あきりんの映画生活

評価は★★★★4つで満点です。(4つ半や5つは個人的な思い入れ加算です。)

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2014年 フランス 109分
監督:ブノワ・シャコー
出演:ブノワ・ポールボールド、 シャルロット・ゲンズブール、 キアラ。マストロヤンニ

皮肉な大人の恋模様。 ★★★☆

副題は「あのときもしも」。本当にそのままの内容。
一人の男が二人の女の間で揺れうごく。大人の恋愛ドラマ。

リヨンで最終電車に乗り遅れたマルク(ブノワ・ポールボールド)は、見かけたシルヴィ(シャルロット・ゲンズブール)に泊まれそうなホテルを訪ねる。
意気投合した二人は、結局会話を楽しみながら朝まで街を歩きまわる。
二人は1週間後にパリで会う約束をするのだが、男は思わぬ手間暇が生じて約束の時間に遅れてしまう。
必死で駆けつけたのだが、すでに約束の場所から女は立ち去った後だった。

二人の出会いはあの「ビフォア・サンライズ」を思わせる設定。
あちらはまだ若い二人の胸ときめくような出会いだったが、こちらは中年の二人。
落ち着いた年齢のはずだが、どこかときめいている初々しさがが伝わってくる。いいよ。
(高年齢のくせにマルクが、結構なほどに女たらしなのだよ。笑)

名前も電話番号も互いに知らぬ二人。
新しい恋が始まらなかったシルヴィは、求婚されていた男性とともにアメリカへ去っていく。
一方で諦めきれないマルクは未練を抱えてリヨンを訪れる。
と、そこで出会った違う女性ソフィ(キアラ・マストロヤンニ)と出会い、彼女と結婚してしまう。

しかしソフィはすれ違いで会えなかったシルヴィの妹だったのだ。
似た雰囲気を持っていたので、男は惹かれたのかもしれない。
姉妹の母親役に、すっかり貫禄のついたカトリーヌ・ドヌーヴ。
(ちなみにソフィ役は、ドヌーヴがマルチェロ・マストヤンニとの間にもうけた実の娘)

ソフィと結婚してから、実はシルヴィの妹だったと知ったマルク。
それを知るまでがなかなかに面白い。
スカイープでソフィがアメリカのシルヴィに婚約者のマルクを紹介しようとするのだが、たまたま画面を確認できないままに過ぎる。
結婚式の日も、アメリカから帰国するシルヴィアが大幅に遅刻して、マルクが二人の姉妹関係を知るのはもう夜も更けてから。
ありゃあ・・・。

それからがいけない二人(マルクとトシルヴィアね)なのですよ。
ソフィには絶対に知られてはいけないと言いながら密会したりする。
おいおい。

シルヴィ役のシャルロット・ゲンズブールは独特の凄みを見せる女優さんだと思う。
特に「アンチクライスト」や「メランコリア」、「ニンフォマニアック」といったラース・フォントリア監督作での彼女は、繊細でありながらも魔性の女というイメージだった。
この映画も彼女の魅力で見せていた。

ラスト、二人が出会えなかったパリの公園の場面が映る。
そこでは二人は待ち合わせ通りに出会って、連れだって去っていく。
あのときもしも、こうなっていたら、どうなっていた?

いかにもフランス映画らしいエスプリの効いた大人のドラマだった。
しかし、マルクは女の敵だと怒る女性もいるだろうなあ(苦笑)。

  ***

Yahooブログ閉鎖後の引っ越し先として、とりあえず「はてなブログ」開設してみました。
しばらくはこちらと同じ記事を「はてなブログ」にもアップして使い勝手を試してみます。

アドレスは https://akirin2274.hatenablog.com/ です。

ご意見もお待ちしています。

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「ZOO」 (2004年)

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2004年 日本 119分 

怪奇な物語のオムニバス。 ★★★

乙一の同名短編集を映画化したオムニバス作品。
斬新な発想が持ち味の彼だが、なかでもこの短編集が一番好いのではないだろうか。
イヤミスにも似た読後感はあるのだが、ということで鑑賞。

