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作家 三橋貴明のホームページ「新世紀のビッグブラザーへ」のブログです。

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Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」連載中
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「民主党政権で日本経済が危ない!本当の理由」 http://books.rakuten.co.jp/rb/item/6239265/ 発売中
「経済ニュースの裏を読め!」 http://www.amazon.co.jp/dp/4813235425/ 発売開始!

「三橋貴明の<ウラ読み>経済レポート」 http://www.mag2.com/m/0001007984.html 
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「日本経済を凋落させた七人」 発売開始!
http://www.amazon.co.jp/dp/4870319772/
「超売れっ子2ちゃん出身作家が明かすネットでビジネスに成功する方法」発売開始!
http://www.amazon.co.jp/dp/4883927172/

上記「超売れっ子・・・」の刊行を記念し、1月7日にサイン会を開催いたします。
 ◆サイン会:紀伊国屋書店新宿本店(1月7日午後6:30-)
 ◆上記書店にてご購入の際に整理券配布(12/17〜)
 ◆12月17日より電話予約可
http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/event.htm#shinjukuhonten_01

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 年も明けたことですし、今年前半の予定を少し。
◇2月もしくは3月:対談本が2〜3冊出る予定です。
◇3月頭 「アメリカ経済本 ドル凋落!」
◇4月後半もしくは5月前半 「国家のグランドデザイン」 
※増田悦佐氏の本のように「大作ハードカバー」にする予定です。そのため、この本だけは執筆期間を二ヶ月と長く(?)取っています。
◇5月後半 新世紀の経済学っぽい本「フロー&ストックの経済学」
※クー氏、木下栄蔵氏、廣宮孝信氏などの考え方を基礎に、「フロー(GDP)⇔ストック」の循環を突っ込み、実需・金融のグローバル化による政策限界などの考え方を追加したもの。一応、クー氏は「所得循環」という表現で「フロー(GDP)⇔ストック」を説明していますが、マクロ経済の基礎知識が無ければ理解できないレベルなので、わたくしが超入門編的な本を書こうかな、と。当然、バリバリに事例ベースで、グラフを多用したものになります。
 そもそも日本人の多くが「フロー(GDP)⇔ストック」の循環を理解していないからこそ、
「家計が金融資産を取り崩すと、国債が買われなくなる!」
 式の、物理法則を無視した主張が新聞やら雑誌に平気で載ってしまうわけです。

 ちなみに、何度も書いていますが、本のタイトルとは出版社が決めるべきものですので、上の「   」はあくまで筆者が便宜的に使っているものです。

 さて、何となく「民主党の金銭問題」を象徴する感じになってきたので、そのまんま使っている「本日のDaily故人献金」シリーズですが、年末から年初にかけ、小沢一郎総書記殿の政治資金問題が一気に報道されました。が、違法性がある問題が複数存在する上に、どうも各種が関連しあっているようで、何がなんだかよく分からないので、一度整理してみたいと思います。

 本日のDaily故人献金! 特集 小沢編。

『09年12月26日 毎日新聞 陸山会不透明会計:「資金洗浄」の疑いも…5億円移動
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091226k0000m040150000c.html

『09年12月27日 毎日新聞 資金移動:小沢氏側に新生、自由党解党時残金22億円余
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091227k0000m010074000c.html

『09年12月28日 毎日新聞 小沢氏団体不透明会計:石川議員、任意聴取−−東京地検
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091228ddm001010038000c.html

『09年12月30日 産経新聞 陸山会、小沢氏に4億円支出 19年にも不記載
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091230/crm0912300146004-n1.htm

『09年12月30日 産経新聞 不記載は10億円か? 土地代めぐり複雑な資金移動 小沢氏「陸山会」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091230/crm0912302317013-n1.htm

『09年12月31日 時事通信 小沢氏の事情聴取検討=元秘書「自宅に現金4億円」−東京地検「貸付金」原資解明へ
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009123100236

『10年1月1日 読売新聞 小沢氏から現金4億円受領」石川議員供述
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091231-OYT1T00782.htm?from=top

