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作家 三橋貴明のホームページ「新世紀のビッグブラザーへ」のブログです。

韓国経済関連

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欧州通貨バブルの崩壊

「ドル崩壊! 今、世界に何が起こっているのか?」が正式に発売になりました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4883926583
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32119420

 どうやらドルが崩壊する前に、欧州の通貨バブルが崩壊したことが確定的になったようです。

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_10.html#JPY080911

 上図はここ十日間の米ドル、ユーロ、英国ポンドの推移を、対日本円で比較したものです。
 まさに「円独歩高」の季節がやってまいりました。厳密には、日本円と米ドル以外が一方的に下落していく中、日本円が対ドルで堅調に推移しているだけなのですが。 
 それにしても、ユーロや英国ポンドのボラタリティ(変動率)は凄いです。一日に4%以上上下している日もありますので、半端じゃありません。バブル崩壊時には、株にしろ為替にしろボラタリティが拡大するものですが・・・。
 2008年9月11日、午後9時現在。ドル円は106.53円。ユロ円は148.62円。そしてポン円が187.15円です。(ちなみに午後5時時点のウォン円は100円=1036ウォンでした)
 ドル円以外の数字がまるで見慣れないことを、ご実感頂けるのではないでしょうか。何となく、ユロ円は160円台、ポン円は200円台だった記憶が未だ焼きついているのですが、もはや世界はその様相をガラリと変えてしまったのです。
 
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_02.html#sekaikeijou
 
 わたしが頻繁に引き合いに出す、世界の経常収支の推移(00年-06年)ですが、ドイツを除く欧州諸国はアメリカと共に世界の経常収支の赤字の引き受け手となっていました。これはドルも同じですが、そもそも貿易赤字、経常収支赤字であるアメリカやドイツ以外の欧州諸国の通貨が、ここ数年上がり続けていた時点でおかしな状況だったわけです。
 欧州の通貨を押し上げていたのは、「ドル崩壊」でも書いたようにアメリカ発のフェイクマネー、つまりは投機マネーだったわけです。サブプライムローン問題に端を発する金融収縮により、世界的な投機マネーが縮小している以上、欧州で盛り上がっていた不動産バブルも崩壊し、マネーが海外に流出する、つまり通貨安を引き起こすのは自明の理だったのです。
 結局のところ、ユーロ円はどの程度のレベルが適切なのでしょうか。
 英国フィナンシャルタイムズ紙のビッグマック指数によると、ユロ円の適正値は83円になってしまいますが、これは幾らなんでも安すぎでしょう。
 昨年十月にわたしがフランスを訪問し、日本と物価を比較した限りでは、130円程度が適切な気がします。、もしもユロ円が130円であれば、日本円で130円の物と、フランスで1ユーロの物の価値がほぼ等しくなるという、あくまで主観的な印象なのですが。

 今日は、世界中で様々なバブルが同時に弾け、危機に突入している時代です。(中国株の件は、明日やります)
 中国バブル崩壊にしても、ユーロバブル崩壊にしても、世界経済に大きな打撃を与えかねない深刻な問題です。それに比べて、この国の危機は何と牧歌的なことでしょう。

韓国が国債10億ドルを海外で販売へ、来週投資家ロードショーを開催
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnTK825349120080904
 韓国政府は4日、総額約10億ドルの国債を海外で販売するため、投資家ロードショーを開催すると発表した。
 複数の関係者によると、韓国は11日までに10年債を発行する公算が大きい。国債の海外での販売は約2年ぶりとなる。
 ある関係者によれば、同国は8日にシンガポールとロンドン、9日に香港とボストン、10日にニューヨークでロードショーを開催する予定。
 企画財政省は、ロードショーの日程は8─11日と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。』

