持できなくなり、ロシア・アルゼンチンコースを歩んでしまう可能性が否定できないわけです。
 また、ギリシャ同様に財政支出対GDP比率が悪化している、スペインやアイルランドの失業率が極端に悪化しているのも、やはり気がかりです。ギリシャ問題がパパンドレウ政権の崩壊、もしくはギリシャのユーロ離脱という形で決着してしまうと、スペイン、アイルランド両国の行く末にも影響してしまうわけです。
 例えば、EUの圧力でパパンドレウ政権が緊縮財政路線をとり、ギリシャ国民の怒りを買って崩壊してしまうと、スペインやアイルランドの政権は同じ道(緊縮財政路線)を選ぶことが難しくなります。

 ラトビアなどのバルト三国のどこかが破綻すると、欧州各国の金融機関を直撃することは以前から囁かれていました。現在の欧州は、バルト問題に加え、ギリシャ発のシステミックリスクという難題までをも抱え込んでしまっているわけです。

出口の見つからない欧州の状況に、改めて戦慄してしまった方は、
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 おお、またもやAmeba側が人気ブログランキングの首位を奪還しております。ありがとうございます!
 この「人気ブログランキング(政治部門)首位」というのは、皆さんが思われている以上に効果があり、最近では初めてお会いする方が、
「ああ、ブログランキングトップの三橋さん・・・
 と仰ることが多くなっています。
 お忙しい方が多いので、他の人のブログを毎日こまめにチェックされるような時間は無いでしょう。その場合、「人気ブログランキング」における評価などが、三橋の「ブランド」と結びついてしまうのです。変なたとえですが、外国が民主党について評価する際に、政策や中身はよく見ずに「ああ、日本で三百議席取った民主党の・・・・」と、数字(議席数)だけでブランディングされてしまうのと同じだと思います。
 
 本日の【Daily故人献金ニュース!】

「石川議員に頼まれ証拠隠した」 元秘書が自民勉強会で告白
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100114/stt1001141117001-n1.htm
(前略)金沢氏は当時小沢氏の秘書だった樋高剛民主党衆院議員から「陸山会事務所の証拠隠滅工作に加わった」と聞いたことも暴露。樋高氏は「資料が押収されていたら小沢氏を含め全員逮捕だった」と話したという。
 金沢氏は「小沢氏が記者会見で『国策捜査』と訴えられたのは、証拠資料を隠すことができたから。石川、樋高両氏もそう話していた」と述べた。
 金沢氏は今月8日、松木氏から電話で「石川も議員をやっているから」などと証言を自粛するよう要請を受けたことも証言。また勉強会後記者団に対し、石川氏と事件をめぐり電話でやりとりした録音テープを特捜部に提出したことも明らかにした。(後略)』

 昨日の「【小沢幹事長側の関係先を一斉捜索】 超必見! 超拡散!」に登場した金沢氏の記事になります。石川との電話のやり取りについて、録音テープを取っていたって凄すぎですね・・・。
 ああ、それで↓これに繋がるわけですね。なるほど。

特捜部 石川議員の携帯電話を押収
http://news24.jp/articles/2010/01/14/07151570.html

 戸締役様(渡邉哲也様)のブログをご覧になっている方はご存知でしょうが、ヨーロッパのギリシャ問題が熱を帯びてきました。

ギリシャ政府:国家統計の改善策、19日のEU財務相会合で公表
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=a4ovsX6pgFR0

パパンドレウ首相:ギリシャのユーロ脱退ない−IMF支援も必要ない
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aPC8vv3FVa24

メルケル独首相:ギリシャの財政悪化でユーロは「困難な局面」に
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aCu81Na2Wia8

ギリシャのデフォルトリスク、過去最大に−「緩やかな死」懸念で
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=a3LuV9Y6cw5k