第1話 「カザリとヨーコ」(監督:金田龍)。
母(松田美由紀)に一人は可愛がられ、一人は虐待される一卵性双生児のカザリとヨーコ(小林涼子)。
ある日、二人は1日だけ入れ替わることにするのだが、母はヨーコだと思ってカザリを殺してしまう。
お母様、私はいつも苛められていたヨーコだよ。捻りがいい。

第2話「SEVEN ROOMS」(監督:安達正軌)。
突然、理由も分からずに小さな部屋に閉じ込められた少年(須賀健太)と姉(市川由衣)。
部屋の片隅を下水が流れていき、毎日パンひときれだけが与えられる。
同じような7つの部屋に女性が一人ずつ閉じ込められていて、夕方、順に一人殺されては、またあらたに一人誘拐されてきているようだ。何とかして逃げ出さなくては・・・。
姉弟がとった究極の選択は、とても切ない。
集中で一番印象的な作品だった。これだけなら★★★☆。

第3話「陽だまりの詩」(アニメ・監督:水崎順平)。
田園地帯に住む科学者によって作られたアンドロイドの少女。
実は世界でたった一人の生き残りだった科学者は、自分は間もなく死ぬ、と少女に言う。
SFファンタジーで美しく、後半にあっというネタが秘められていた。

第4話「SO-far そ・ふぁー」(監督:小宮雅哲)。
交通事故で死んでしまった父母(杉本哲太、鈴木杏樹)が少年の前にあらわれる。
父母はお互いに相手が見えないようで、少年は二人の間で気持ちが捩れ始める。
主役の小学生が上手いなあと思って観ていたのだが、なんと15年目前、11歳の神木隆之介だった。すごい。
この物語も最後に、えっ、そうだったのか!となる。さすが乙一。

第5話「ZOO」(監督:安藤尋)。
廃園となった動物園で発作的に女性(浜崎茜)を殺した男は、毎日彼女の死体写真を撮り続ける。
それほど捻りもなく、一番平凡だった。 

1話が25分程度のオムニバスなので、あまり身構えずに観ることはできる。
しかし、それぞれにかなり重い内容ではあった(特に1話、2話)。
3話の神木君も好いですよ。

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2017年 日本 前編138分・後編140分
監督:大友啓史
出演:神木隆之介、 有村架純、 染谷将太、 倉科カナ

天才将棋棋士の青春もの。 (前)★★★☆ (後)★★★

9歳のときに交通事故で家族を失った桐山零(神木隆之介)は、プロ棋士の幸田(豊川悦治)に引き取られて育つ。
自分には将棋しかない、という悲愴な決意で精進を重ねて中学生でプロ棋士になった零。
今、17歳になった彼は隅田川河畔で独り暮らしをしている。

将棋界では、昨年から実際に中学生棋士だった藤井プロが評判となっている。
私は将棋には疎いのだが、碁を見るのは好きである。
囲碁界では、今年10歳の仲村菫小学生プロが誕生した。
これは今までの11歳でのプロデビューの藤沢里奈プロの最年少記録を抜いている。
(ちなみに私は、今年20歳となった藤沢女流本因坊・女流名人の大ファンである。)

前編は、これまであまり知らなかった将棋の世界が展開されて大変に面白かった。
プロ棋士って、あんな風に将棋会館に出かけていって対局をするんだなあ。
プロは対局で勝ってこそ自分の存在を示すことができる。
強いものだけが残り、弱いものは淘汰されるのが勝負事の世界。

零の育ての父、幸田には2人の子どもがいて、幼い頃からプロ棋士を目指していた。
しかし父は2人に奨励会(プロへなるための修練の場)を止めろという。
今の零に勝てないようでは、この先頑張ってもとうていプロにはなれないぞ。
実の子よりも親友の忘れ形見の方が才能があるとなれば、親としては辛い。
その現実を突きつけられてグレる子どもの心理もよく判る。

その育ての父・幸田も零に敗れて獅子王戦のリーグから陥落していく。
勝負の世界は非情だ

孤児となった零にとっては、生きて行くためには将棋を頑張らなければならなかったのだろう。
俺には将棋しかないんだ!と叫ぶ主人公には、やはり常人には理解不可能な苦悩があるのだろう。