 これが9月4日の記事です。そして上記ロイターの記事にある、韓国の10億ドル国債起債に関する結末はと言えば

韓国、ソブリン債発行条件決定を延期の可能性=企画財政省高官
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-33709520080911
 韓国企画財政省の崔鍾球(チェ・ジョング)国際金融局長は11日、10億ドル相当のソブリン債を発行する計画について、発行条件決定を延期する可能性があると述べた。政府と投資家の間に条件面で見解の相違が大きいためとしている。
 崔局長は記者団に対し、政府はソブリン債のスプレッド(米国債との利回り格差)を200ベーシスポイント(bp)か、それ以下の水準で売り出したい考えだが、投資家は200bp以上のスプレッドを望んでいると述べた。
 同局長は、政府がソブリン債発行を中止したとしても、韓国経済に対する投資家心理は変わらないと述べ、投資家と折り合いが付かなかった場合、発行が中止される可能性があることを示唆した。』

 日本やアメリカがこんな状況(国債の発行を延期せざるを得なくなる)になったら、世界的なパニック確実ですが、韓国は気楽でいいですね。スプレッドが投資家と折り合わない時点で、投資家が韓国のリスクを高く評価していることは明白にも関わらず、「韓国は危機を脱した」などとキャンペーンを張れるのですから。本当に幸せそうで羨ましいです。
 そういえば、リーマンブラザーズへの出資問題で態度を二転三転させ、世界中の投資家に迷惑をかけた挙句「宣伝になった」などとお花畑な発言をしていたのも、韓国の産業銀行さんでしたね。

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「ドル崩壊! 今、世界に何が起こっているのか?」が正式に発売になりました。
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http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32119420

 9月1日は色々な意味で注目すべき一日になりました。
 福田首相辞任上海総合株式市場が3%も下落し、2,325ポイント(▲72.23)とピークからの下落率が62%を突破、欧州通貨が急落し(現在、ユロドルが1.93円下落で157.71円、ポン円が3.63円下落の194.5円)、そして毎日変態新聞がまたもや虚偽の謝罪を繰り返すなどなど、本ブログに関連するニュースが続きました。しかし並み居るライバルを蹴散らし、本日のメインイベンターを勤めるのは、文句なしで韓国ウォンの暴落です。
 韓国ウォンは先週末の終値1ドル1089ウォンから、本日は一時的に1123.8ウォンにまで急落しました。その下落率は、実に3.2%にも達したのです。
 その後は若干値を戻し、終値は1116ウォンとなりました。が、いずれにせよ終値が3年10ヶ月ぶりの水準にまで下落したのです。

対ドル相場が1110ウォン突破、3年10カ月ぶり
http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2008/09/01/0500000000AJP20080901003400882.HTML
1日のソウル外国為替市場で、対ドル相場は1ドル=1116.00ウォンで取引を終えた。2営業日で34.20ウォン安となり、3年10カ月ぶりに1110ウォンを超えた。同日は1ドル=1092.00ウォンで取引を開始した後、取引終了間際までウォン安が続いたが、1123.80ウォンまで進んだところで外国為替当局がドル売り介入に乗り出し、1116.00ウォンに持ち直した。』

 信じられますか? 韓国ウォンは十日前は1045ウォン前後の水準でした。この十日間のウォンの対ドル下落率は、実に6.8%にも達します。韓国のドル建てGDPは、わずか十日間で6.8%も縮小してしまったのです。
 これはもはや、通貨危機の始まりと呼んでも過言ではない気がします。少なくとも、これが通貨危機の「始まり」である可能性を、現時点では誰も否定できないわけです。

 ちなみに、明後日発売のSAPIOに掲載する「底値が見えない!中国株の『奈落』」の原稿を書いていたとき、上海総合株式市場は毎日のように最安値を更新しました。そのため原稿提出まで、わたしは書きかけの原稿に掲載された中国株の数値を毎回修正しなければならなかったのです。
 今回、というか現在、わたしはオークラ出版の撃論ムックに載せる「崩壊進行中の韓国経済の病理」の原稿を執筆中な分けです。またもや韓国経済の数値(ウオンの下落幅など)を日々更新する羽目に陥りそうです。