『10年1月1日 毎日新聞 小沢氏団体不透明会計:石川議員、立件へ 「小沢氏資金使った」 記載ミス認める
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091228dde001010044000c.html

『10年1月1日 朝日新聞 土地取引「小沢氏の指示」 石川議員、地検聴取に証言
http://www.asahi.com/national/update/0101/TKY200912310225.html

『10年1月1日 東京新聞 小沢氏関連団体 数カ月で15億円出入金
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010010102000077.html

後編に続く
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/32205271.html

2010年に向けて 後編(の前編) からの続きです。
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/32175856.html

 財務省の転進の理由は、幾つもあるでしょう。
 例えば、「バランスシート不況」を理解しているとクー氏に評された亀井氏が閣僚に入っており、やかましく財務省を批判していること、あるいは「日本経済復活の会」など、まともな団体が散々にクレームを入れてくることなどです。
 さらに、わたくしのようなジャーナリストでもエコノミストでもない人間が、チャラ〜ッと日銀の一次ソースにアクセスし、前述の「国債保有者別内訳」を作ってしまうというのも、理由の一つかも知れません。
 前述のグラフを突きつけられて、それでも「日本はロシアやアルゼンチンのように!」と主張するのは、さすがに無理があるわけです。(それでもやっている連中がいることこそが、この国の知識人(自称)連中のレベルの低さを際立たせているわけですが)
 様々なルートで、
「ほれっ! 日本国債の外国人保有者のシェアは6%で(言うまでもなく世界最低)、しかも日本円建てじゃないか。これで、どうやってデフォルトするん?」
 と突っ込まれ、財務省は別の破綻論(日本の家計の金融資産がうんたらかんたら)に切り替えることにしたわけですね。

 そもそも、財務省が省益か何か知りませんが、「物理法則を無視した財政破綻論」を展開するのであれば、それを「一次ソースをベース」に否定し、容赦なく突っ込むべき役割を担っているのは、マスメディアや「識者」の連中のはずなのです。ところが、現実のメディア関係者はまったく勉強をせず、ただ財政研究会に赴き、財務省の言うことに
「はあ。。。なるほど。。。。(メモ、メモ)」

 とかやっていることこそが、そもそもの問題なのです。
 これまでに何十回も繰り返したように、このメディアの低品質こそが日本の最大の問題であり、ほとんど「唯一」の問題なのです。
 【反日マスコミの真実2010】 http://www.amazon.co.jp/dp/4775514822/  の冒頭座談会の中で、青山繁晴氏が、氏が現役記者だった頃の経験を話す部分があります。それを読むと、日本の「低品質なメディア」という問題が、いかに根深いものかを理解し、愕然とされることでしょう。
 日本の「低品質なメディア」とは、それこそ戦後(いや、戦前から)ず〜ぅっっと続いてきた問題なのです。それが、ついに(いや、再び?)国家や国民の運命を決定付けるまで肥大化してしまったというのが、現在の日本の姿というわけです。(グローバル化の進展など、外部環境が変動した要因も、切っ掛けとしては大きいです。)

 2009年は、確かに日本という国家にとっては碌なことがない一年間でした。しかし、Japanデビュー問題、総選挙時やその後の鳩山礼賛に見られるように、あまりにも露骨な偏向報道が続いた結果、多くの日本人が目覚めていった一年間でもありました。
 特に、2ちゃんねるやニコニコ動画、各種ブログに代表されるインターネット上のメディアにおいて、レガシー・メディアへの不信(今や憎悪?)が渦巻くようになった点は、今後の日本の運命を決定づけると確信します。何しろ、インターネットを利用している皆さんこそ、今後の日本を担っていく「マジョリティ」なのですから。
 
 はっきり申し上げまして、レガシー・メディア(新聞とテレビ、ラジオ)は放っておいても凋落します。しかし、そのペースを加速するために個人として最大限の「後押し」をしていくつもりなのは、今さら言うまでもありません。
 個人的に、2009年は(と言うか、07年から09年までの三年間は)「準備」の年でした。特に09年は、来年「ツール」としてご利用頂けるように執筆に勤しみ、同時に人脈を(政界含む)広げまくり、最も重要な「三橋貴明の陰謀」に手をつけました。
 来年早々、様々な「仕掛」が動き出します。↓以下のトークライブにおいて、「陰謀」の全容が明らかにされる予定になっています。