 そもそも昨年秋に政権を奪取したパパンドレウ政権は、
財政出動により、景気対策を拡大する
 という公約を訴え、与党(当時)を破ったわけです。なぜパパンドレウ氏率いる全ギリシャ社会主義運動党が、財政支出拡大を訴えたのかといえば、もちろん当時の(今もですが)ギリシャ経済が、リーマンショック以降の世界的な景気後退の波をもろに喰らい、極端な景気悪化に苦しんでいたためになります。
 某民主党とは真逆で、「財政支出を拡大し、景気対策をします!」と、至極真っ当なことを訴えたが故に成立した新政権が、「マーストリヒト条約を守れ!」というECB(欧州中央銀行)や欧州連合の圧力を受け、緊縮財政路線を歩まなければならないわけです。どう考えても、政権が持つはずがありません。
 ギリシャの極端な財政赤字拡大に対し、財政悪化やインフレを極端に嫌うドイツは、無茶苦茶冷淡な姿勢を示しています。
 年末にはドイツのショイブレ財務相が、
欧州連合がギリシャに支援を行えば、間違った結束を示すことになる
 と、発言し、以前は少しギリシャに同情的だったメルケル首相までもが、
「ギリシャの例はわれわれを非常に強く圧迫しかねない。ギリシャ議会に対し年金改革法案を可決するよう誰が求めるのか。ドイツの指図をギリシャが歓迎するかどうかは分からない
 などと、嫌味たっぷりなことを言っています。
 これに対し、ギリシャ側は、パパコンスタンティヌ財務相が、
「EU(欧州連合)がギリシャを救済しないことを明言する必要はない。我が国は、国外からのいかなる支援も必要としない
 と言い返し、パパンドレウ首相もユーロ脱退やIMF支援など不要であると言明しているわけです。
 すなわち、ギリシャはドイツ(を始めとするEU)の求める緊縮財政路線を歩み、財政支出対GDP比率を削減するという宣言ですが、それは先ほども書いたように明確な「公約違反」になってしまいます。公約云々以前に、失業率が10%近いギリシャ国民が、緊縮財政を素直に受け入れるとは思いません。
 こうなると、やはりギリシャのユーロ脱退というのが、唯一の現実的な解に思えてならないわけです。みんながそう思い始めたからこそ、パパンドレウ首相がわざわざ「ユーロ脱退はない」と否定したわけなのでしょうが。

後編に続く
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/32368981.html

欧州の二つの国 後編(の前編) からの続きです。
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/32305575.html

 本日の話、ヨーロッパの二カ国目の話に入る前に、昨日の「国家の負債の種類」の復習です。

 (1) 政府が国内から借りた負債
 (2) 民間が国内から借りた負債
 (3) 政府が海外から外貨建てで借りた負債
 (4) 民間が海外から外貨建てで借りた負債
 (5) 政府が海外から自国通貨建てで借りた負債
 (6) 民間が海外から自国通貨建てで借りた負債

 昨日のAmeba側のコメントで、てゆば様が鋭いことを仰っていましたが、ユーロ成立以降は上記に二つほど「負債の種類」が加わることになります。

 (7) 政府が海外から共通通貨建てで借りた負債
 (8) 民間が海外から共通通貨建てで借りた負債

 本日の主人公を務める国は、上記の(7)のデフォルトが囁かれている国、そう、ギリシャです。
 ギリシャはご存知の通りユーロ加盟国です。その割に、マーストリヒト条約(財政赤字を対GDP比で3%に収めること)を守っていなかったわけですが、政府の負債に占める外国人債権者の割合も77%と、大変高くなっています。
 政府の負債の七割以上が、外国からの借入(対外負債)。通貨はもちろん、ユーロなわけですが、ギリシャ政府はユーロ通貨の発行権限は持っていません。ユーロ加盟国は金融政策について、ECB(欧州中央銀行)に委譲してしまっています。
 ギリシャ政府の負債が自国通貨建てだった場合、七割が外国からの借入とは言っても、上記の(5)に過ぎません。しかし、ユーロ通貨の発行がギリシャの自由にならない以上、ギリシャ政府がデフォルトする可能性は現実にあるように思えます。
 とは言え、ユーロの場合は昨日説明した「通貨暴落⇒デフォルト」ということは起こり得ないのです。ということは、ギリシャ政府のデフォルトは無いのでしょうか。
 2009年のギリシャの財政赤字対GDP比率は12.7%と見込まれていますが、EU(欧州連合)やECBはギリシャ政府に容赦なく財政赤字の縮小を迫っています。アジア通貨危機の際に、IMFが韓国などに「超緊縮財政」を強要したのと同じ構図ですね。
 昨年末、ドイツのショイブレ財務相は、いかにもドイツらしく、ギリシャを突き放した発言をしています。

EUがギリシャ支援なら「間違った結束」示すことに=独財務相
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-13160920091230
 ドイツのショイブレ財務相は、欧州連合(EU)加盟国がギリシャに対し金融支援を行えば「間違った結束」を示すことになるとの見解を明らかにした。
 31日付の独ベルゼン・ツァイトゥング紙に掲載されるインタビューの一部が30日公表された。
 同財務相は「仮にわれわれがギリシャに対し金融支援を実施するなら、それは間違った結束だ」と語った。』

 ご存知、ドイツこそ「インフレ嫌い」のECBの中心的地位を占めているわけなので、ギリシャの状況を最も苦々しく思っているに違いありません。なぜドイツがインフレ嫌いなのかと言うと、これはやはりWW1後のハイパーインフレーション(これは正真正銘のハイパーインフレ)がトラウマになっているからです。
 ドイツの財務相がつれない態度を示した一週間後、EUとECBの「監査団」がギリシャに入りました。