 本日はウォン急落以外にも、悪いニュースが続きました。

8月の貿易赤字32億ドル、7カ月来の高水準
http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2008/09/01/0500000000AJP20080901001000882.HTML
 知識経済部が1日に明らかにしたところによると、8月の輸出は373億9000万ドル、輸入は406億2000万ドルで、月間ベースで32億2900万ドルの貿易収支赤字を計上した。1月に39億3000万ドルの赤字を記録して以来、7カ月ぶりの大幅赤字となった。
 8月の輸入額は前年同月比37.0%の急増、輸出額も同20.6%増加した。操業日数が減ったため、輸出入いずれも前月に比べると増加の勢いはやや鈍化した。貿易収支は今年、5月に9億2000万ドルの黒字を計上したのを除いては赤字が続いており、8月までの赤字累計は115億7000万ドルに達した。通年では通貨危機が発生した1997年以来、11年ぶりの貿易赤字が予想される。(後略)』

 韓国の貿易収支の通関ベースは、大方の予想通り大幅赤字に終わりました。これで韓国は今年に入り、五月を除いて毎月貿易赤字(通関ベース)なわけです。ウォン安は韓国の輸入物価を押し上げると共に、現在進行中のインフレーションを後押しするでしょう。韓国の貿易収支が改善する見込みは、今のところ全くありません。
 また、急落したのは為替だけではありません。

総合株価指数1414.43ポイント、今年最低に
http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2008/09/01/0500000000AJP20080901003700882.HTML
 内外の経済環境が一層悪化するなか、総合株価指数が今年最低を記録した。
 1日のソウル株式市場は前営業日から59.81ポイント下落の1414.43ポイントで取引を終えた昨年3月以降、1年半ぶりに最も低い値を記録した。また先月28日の1474.15ポイントに続き、2営業日にして年内最低値を更新した。内外の経済環境悪化に伴い、投資心理が急速に冷え込んだためと分析される。』

 あまりにも為替相場がインパクトありすぎて、KOSPIが4%下落したところで、特に異常事態に思えません。すっかり感覚が麻痺してしまっています。
 何というか、今の韓国。ここまであらゆる面で追い詰められる国というのも、ちょっと珍しいですね。

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運命の九月、きたる!

「ドル崩壊! 今、世界に何が起こっているのか?」が正式に発売になりました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4883926583

 いよいよ明日から、韓国経済の運命の月と言われる九月が始まります
 韓国九月危機説(韓国が九月に通貨危機を迎えるかもしれない、という説)は、元々は以下の韓国証券業界とインターネット中心に出回った「噂」から始まったと思うのですが(それ以前のソースをご存知なら、教えて下さい。)、今や様々な韓国のメディアが、この九月危機説に触れる状況に陥っています。

今度は「9月外国為替危機」の怪談 韓国速報 08/7/11
http://www.worldtimes.co.jp/kansok/kan/keizai/080711-2.html

 何故、韓国九月危機説が広まったのか。これは話として面白いというのも無論あるでしょうが、それ以上に韓国の各指標が悪化し、噂の真実味が日々増し続けていることも原因だと思います。
 実は、わたしは現在、オークラ出版(撃論ムック)から韓国経済に関する執筆の仕事を貰っており、すでに作業を開始しています。ちなみにタイトル(仮)は『崩壊進行中の韓国経済の病理』となっています。
 この仕事の関係で、わたしは最新の韓国経済の指標を集め、まとめました。その結果は、確かに背筋が寒くなるようなものでした。以下、韓国の経済指標最新版をまとめてご紹介しましょう。

大韓民国 国際収支 2008年6月〜2008年7月
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_01.html#BOPJun08-

 韓国銀行が(七月分から?)発表する国際収支の項目を若干修正しました。資本収支の中に「金融派生商品」が追加され(どちらかというと、これまで「金融派生商品」がなかった事がおかしいです)、輸出・輸入について、FOBのみならず通関(CIF)ベースがの金額が追加されました。貿易収支(通関)は、わたしが追加しました。
 ご覧頂くと一目瞭然ですが、韓国はFOBベースでは辛うじて貿易黒字ですが、通関ベースでは貿易赤字を続けています。今年に入り、韓国は5月を除き、全ての月で貿易赤字を続けているわけです。
 また、ウォン安の脅威に対抗するために、韓国銀行が通貨防衛の為替介入を続けているため、毎月外貨準備高が減少しています。ページの少し下の「大韓民国 国際収支 2007年10月〜2008年5月」も合わせてご参照ください。
 それにしても外貨準備高の七月の減少額はすごいですね。しかも、またもや双子の赤字です。もはや、この「経常収支」「資本収支」が共に赤字化する現象を、「韓国型双子の赤字」と命名しても良さそうな気がします。
 ちなみに、アメリカの有名な双子の赤字は「経常収支赤字」と「財政赤字」です。アメリカの資本収支は、常に巨額黒字です(これまでは)。