2010 1/10(sun)西村幸祐トークライブ『ああ言えば、こうゆう!』サブカル戦後史と反日メディア撃退作戦
 http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/
 <第二部>
 もう許せない! 反日マスコミへの宣戦布告
 【出演】西村幸祐、三橋貴明(作家、経済評論家)
 すぎやまこういち(作曲家。予定)、他ゲスト多数予定
 OPEN 12:30 / START 13:00 予約¥1800 / 当日¥2000(飲食別)
 ※予約はプラスワンWEB予約フォームから
 http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/reservation/

 「三橋貴明」は、まさしくインターネット及びインターネット利用者が生み出した存在です。わたくしが今年、あれほどまでに多量の執筆活動が可能だったのは、インターネットのユーザの皆さんが、山のようにフィードバックをしてくれたおかげなのです。
 いわば「三橋貴明」とは、皆さんのフィードバックによって進化していく存在なのです。ここが決定的に既存のメディアや作家とは異なります。

 2009年の皆さまのご支援、バックアップに、心から感謝申し上げます。来年も何卒よろしくお願い致します。

2009年大晦日
三橋貴明

来年、2010年も引き続き三橋をバックアップして頂けるという方は、
↓このリンクをクリックして下さいませ。

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 おお!Ameba側が人気ブログランキング政治部門で、未だに首位を維持しています。このままいけば、二冠のまま年を越せそうですね、ありがとうございます!

国の借金、家計の貯蓄頼み限界 個人資産の7割に
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/hotnews.aspx?id=AS2C29011%2029122009
 政府が家計の貯蓄に頼って借金を重ねる構図に限界がみえ始めた。政府の負債残高が膨張し、9月末は家計資産に対する比率は66%まで上昇した。これは過去最高の水準だ。今後も政府負債の膨張が止まらず、少子高齢化を背景に家計の貯蓄が減少に向かえば、2020年までに家計資産を逆転する可能性もある。家計の高貯蓄という日本経済の強みは薄れつつあり、財政の抜本改革が急務になっている。
 政府は歳出のうち税収などで賄えない分を国債発行で穴埋めする。国債発行は1990年代以降の景気対策の財源を賄う目的で急増した。』

 さて、昨日の日経新聞朝刊一面(↑これ)に限らず、最近、
確かに日本政府の負債は、国内の民間の資産だ。だけど・・・・・
 という論調が増えてきましたよね。この種の「次から次へと沸いて出てくる」財政破綻論への反論は、Klugの連載の方で派手にやっているので、そちらをご覧頂くとして、なぜ新聞や(自称)識者の論調が変わったのか考えて見て下さい。
 例えば、昨日の日経朝刊には、恐らく史上初めて日本国債のホルダーのシェアが掲載されていました。(↓これのこと)

【日本国債保有者別内訳 2009年6月末時点】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_26.html#Kokusai

 この情報をオープンにしてしまうと、今後二度と「日本は『ロシア』や『アルゼンチン』のようにデフォルトする!」論調が使えなくなってしまうわけです。何しろ、ロシアやアルゼンチンが「外貨建て政府の負債」をデフォルトしたのに対し、日本国債の外国人ホルダーは6.1%、かつ全て日本円建てなわけですから。
 「日本財政破綻原理主義」の尖兵たる日経が↑これを公開したということは、彼らが「日本はデフォルトする!」を諦め、別の破綻論をキャンペーンしていくことを決めたということを意味します。
 とは言え、別に日経自身が「別の破綻論」の絵を描いているわけではないでしょう。正直、日本の全ての新聞社の記者のレベルは、この種の「破綻論」を独自で組み立てられるほど、高くはありません。何しろ、二、三年ごとに配置換えが行われてしまうため、記者が専門的な勉強をする時間などないわけですから。
 記者クラブ「財政研究会」などを通じ、新聞記者たちに、
「こういう風に財政破綻論を展開して欲しい」
 とやっているのは、もちろん財務省主計局です。
 最近の新聞社や自称識者の論調が「ロシアやアルゼンチンのように」から「家計の金融資産が・・・・」に変わったのは、別に彼ら自身が勉強したからでも何でもありません。単に財務省が方針転換しただけなのです。

