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3/25 イラン戦 後半2
<3/25 イラン戦シナリオ 後半 「第二話」>
イランと日本のボールポゼッションが同じくらいになる。
日本のセットプレーをイランGKミザルプール防ぐ。
日本のミドルシュートをミザルプール防ぐ。
ミザルプール「ノスラティ!」
ノスラティ「どうした。」
ミザルプール「なんか、日本きてますね。」
ノスラティ「そうだな。」
ミザルプール「おれ、ちょっと、疲れてきました。」
ノスラティ「そうか。でも、おまえGKは一番、疲れねえはずだぞ。」
ミザルプール「そうですよね。他のやつらに比べたら。おれなんかは。」
ノスラティ「おまえ、精神的に疲れてるんじゃないか?おまえ。砂漠地帯
出身だろ、がまんだよ。今はがまんの時間帯だよ。」
ミザルプール「そうですね。がまんですね。」
ミザルプール、ゴール脇にあるドリンクボトルから水を飲んだ。
昔のことを思い出した。たしか、あの時は、
井戸がかれてしまい。給水タンクもなくなった日だ。
弟のお墓を思い出した。
あと、一日、給水車がくるのが早かったら。
弟は。
ミザルプールの目から涙がこぼれた。
そのとき、ミザルプールの背中になにかむずむずするものがいた。
ノスラティ「どうした!」
ミザルプール「いや、なんでもないです。」
ノスラティ「そっか。そういえば、ハーメネイ最高指導者が、
この試合にかったら、選手ひとりひとりに好きな
ものプレゼントしてくれるって言ってたけど、
おまえはなににした?」
ミザルプール「おれですか、おれは、ホイホイカプセルですね。」
ノスラティ「なに?なにそれ?」
ミザルプール「いや、たくさんの水を田舎に持って帰りたくて。」
ノスラティ「そっか。家族思いだなーおまえは。」
ミザルプール「そうでもないですよ。」
ノスラティ「そういえば、日本の国のまわりは海で囲まれてるらしいぜ。」
ミザルプール「そうなんですか。」
ノスラティ「あー、日本は水がただみたいだなー。」
ミザルプール「えっ水がただなんですかー。」
ノスラティ「そうみたいだよ。俺たちと全く反対だよ。」
ミザルプール「・・・」
ミザルプールは日本の国を思い浮かべた。
水に囲まれた、噴水がある町並みを、
まるで夢のようだ、雨が降り、小川に流れてゆく水を飲んでいる
自分がいる。
日本はなんて幸せな国なんだろう。
そんな国とおれは戦わなくちゃいけないのか。
アッラーは残酷だ。夢の国との戦い。
おれにできるのか。やるしかないか。
おれには田舎で水をまっている家族がいるんだから。
ミザルプールはドリンクボトルを捨てた。
<30分〜>
中田、ボールをキープ。
加地にパスしようとするが、加地上がってない。
福西にあずけ。加地のもとへ。
中田、吠える。
中田「加地。おまえさー上がれよ。」
加地「えっ、いいんですか。」
中田「おまえ上がんないと、左が生きないだろ?」
加地「あのドイツのマークどうするんですか。」
中田「あっあいつ、おれが見るよ。」
加地「ほんとですか。いいんですか?」
中田「いいよ。なんかあるの?」
加地「あのーあいつなんですけど、ドイツの。」
中田「何?」
加地「あいつマークしてると、」
中田「何?」
加地「あいつ、いいにおいしてるんですよ」
中田「なに?いみわかんねーし。」
加地「あいつなんか香水つけてるんじゃないですかねー」
中田「えっ!あいつ香水つけて試合しての!えっどこの?ジバンシー?」
加地「なんですか、ジバンシーって」
中田「いや。おまえに話してもわからないか。」
加地「すみません。」
中田「いや、いいんだよ。なに。どんなにおい?」
加地「なんていうか、あーむずかしいなー、フルーツですね。」
中田「なに?フルーツって」
加地「なんかーさわやかー」
中田「おい。フルーツでさわやかじゃわかんねえよ!あるだろ、
みかんだとか、オレンジだとかさー」
加地「あー、そうですね。なんですかねー、ちょっと難しいですよ。」
中田「いいや、いいや。おれつくんだし」
加地「そっそうですよ。あいつ汗くさくないですから。」
中田「そっか。おっけい。」
加地「じゃあ、おれ上がりますね。」
中田「うー。」
ネクナーム、いい感じで攻守のバランスを取ってる。
ちょっとマハダビキアさんのところにも出さないとなー。
でも、疲れてるみたいだなー。いいか。
ネクナーム、マハダビキアへパス。マハダビキアのドリブル。
三浦淳、普通のスライディング。
審判にイエローもらう。
カリミ、うーん、難しいゲームになってきたな。
守りに入るか、もう一点とるかだよな。あっ日本、
動いてきた、(交代)あーあれ誰だっけ?わかんねーな、
日本人の顔はみんな一緒だから。
俊介「鈴木さん」
鈴木「なに、おれ忙しいんだけど。」
俊介「鈴木さんは、漫画なに読んでました?」