韓国の対外債務・債権推移 2007年第一四半期〜2008年第二四半期
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_01.html#KoreaD&A07

 韓国の2008年第二四半期 対外純債務国転落は、どうやら免れたようです。本当に首の皮一枚という感じですが。韓国の純債務国転落は、恐らく2008年8月、つまり今月だと思います。
 明日、九月からは、韓国は純債務国の可能性が極めて高いのです。

韓国のGDPと外需依存度(輸出対GDP比率)2007年
 ■GDP:9,699億ドル
 ■輸出額:3,714億ドル
 ■外需依存度:38.3%

 この外需依存度の高さでありながら、韓国は「貿易赤字」なのですから、心寒いものがあります。同じように外需依存度が35%を超えている中国やドイツは、もちろん貿易黒字を維持しています。
 要するに、韓国は「貿易立国」に失敗したわけです。

外貨準備高
 ■7月末時点の外貨準備高:2475億ドル
 ■2008年の累計減少額:▲187億ドル

 韓国は今年に入り、七ヶ月連続で外貨準備高を減らしています。年初に何位だったかは忘れましたが、もう「世界第何位の外貨準備高を誇る」という論調は止めた方がいいと思います。毎月、後方ランナーにぶち抜かれて順位を下げる有様で、正直、惨めでなりません。

物価関連
 ■7月消費者物価指数:前年同月比5.9%上昇
 ■生産者物価指数:前年同月比12.5%上昇
 ■輸入物価指数:対前年同月比50.6%上昇

 企業も消費者も、満身創痍という感じですね。ウォン安傾向が続く限り、多少、資源価格上昇が落ち着いたところで、物価上昇傾向は変わらないでしょう。

為替相場
 ■07年10月のピークからの、ウォンの対ドル下落率:約20%
 ■07年7月のピークからの、ウォンの対円下落率:約34%

 ウォン安は「輸入物価上昇による、貿易赤字」「韓国の対外債務のウォン建額面増加」「ドル建GDP縮小と、GDP順位の下落」と様々な弊害を呼び起こしています。(最後の一つは直接的には、経済成長とは無関係ですが、韓国人には大ショックでしょう。数カ国にごぼう抜きされたわけですから。)
 この状況で「ウォン安は韓国輸出企業への恩恵だ!」などと主張できる人は、ある意味、羨ましいです。いえ、皮肉でなく。

株式相場
 世界の主要株式市場1-8月の下落率(日経新聞 08年08月31日朝刊 1面 「世界のマネー株式離れ鮮明」より)
 ■中国 54.4%
 ■インド 28.2%
 ■ロシア 28.1%   ※BRICSうんたら言っていた奴らw
 ■韓国 22.3%
 ■ドイツ 20.4%
 ■フランス 20.2%
 ■日本 14.6%
 ■米国 13.0%
 ■ブラジル 12.8%
 ■英国 12.7%

『外国人株式・債券全方向売渡(罵倒)..史上最大 `セルコリア`
http://www.edaily.co.kr/news/newsread.asp?strPage=1&newsid=01262806586512240&DirCode=0010102
 月外国人証券投資 -96億ドル..史上最大
 国内債券2ヶ月目純売渡..株式売渡(罵倒)も長続き
[イーデイリー権所県記者] 先月外国人投資者たちが国内株式と債券を大挙売って去りながら史上最大 `セルコリア`が成り立ったことで現われた.(後略)』