後編に続く
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/32175916.html

続々言霊 思いがこもる言葉を持つ国に住む人たちへ 後編(の前編) からの続きです。
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/32150477.html

 日本では、家の玄関の扉は、通常は外開きです。それに対し、ユーラシアの多くの国々では、扉は内開きになっています。外開きは「玄関」というスペースを有効活用するには有利ですが、「外敵の侵入」を防ぐには、内開きに比べて不利になります。内開きの場合は、鍵が壊されても、内部につっかえ棒をしておけば、そう簡単に扉は突破されません。
 日本では、「城」を囲むように街が存在してますが(いわゆる城下町)、ユーラシアの多くの国々では、街は「外壁」により囲まれています。

 この違いについて、大石久和氏は「国土学再考」において、「自然災害史観」と「紛争史観」の違いであると説明していらっしゃいます。
 同書のP119 に、マシュー・ホワイトがまとめた「歴史上の大量虐殺ランキング」が掲載されています。(ちなみに、ホワイト氏のホームページは⇒ http://users.erols.com/mwhite28/warstat0.htm )
 この表を見ると、ユーラシア(及びアメリカ大陸)の人々が、度肝を抜かれるほど大規模な虐殺の歴史を繰り返してきたことがわかります。
 特に、お隣の中国は半端なく、毛沢東の文化大革命(4000万人)、モンゴルの征服(4000万人 ※中国だけではなく東欧まで含む)、安史の乱(3600万人)、明王朝の崩壊(2500万人)、太平天国の乱(2000万人)と、数千万人規模の虐殺が世界史の2位から6位までを占めています。(ちなみに首位は第二次世界大戦)
 中国のみならず、ロシア、インドからジブラルタルまでの一帯も、何度も大虐殺を経験しています。ロシアのスターリンによる粛清や、ロシア革命は言うに及ばず、そもそもロシア帝国成立時にも、何百万人もの人が死んでいるのです。
 欧州ではモンゴル襲来やナポレオン戦争(400万人)、それに三十年戦争(750万人)が有名ですが、そもそもローマ帝国時代から、東方からの異邦人(要は蛮族)の襲来に苦しみ続けてきたわけです。最終的にゲルマン系民族によりローマ帝国は滅ぼされてしまいましたが、その過程でやはり何百万もの人命が失われてしまいました。
 ゲルマン系国家が成立した後も、今度は地中海を越えて来襲するイスラム系海賊により、人々が大量にさらわれることが日常茶飯事となります。さらに、巨大化したイスラム帝国との紛争が続き、スペインは一時的にイスラムの支配下に入りました。
 もちろん欧州も攻められるばかりではなく、十字軍という名の侵略軍をイスラムに送り、日本人には想像を絶するレベルの残虐ぶりを発揮しています。

 要するに、ユーラシアのほとんどの国々にとって、「他民族あるいは異邦人が攻め寄せ、自分たちを皆殺しにする」ということが日常茶飯事(と書くと大げさですが)だったわけです。そのため、ユーラシア諸国は基本的に「紛争史観」であり、街は外壁に囲まれ、扉は内開きというわけです。(これに対し、日本は「自然災害史観」なのですが、今日の主題と少し外れるので、省略します。)
 外壁に囲まれた街に住む人々(今回は特に欧州の人々を指します)は、「いざという時」に備え、様々なことを予め想定し、「誤解の生じようがない」言葉でルール化しておく必要がありました。例えば、紛争の際には兵士がどのように動き、住民はどのようにそれをバックアップするのか、「共同体」全体として街を守りきるための取り決めなどです。
 何しろ、住民の命が掛かっていますので、ルールに「解釈の相違」が生じてはならず、誰もが「言葉の意味」について、全く同一の理解をしておかなければなりませんでした。いざ、異民族が攻め寄せてきたとき、ルールの解釈に違いが出ると、住民全員が危機に瀕してしまうわけです。