ギリシャは救済必要としていない−EU使節団の訪問控え財務相が表明
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=ax9Ch_vVJT2E
 ギリシャのパパコンスタンティヌ財務相は6日、同国の救済が必要になるとの観測を打ち消した。ギリシャは欧州連合(EU)加盟国で最大規模に上る財政赤字の縮小が急務となっており、EUの使節団は同日、ギリシャの税・歳出計画を精査するために同国を訪れる。
 パパコンスタンティヌ財務相はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「救済されるつもりはない。財政赤字縮小と公的債務の抑制に向け必要な措置をギリシャが講じていることは、明らかなはずだ」と語った。
 欧州中央銀行(ECB)のシュタルク理事はこれより先に、イタリア紙イル・ソレ24オレとのインタビューで、ギリシャの財政状態が悪化した場合に他のEU加盟国は救済しないと発言し、ギリシャのデフォルト(債務不履行)について市場の懸念を高めた。
 パパコンスタンティヌ財務相は、EU諸国がギリシャを救済しないことを「明言する必要などない」とし、「ギリシャは自らの手で必要な措置を取る。それに代わる計画はない。国外からのいかなる支援も必要としない」と強調。さらに、他の欧州諸国政府との間でギリシャ救済案策定に向けた協議は「全く」行われていないと述べた。 (後略)』

 ショイブレ独財務相のみならず、ECBのシュタルク理事までもが、
ギリシャの財政状態が悪化した場合に他のEU加盟国は救済しない
 などと、つれない発言をしているわけです。ギリシャ側のパパコンスタンティヌ財務相は、やたら強気な発言を繰り返していますが、現実的にギリシャが財政赤字を縮小するのは甚だしく困難だと思います。
 
 そもそも今回のギリシャ新政権が昨年秋に政権奪取に成功した切っ掛けは、08年末のギリシャ暴動にあります。
 2008年12月6日。アテネの学生街で15歳の少年が警察官に射殺された事件を切っ掛けに、ギリシャ全土で暴動が発生しました。アテネなどは数千人の若者が暴徒化し、機動隊に火炎瓶を投げつけ、銀行襲撃や自動車への放火など、抗議活動の枠を超えた騒乱が巻き起こったのです。
 そんな不穏な情勢下に、リーマン・ショック発の世界的な経済危機が重なったわけです。
 暴動の余波が残る2009年秋の総選挙では、「財政出動による景気対策の拡大」を公約に掲げた野党、パパンドレウ党首が率いる全ギリシャ社会主義運動党が勝利しました。そのパパンドレウ政権が、今度はEUの「指示」で緊縮財政に舵を切らなければならないわけです。冗談抜きで、再び暴動が起きかねません。
 個人的には、ギリシャ新政府は財政支出拡大を求める国民と、超緊縮財政を求めるEUとの間で板ばさみになり、政権が長くもたないか、もしくはユーロ離脱を真剣に検討し始めると思います。「政府の対外負債」問題を無視すれば、現在のギリシャが苦境から脱するには、ユーロ離脱が最も手っ取り早いわけです。
 いずれにせよ、ギリシャが外国人投資家の信用を失い、「(7) 政府が海外から共通通貨建てで借りた負債」のデフォルトという尋常ではない事態が現実化する可能性があるのではないかと。
 
 今回のギリシャ問題も、昨日のアイスランドと同じです。ユーロのルールでは、単に「マーストリヒト条約に従い、財政赤字はGDPの3%に収めなさい」と定められていただけで、恐慌経済下で財政支出拡大をしなければ、国や政権が持たない場合など、ルール化されていなかったわけです。すなわち、全く「想定外」だったわけですね。
 現在のユーロ圏がまずいのは、ギリシャ問題が何らかの決着を見ても、後に続く国が(スペインやら、アイルランドやら、ポルトガルやら)ゴロゴロしているという点です。ギリシャがユーロを離脱した場合、少なくともスペインは後に続くことを検討すると思います(何しろ失業率が20%!)。
 逆に、超緊縮財政を採り、ギリシャ国民が激怒した結果、パパンドレウ政権が倒れると、スペインやアイルランドが同じ路線を採る可能性はゼロに近づきます。
 いずれのパターンであっても、ユーロが現在のシステムを続けられるのかどうか、個人的にはかなり難しいと思います。

 結局のところ、ユーロにしてもアイスランド式国家モデルにしても、「世界同時好況が永遠に続く」という無茶な前提の元に成り立っていたわけです。今や「前提」は大きく崩壊し、あちらこちらで火の手が上がり始めていますが、この混乱を乗り越えた後の世界は、決して07年前と同じものにはなりえないと思うのです。

本日のエントリーでも、「世界経済」や「グローバル」について考えさせられたという方は、↓このリンクをクリックして下さいませ。
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