 他にも何か興味深い指標がありましたら、是非教えて下さい。


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レパトリ通貨戦争

 一般にレパトリとは、資金の自国内への還流を指しますが、本ブログにおける意味は「アメリカへのドル還流」を意味します。

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_10.html#vsUSD080825

 上記は2008年8月11日から25日までの10営業日におけるKRW(韓国ウォン、アジア新興通貨代表)、EUR(ユーロ)、GBP(英国ポンド)、そしてJPY(日本円)の推移を比較したものです。この期間、九月決算を控えた米系金融機関などによるドルの引上げ(レパトリ)が主因と思われるドル高が続きました。
 韓国ウォン(紺)の下落も派手ですが、同じペースで英国ポンド(緑)も対ドルで下げています。ユーロもさすがに対ドルで値を下げ、そして日本円は・・・すごいですね。まるでドルペッグのようです。
 このグラフを見ると、要するに米ドルが投資されていた国ほどドルのレパトリの悪影響を喰らい、通貨が下落している事が明らかに思えます。

ウォン安進み1079ウォンに、3年9カ月来の数値
http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2008/08/25/0500000000AJP20080825002600882.HTML
 ウォン・ドル相場が続落し1ドル=1080ウォンに迫った。25日のソウル外国為替市場は前日比16.40ウォン安の1ドル=1078.90ウォンで取引を終えた。3営業日で29.60ウォン安で、2004年11月17日の1081.40ウォン以来、3年9カ月ぶりのウォン安水準となった。』

アジア通貨動向(25日)=下落、ウォンはほぼ4年ぶりの安値
http://jp.reuters.com/article/forexGlobalMarketReport/idJPnJS823933120080825
 25日午前のアジア通貨は対ドルで下落。韓国ウォンは1%超下げ、ほぼ4年ぶりの安値をつけた。
 ドルは主要通貨に対して.DXY上昇した。第2・四半期の英国の実質国内総生産(GDP)改定値が、季節調整済みで前期比変わらずだったことを受け、ドルは対ポンド<GBP=D4>で2年ぶりの高値をつけている。
 マレーシアリンギ<MYR=>は0.8%安い1ドル=3.3680リンギと、昨年11月末以来ほぼ9カ月ぶりの水準をつけた。トレーダーは、国内の政局不透明感もリンギの重しとなっている、との見方を示した。(中略)
 マレーシア中銀は25日、政策金利の見直しを予定している。インフレ率は6月の7.7%から7月に8.5%へと急上昇した。
 韓国ウォン<KRW=>は1.3%安の1米ドル=1076.5ウォンに下落し、2004年11月以来の低水準で推移している。韓国経済の健全性と、ソウル市場で最近、外国人投資家からの売り注文が続いていることへの懸念が深刻化していることが背景にある。
 ソウル市場での外国人投資家による売り越しは、先週だけで10億ドル超となった。外国人投資家はそれによって手にした資金をドルに交換するため、今後数日はドル買いが膨らむとみられている。』

 韓国の報道機関マネートゥデー「第2の為替危機は来るか?」の記事によると、韓国の対外債務のうち、九月に満期となる債券は合計で43兆ウォン。そしてこの内、大部分の債券について九月九日、及び九月十日の二日間に償還が集中しているそうです。
 果たして、韓国は通貨が日々下落していく中で、対外債務(多くがドル建て)のロールオーバーが滞りなくできるのでしょうか。
 そして、すっかり七月の迫力を逸してしまった韓国銀行。外貨準備を惜しむあまり、為替防衛を諦めたのか、それとも流動性が尽きたのか。個人的な考えを言わせて貰えば、例え外貨準備が尽きるような状況になっても、通貨を維持し続けるための為替防衛(ウォン買いドル売り)は続けた方がいいと思うのですが。

