ご無沙汰しております。
2016年11月以来の投稿で少し緊張してます。
やっとこさ時間が取れるようになったのと、少しだけ物作りへのモチベーションが出てきたので
備忘録として残そうと思います。
先月だったか?
ちと仕事も一段落ついたところでYoutubeで動画をあれこれと見ていたら
動画の右側に「Heatless (cold) Toner Transfer (for PCB)」というタイトルの動画を見つけたんですよ。
生基板にレーザープリンタで印刷したものをアイロンで転写するというのは
自分も経験してますし、作業の面倒さも痛感しているので動画タイトルの「Heatless」の文字が
その時は異常な程、目に焼き付きました。
さっそく動画を見てみると英語の大嫌いな私でもわかる文章で解説してあったんですよね。
内容としてはアセトンとアルコールで溶剤を作ったよ〜
んでそれを使ってトナーを基板に転写するよ〜といったもの。
私は昔ですが、コピー機を扱う会社にいたので、トナーがどうやって紙に印刷されるかという
大まかな流れは分かっていたつもりでしたが、アセトンで剥離できるの?と疑問でした。
たしかにアセトンでトナー除去というのは知っている。皆さんも経験があると思いますが、
除光液で油性マジックを除去したり、女性ならネイルでマニキュア除去してますからね。
でもそのまま転写とはこれいかに?と思ったわけです。
アセトンというと聞きなれないかもしれませんが、ぶっちゃけ除光液です。
女性なら大半の方が持っているでしょう。
100均でも手に入るものです。
動画の通りうまく転写できるのかやってみたくなるわけですよ。
いつもアイロン転写だと紙の繊維の除去が面倒だし、綺麗にできたためしがなかったんですよ。
んで仕事帰りに必要なものを100均で購入
・100均の光沢紙(厚口じゃないやつ)
・除光液
・クエン酸
・オキシドール
・重曹
・スチールウール
さっそく買ってきた光沢紙にレーザープリンタで印刷
んでもって作業の準備
いつもの生基板の下処理を行いさっそくテスト開始。
動画では、作業の前にしっかりとアルコール洗浄してました。
基板にもアルコールのみで洗浄。(私は無水エタノールを使用)
印刷した光沢紙の表面もアルコールでふき取り作業。
その後、数滴基板に除光液を垂らして紙をゆっくり置いていきます。
この後はキッチンペーパー又はティッシュにドバドバと除光液をしみこませて
上からかるくポンポンと紙全体をたたいていきます。(紙がずれないように注意)
裏からでもトナーの模様がわかりますね。すぐ揮発してしまうので薄いですけど。
全体をしっかり除光液をしみこませました。
一気に垂らしたり除光液を掛け過ぎると紙にシワができたりするので気を付けること。
この後は適当な紙(コピー用紙でもなんでもOK)を上に重ねて、
かるく上から擦る?撫でる?慣らす?表現が難しいなぁ。
とにかくまんべんなく軽くプレスしていきます。
その後3分ほど私は放置しました。
風呂桶に水を入れ基板を漬け込む。(10分くらい放置してたと思う)
ここからの作業は熱転写と同じなんですが、
今回使った100均光沢紙はもしかしたら一番良いかもしれない。
紙をぺりっと剥がすと紙繊維はまったく残っておらず光沢部分(グロス)とトナーだけの状態!
これは綺麗だと感心してました。
グロスも強めのシャワーを当てると簡単に剥がれた。
だけどトナーも剥がれる?不安があったので結局指で撫でて落としました。
乾かすと判るんですが、グロスは粉が固まってるような感じなので
軽く歯ブラシで撫でてやると簡単に取れました。ホール部分は楊枝のが良いかもしれません。
紙繊維の除去に比べたらラクすぎます。あっというまです。
その後、エッチング作業を行うのですが、今回は初めてクエン酸を使ってやってみます。
100均で買ってあったフリーザーパック(料理をする私には必須アイテム)に
小さじでクエン酸を4
小さじで塩を1入れます。
オキシドールを少しずつ入れていき溶かします。
この時、風呂桶に40度くらいのお湯を入れておき、その中に先ほどいれたパックを入れて溶かすと
以外に早いです。
オキシドールは適当な量で良いらしいです。私は100均のオキシドールのボトルの半分くらい?
入れちゃいました。
透明な液体の出来上がりです。
その中に先ほどの基板を入れていきます。
入れ始めから3分くらいで気泡が出来始めます。
うっすら液体が青味掛かってきます。
5分後、さらに青くなってきます。
10分後
まだ、基板は溶け始めていませんが、12〜13分後に見た時にはあちこち溶けて
紙フェノールの下地がみえてきます。
この作業の時も風呂桶に40度前後のお湯を入れて、その中に袋ごと入れてます。
15分もするとほぼほぼ銅が溶けていました。
袋の上から確認できるのでラクです。途中、軽く揺さぶったりもしましたね。
15分後に袋から出した状態が↓
ほぼOKじゃないでしょうか?私が今まで作ったプリント基板の中ではピカイチの出来。
今度は風呂桶に水を入れ、その中に10分ほどこの基板を入れて放置。
乾かしたのが↓
トナーというかトナー+グロス?なのか白っぽくなってますね。
紙の繊維ではないです。
再び除光液を取り出して、トナーを剥がしていきます。
どうでしょ?ペタ部分も綺麗にしあがってます。
なんかちょこっと剥げてるように見えるのはただの汚れです。
肌荒れっぽく見えるけど銅は溶けてなかったです。
ちなみに光沢紙ではなく普通紙(コピー用紙)で同じ作業を行った結果は↓
紙繊維がちゃんと除去しきれなくてこんな感じになっちゃいました;;
ベタ部分の肌荒れがすごいです。
今回はアセトン転写+クエン酸でのエッチングを行いました。
これは良い経験が出来たっす。