鈴木「なに。漫画の話し。おれそういうの大好き!」
俊介「好きなんですか。」
鈴木「あー、好きだねー」
俊介「なに好きなんですか?」
鈴木「えっ漫画の何がって?」
俊介「そうです。」
鈴木「おれは、今、やってるから。」
俊介「えっなんですか。」
鈴木「おれ、今、山田太郎だよ。」
俊介「山田太郎なんですか?」
鈴木「そうだよ。ドカベンのさー、あのいじめられてる人のかわりにさー
ドカベンがさー、山田太郎がさー、うずくまってさー、あの。なに、
あれ、不良達にさ、たたいたり、けられたり、竹刀でたたかれてる
のをさ、こう、じっとさー、こらえるんだよドカベンは。知ってる?」
俊介「なんとく、うん。」
鈴木「それでさー、不良たちがさー疲れちゃうんだよ。なぐりづかれ。
そのあとさ、山田太郎さー、こう、服についた、土をさー振り払って
さー、立ち上がるんだよ。な。」
俊介「そうなんですか。」
鈴木「今、おれ、それ中、いいだろ。」
俊介「えっなにが?」
鈴木「おれ、山田太郎なんだよ。」
俊介「えっ?いたくないんですか?」
鈴木「おれ?全然痛くないよ。」
俊介「えっ!やられてるのに、結構、けずられてるじゃないですか?」
鈴木「あれ。あれは、ボクシングの要領だよ。」
俊介「なんですか、ボクシングの要領って。」
鈴木「知らないの体の使い方、スウェーだよ。こうパンチが、あっパンチじゃ
ねえや、キックか。うん。こう、足を同じ方向へ倒すわけよ。
わかる?」
俊介「えっわかりません。」
鈴木「あれだよ。ジャブもらってるようなもんだよ。適当にスウェーやっとけば、
な。楽勝。」
俊介「そうなんですか、なんかいいですね。」
鈴木「それでさ、おれさー、クロスカウンター持ってるし。」
俊介「あっそれ知ってます。」
鈴木「そう。おれのクロスカウンターは、あれ、ヘディングだから。」
俊介「えっどういうこと?」
鈴木「あの。あれだよ、こう、クロス来たとき、相手DFとやるわけよ。
クロスカウンターを。な。」
俊介「はあー。」
鈴木「こう、ボール来たら、DFのやつが、体ぶつけてくるじゃん。その力を
利用するんだよ。相手が飛び上がって頂点に達っして減速するところ
に合わせて、おれはヘディングをするわけだよ、しかも、相手にぶつ
かる感じで。ちょっと難しいか?」
俊介「そうですね。おれ、あんまヘディングやらないから。」
鈴木「そうだな。おれの見とけよ。なー。」
俊介「はい。そうそう、鈴木さんベルギー行ってたときいくらだったんですか?」
鈴木「なに!いくらか。おしえねえよ。」
俊介「なっなんでですか?」
鈴木「なんで、おまえにそんなの教えなきゃいけないの。」
俊介「そうですけど。」
鈴木「知りたいの?」
俊介「えーすいません。」
鈴木「そっか、しょうがねえな。鹿島とベルギーは。」
俊介「なんですか。」
鈴木「だから、ベルギーよりも鹿島の方が上だよ。」
俊介「そうですよね。そうおもってました。」
鈴木「なに!なんなのおまえ。」
俊介「いや。いや。違います。」
鈴木「いいよ。別に、おれにパス出せよ。みせてやるから」
俊介「はい。わかりました。」
鈴木「わかればいいんだよ。なっ」
ザンディの所へボールが来る。
ザンディ「うっちいさいやつは?どこだ!」
ザンディの横から中田英がついてくる。
ザンディ「どういうことだ。おれにマークしてんの」
中田「こいつか。こいつつぶさねーとな。」
ザンディ「こいつかー、日本の司令塔か、ちゃらちゃらしやがって。」
中田「うーん。なに持ってるか、わかんねえな、ちょっとこっちから
やるか。」
ザンディ「ついてくな、パスだそうかな。まてよ。こいつを
やっちゃったら、どうなる。うー、俺の方が、
こいつより上ってことか。やるか?」
ザンディ、細かいフェイント繰り出す。中田、ついてゆく。
ザンディ「あっそう。」
中田「そうだ、結構、今日の審判、やばいんだよな。
あんまり派手にやると、レッドもらう可能性大だしな。」
ザンディ「あれ出す?おれの必殺を?やっちゃう?」
ザンディ、中田を振り切ろうとする、中田、ついてゆく。
ザンディのフェイントさっきと同じ。中田、左、右。
ザンディ、ボールを飛ばす、足で勝負。中田ついてゆく。
ザンディの変なフェイントで中田のまたを抜こうとする。
ザンディ倒れる、中田、ボールを右足で地面に踏みつける。
中田、ザンディを見る。「10年はえよ。」日本語で言う。
日本の攻勢、中田、CFの位置、右に鈴木、左に玉田、
左サイド、中村俊介、右サイド 加地
ボランチ、小野ひとり。中央、小笠原。
小笠原、はじめてのミドルシュート、GKさわるが、
入る。
(2−2)
TOSHIBA,EPSON,JCBの広告が目立つ。
日本、集まる、喜ぶ。
中田、なにか悪い予感がする。
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