 というわけで、欧州の言葉は「厳密で曖昧さのない言葉による合意」を形成できるように進化した。というのが、大石氏の見解です。同じく異民族による虐殺を何度も経験し、街を外壁で囲んでいるくせに、中国人の「てんでバラバラっぷり」は何なんだ、なんて思ってしまいましたが、それはまあ、別の話。
 個人的には、紛争史観に加え、欧州の場合は「契約に基づく封建制」が発達したため、「契約」に異なる解釈が生じない言葉が必要だった、というのもあるのではないかと思います。

 さて、「紛争史観」「厳密で曖昧さのない言葉による合意」の文化を持つ欧米諸国に対し、こちらは「自然災害史観」に基づく「情緒豊か」「様々な解釈が可能」な言語の文化を持つ日本でございますが、タイミングよく、興味深いニュースが報道されました。

鳩山首相、ラジオ出演はテンション低ぅ〜
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20091227-OHT1T00043.htm
 鳩山首相は26日、アール・エフ・ラジオ日本の番組収録にゲスト出演。年明けの放送だが、献金問題をふまえ「おめでとうございますというのが心の中に響きにくい」と、いきなり低いテンションでスタートした。(中略)
 また、選挙中に叫び続けた「政治主導」「官僚任せ」の意味を、首相になるまで「どういうものかも分かっていなかった」と告白。(後略)』

 「政治主導」「官僚任せ」。まさしく、読む人がそれぞれ勝手に解釈するフレーズの代表株でございます。「政治主導」について、「正しい定義」をできる人はまず存在しないと思います。各人がそれぞれ異なる解釈をするでしょうし、日本語としてはそれでオッケーなのです。
 断っておきますが、わたくしは「曖昧な解釈が可能」であるがゆえに、恐ろしく深みがある文化や世界を形成できる日本語が大好きです。シミュラフィクション「新世紀のビッグブラザーへ」においても、「曖昧なフレーズ」を多用していますが、それは単純にわたくしがこの種の「深みのある表現」が可能な日本語が好きだからです。
 しかし、問題を解決しようとしたときに、「言葉」の解釈が各人で異なっては、非常に困るのです。何しろ、何度も繰り返しているように、「正しいソリューション構築は、正しい問題把握ができなければ不可能」なのです。
 とはいえ、いきなり日本語が英語チックに「厳密で曖昧さのない言葉」に進化することは考えられませんので、「数値データに基づく見える化」が必要になるわけですね。
 財務省は(恐らく)故意に「国の借金!」「財政赤字!」と、ストックとフローを混同させて危機感を煽っています。しかし、以下のように数値データを見える化すると、財務省が問題にしているのが「政府の負債 980.2兆円」であると、「厳密で曖昧さのない定義」が可能になりますよね。

日本国家のバランスシート 2009年9月末速報値・6月末確定値(単位:兆円)
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_26.html#JPBS0909

 というわけで、わたくしは何かについて語る際に、「解釈の相違」が生じないように、毎度毎度、グラフ化、見える化を行っているわけです。

 ちなみに、2009年の日本における最も「曖昧で、様々な解釈が可能」な言葉は、文句なしで「政権交代」だと思います。

「う・・・。見事なオチにまとめやがって、三橋め・・・」と思いつつ、二日間に渡る大作に「乙」して頂ける方は、
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『歴史的に見ても、この地の者たちは甘やかされすぎなのだ。
 我々の先祖は、周囲を陸続きの外敵に囲まれていたため、何度も征服され、皆殺しの憂き目に会ってきた。
 四千年の歴史を持つ漢民族と名乗ったところで、すでに三、四回は民族が完全に入れ替わってしまっている。
 厳密には、我々は大漢帝国の血を引き継いでいるとは言えないのだよ。それは遺伝的に見てもそうだし、文化的に見てもそうなのだ。
 それに比べ、第三地域は周囲を海に囲まれていたおかげで、世界史的にも稀に見る平和な年月を重ねてきた我々が繰り返し、殺され、奪われ、犯され続けていた永劫の間、安寧と繁栄を貪り続けてきたのだ。(三橋貴明:著「新世紀のビッグブラザーへ」P226より)』