http://news.moneytoday.co.kr/view/mtview.php?no=2008082215582079845

 また、ロイターの記事によると、イギリスのGDP改定値が前期比変わらず(要するにゼロ成長)だった事を受け、英国ポンドも二年ぶりの安値になったということです。ポンドは対円でも値を下げ、そろそろ1英国ポンドが200円を切りそうな情勢です。
 要するに、ここ最近の世界経済は、バブルの本家本元であるアメリカが九月決算を控え、海外に投資・投機したドルを自国に引き上げている(レパトリ)ことにより、他のバブル諸国の通貨が下落しているだけのように思えます。その一つの証として、韓国や英国など、バブルに浮かれていた国々の通貨が見事に揃って値を下げています。
 前述したように、バブルと言えばアメリカこそが本家本元のはずが、基軸通貨国の特権で通貨暴落を回避し続けているわけです。ずるいですよねw
 六月九日のポールソンによるドル防衛宣言から二ヵ月半。
 アメリカの「強いドル政策」は各国のバブル崩壊とレパトリにより、何とか維持され続けているわけです。しかし、九月の決算期を過ぎた場合は、どうなるのでしょうか。特に対ユーロで、アメリカの不動産バブル崩壊ぶりと、欧州の不動産バブル崩壊ぶりとどちらが悲惨か、より悲惨な方の通貨が下落する不毛な通貨戦争が始まりそうな予感がします。
 世界経済がインフレーションの猛威に襲われている以上、どの国も通貨下落(=輸入物価上昇)はご免被りたいところでしょうが、いかんせん通貨は相対取引であるため、どこかの国の通貨が強くなれば、必ず他の国の通貨が弱くなります
 そういう意味で、世界各国と同じくREITに代表される不動産バブルが崩壊過程にあるにも関わらず、他国の資金と無関係なバブルであったため、通貨に殆ど影響が出ず、同時にアメリカドルが投資されていなかったためレパトリとも無関係でいられる日本は、本当に特殊だと思います。
 ある意味、幸運だったと言ってもいいでしょう。いつまでも幸運を当てにしてはいけないことは、言うまでもないのですが。

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 韓国ウォンが続落し、再び1ドル1050ウォンのラインに近接しています。(08年08月19日終値で1049.1)しかも、ここ五日間続落です。三度目の正直ということで、ついに終値で1050ウォン突破の金字塔を打ち立てるのでしょうか。(添付画像参照)

 さて、本日の話題も韓国のメディアについてです。
 韓国メディアに感謝したいこと「その2」は、自国批判が目的とはいえ、日本が良い数値になっている国際調査を取り上げてくれることです。何しろ日本のメディアは、日本が悪い数値になっていない限り、この手の調査を取り上げてはくれませんから。
 そう言えば、外務省の五月のASEAN各国への調査も、
日本への信頼は→93%が「信頼できる」 日本との関係は→96%が「友好関係にある」
 この辺を無視して、
「重要な国」、日本より中国=ASEAN対象に調査−外務省
 こんな記事に仕立てあげられていましたねぇ。

http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/7730426.html

 また、この辺↓の記事も、朝日とか毎日変態とかは決して取り上げません。実際、腐れ果てています。

日本「世界に良い影響」、独と並びトップ…BBC・読売調査
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/archive/2008/4/4
英誌エコノミスト調査部門EIU発表「世界平和度指数」2008年
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/9284638.html

 さて、最近、韓国メディアが報道してくれた、日本の結果が良い調査結果といえば、昨今の2ch東亜+板を騒がせている以下の報道になります。この朝鮮日報により、わたしはアンホルトGMIの国家ブランドインデックスなるものを初めて知りました。(日本の数値が悪くないので、日本のメディアは報道しません。)