 おお! いつの間にか、Amebag側の人気ブログランキングの順位が「首位!」に返り咲いていました。ありがとうございます! しかも、今回はドーピング(Yahoo!側に「支援よろしく!」とやること)なしでの、堂々の一位でございます。
 Yahoo!側は相変わらずニュース部門で首位を維持していますので、現在の「新世紀のビッグブラザーへ blog」は、政治部門、ニュース部門の「二冠状態」ということになります。それぞれの部門で首位を獲得したブログは多数あれども、二冠に輝いたブログは、間違いなく当「新世紀のビッグブラザーへ blog」だけでしょう。
 ちなみに、現在の「新世紀のビッグブラザーへ blog」はニュース部門(1543件)、政治部門(619件)で首位を獲得しているのみならず、総合ランキング(64万7476件)の中でも、堂々の四位になっています(Ameba側が)。わたくしの上には芸能系のブログが三つあるだけなので、現在の「新世紀のビッグブラザーへ blog」は、事実上、「日本で最も人気がある言論系ブログ」であることは間違いないと思います。何しろ、Ameba側とYahoo!側を合計すると、週刊INのポイントが22万を超えます。
 これも全ては、三橋を支え続けて下さったご訪問者の皆さまのおかげです。本当にありがとうございます。
 ところで、「ある事情」があるため、来年1月の中旬くらいまでは、Ameba側で「政治部門首位」を維持していたく存じます。何卒ご協力のほど、よろしくお願い致します。

 添付の写真は、「三橋貴明の陰謀」絡みの写真になります。この「陰謀」と関係あるんだか、ないんだか分かりませんが、撃論ムックの最新刊が昨日(28日)発売になりました。
【反日マスコミの真実2010 ―日本を壊す、言論統制と情報封殺システム】
http://www.amazon.co.jp/dp/4775514822/
 今回の撃論ムックは、史上最高の内容だと確信します。(別に、青山・西村・三橋座談会があるからというわけではないです。)
 冒頭の「緊急座談会『消え行く言論の自由』青山繁晴/三橋貴明/西村幸祐」では、総務省の「関テレへの圧力」という、非常に濃い内容がそのまま掲載されております。正直、この部分はカットされると思っていたので、そのまんま掲載されてしまったことに驚愕しています。
 また、「青三西」対談の他にも、西村氏が「ビッグブラザー」「言論封殺」という単語を多用したり、西村氏と田母神さんの対談が載っていたりと、本当に読み応えがある一冊になっています。(あの、吉永みち子の「支持率が下がらないように支えている」発言まで取り上げられていました。)

 さて、冒頭の「新世紀のビッグブラザーへ」
http://www.amazon.co.jp/dp/4569771416/
 からの引用ですが、前回(三橋貴明の陰謀 後編 http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10386492369.html )と同じく、第三地域情報委員会事務次官の胡沢東(フータートゥン)の台詞になります。
 本ブログのタイトルにもなっているシミュラフィクション「新世紀のビッグブラザーへ」は、小説と銘打ってはいるものの、登場人物はあまり多くはありません。(主要メンバーは、ススム、MIKI、セミン、胡沢東の四名のみ) その中でも、最も深い設定がされているのが、この胡沢東になります。結果、胡氏のみが本ブログでやたらと登場するわけです。(ちなみに、胡沢東のネーミングは、単に胡錦濤と毛沢東を合わせただけなので、全く深くないのですが。)
 冒頭の胡沢東氏の台詞は、日本という国が「いかに、他の国々と違うか」について解説したかったため、挿入したものです。
 この「日本は他国と違う」という点について、昨日もご紹介した「国土学再考」において、大石久和氏が極めて論理的に考察していたため、今回のシリーズ「続々言霊 思いがこもる言葉を持つ国に住む人たちへ」が誕生したわけです。
 これ以降の「他国」とは、韓国から英国、あるいはジブラルタルに至るまでの「ユーラシア全域」を指しますので、ご注意下さい。

後編に続く
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/32150541.html


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