【社説】国家的課題に浮上した「韓国嫌い」解消
http://www.chosunonline.com/article/20080816000012
 李明博(イ・ミョンバク)大統領が光復節(日本の植民地支配からの解放記念日)の祝辞で「韓国人が世界で尊重されるようにするためには、われわれのイメージ、われわれの評判を画期的に高めなければならない。任期内に韓国の国家ブランド価値を先進国レベルに引き上げる」と述べた。その上で、大統領直属の国家ブランド委員会を設置することを明らかにした。
 1948年に政府が樹立された当時の大韓民国は、コンゴ、ガボン、ガーナなど大部分のアフリカ国家にもかなわないほど最貧国だった。しかし、現在の大韓民国は世界13位の経済大国だ。過去60年間で経済規模は750倍、一人当たりの所得は300倍に膨らんだ。世界銀行をはじめとする国際機関は「経済的奇跡を成し遂げた代表例」として韓国を挙げる。
 しかし、大韓民国の世界における地位とイメージ、評判はそんな経済力の足元にも及ばない。国家ブランド評価機関のアンホルトGMIは昨年、韓国の国家ブランド価値を3510億ドル(約38兆7890億円)と試算した。対国内総生産(GDP)比で37%に相当する数字だ。これに対し、日本は224%、米国は143%、オランダは145%と国家ブランド価値が経済規模をはるかに上回っている。韓国は国家ブランド価値の順位も2005年は25位、06年は27位、07年には32位と後退が続いている。
 なぜなのか。まず外国人は韓国といえばまず過激な暴力デモ、労使紛争を思い浮かべる。外国人労働者の人権問題などで韓国人は外国人に対し排他的だというイメージも固まっている。国民一人当たりの政府開発援助(ODA)が経済協力開発機構(OECD)加盟国で最下位圏にとどまっており、国際社会に対する寄与に欠け、ケチだという指摘も受けている。結局は政治、社会、文化、国民意識の発展が経済成長に追い付いていない結果だ。
 国家ブランドは国家競争力を高める上で最も重要なソフトパワーだ。観光、輸出、外国人投資の誘致など経済的効果だけでなく、国家の外交力強化という側面でもなくてはならない要素と言える。大韓民国が先進国を目指そうとすれば、まず国家ブランドをアップグレードさせなければならない。だが、政府だけがそれを目指しても成し遂げられるものではない。企業と民間団体、国民全てが関心を持ち、力と知恵を結集させる必要がある。』

 まあ、国家ブランドが果たして「さあ、先進国レベルに高めよう!」とかやって、本当に高められるかどうかはさておき、朝鮮日報が自国のレベルや問題点を正確に認識しているのには驚かされます。「外国人は韓国といえばまず過激な暴力デモ、労使紛争を思い浮かべる。」別に間違ってはいませんよね。
 もっとも、わたしが韓国と聞いて真っ先に思い浮かぶのは売春婦ですが。

 ちなみに、2007年のアンホルトGMIによる国家ブランドインデックス(NBI)のランキング一覧は以下になります。

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_10.html#NBI2007

 上位が欧州諸国ばかりで、経済大国である日本やアメリカがあまり宜しくない(ぎりぎりベスト10入り)という結果になっています。日本の順位が上位に(ベスト10でも充分立派なのですが)にいかないのは、観光と投資、それに移民の点数が低く、アメリカはずばり輸出の点が低いんだと思います。(加点項目は後述)
 韓国は点数以前に、順位がかなり低いですね、確かに。
 しかし最も影響力のある新聞(朝鮮日報)が「コンゴ、ガボン、ガーナなど大部分のアフリカ国家にもかなわないほど最貧国だった」などと、恐ろしく想像力に欠けた、アフリカ諸国を貶めるような論調で記事を書いてしまう以上、アンホルトGNIのNBIが上昇するのは難しいと思いますよ。何しろアンホルトGNIの加点基準には、「民度」があるのですから。

 アンホルトGMIによるNBIの加点項目(Anholt GMIのサイトより)
1. その国の人々:民度、教育水準、友好度など
2. ガバナンス:民主主義の浸透など
3. 輸出:輸出製品のイメージなど
4. 観光:その国を訪問する人への関心度、観光名所など(注:日本は恐らくこれが低いと思われ)
5. 文化遺産:その国の文化、遺産への世界的な認知度。映画、音楽、芸術など含む。
6. 投資と移民:その国への投資や移民を惹きつける魅力など(注:日本はこれも低い)

 但し、確かに韓国は民度は低いですが、メディアがこの手の国際調査やランキングを元に客観的に問題点を指摘しようという姿勢は、日本のメディアは本気で見習って欲しいです。正直、最近は日本のメディアが改善するより先に、各報道機関がことごとく倒産、廃業してしまう可能性の方が高いとは思っていますが。

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