少年時代からの黒縁眼鏡の零を演じて、神木隆之介は好かった。
原作漫画は知らないのだが、おそらく主人公の雰囲気はこの通りなのではないだろうか。

違和感があったのは幸田の娘の香子(有村架純)。
零の宿敵となるA級棋士・後藤(伊藤英明)と不倫を続けながらも、零に微妙な態度を取って見せたりする。
女心はよく判らん。

後編になると、将棋の世界以外の主人公の周りの人間ドラマが絡んできていた。
零が偶然に知り合って心の安らぎを得る川本3姉妹がいた。
本当に好い人たち。
しかしその川本家の次女ひなちゃんのいじめ問題、そして3人を捨てて出奔した川本家の父親問題など。
原作漫画をなぞっているようなのだが、個人的には、なにも将棋映画で扱わなくてもいいのでは、とテンションが下がってしまった。

しかし、前後編合わせて4時間半越えを、退屈することなく1日で見終えた。
原作はまだ書き継がれているよう。
とすると、「ちはやふる」のように続編が作られる?
獅子王戦はどうなった?

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2018年 日本 119分
監督:福澤克雄
出演:野村萬斎、 香川照之、 及川光博、 朝倉あき、 片岡愛之助

企業内幕もの。 ★★★☆

ご存じ池井戸潤原作小説の映画化第2弾である。
彼の小説は大別すると、半沢直樹や花咲舞シリーズなどのような大企業のサラリーマン内輪ものと、下町ロケットや空飛ぶタイヤなどの小規模の町工場ものとがある。

どちらも理不尽にいじめられてきた弱者が最後に相手をぎゃふんと言わせて、読者が溜飲を下げる。
これは人気が出るパターンだよなあ。

で、今作は典型的な大企業内輪もめもの。
サラリーマンは我が身に引き換えて、そんな馬鹿なことが、と思いながらも、感情移入して観てしまうだろう。
特に、会議の席上での怖ろしい上司からの叱責場面などは、自分がこんな目に遭ったらどうしよう、と背筋が寒くなるに違いない。

ゼノックスという親会社を持つ東京建電が舞台のドラマ。
定例の営業会議では鬼部長の北川(香川照之)が激しい檄をとばし、成績の上がらない部下を厳しく叱責する。
その席上で堂々と居眠りをしているのが万年係長の八角(野村萬斎)。
なぜかそんな彼を北川は咎めない。どうして?

物語の狂言回し的な役が、気の弱い課長の原島(及川光博)と、寿退社予定の浜本(朝倉あき)。
八角がパワハラで訴えたエリートやり手課長の坂戸(片岡愛之助)は、どうして左遷させられた?
あんないい加減社員の八角と、成績優秀の坂戸では、どう考えたって坂との方が会社にとっては大事だろうに・・・。
で、原島と浜本はその不思議な人事の裏を探っていく。

原作小説はタイトル通りに、営業会議や企画会議などの七章から成る連作短編集。
それが一つにつながって大きな物語となっていた。
池井戸流の軽快なよどみのない書き方で、読み始めると止められなくなる。

そして、この映画を盛り立てているのは、なんといっても野村萬斎と香川照之の顔芸のぶつかり合い。
いささかオーバー気味ではあったが、そこがまた面白く、魅せてくれた。
そういえばこの二人は、それぞれ狂言と歌舞伎畑の人だった。普通の映画役者ではない面が出ているのだろうか。

そして次第に会社がかかえていた暗部に迫っていく及川光博と朝倉あきのコンビもなかなかに的確な動きだった。
おどおど、あたふたとしながら物語を上手く進めていた。
浜本の不倫相手の正体には笑ってしまった。おいおい、お前だったのかよ。

(以下、ネタバレ気味)

「空飛ぶタイヤ」でもそうだったが、欠陥商品、そのリコールは大企業にとっては大問題である。
何か大事故が起きたときには責任問題、賠償問題が生じるし、なんといっても会社のイメージは落ちて、経営破綻をしかねない。
だから、何とかそれを隠し通してしまおうと画策するわけだ。

その陰蔽は誰の指示でおこなわれたのか? 
実際の指示は課長が命じた。では、部長はそのことを知っていたのか?
それどころか、部長が指示を出していたのではないか。では、社長はそのことを知っていたのか? ・・・ ・・・

よく出来た映画でした。
サラリーマンなら必見でしょ、この映画。

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2017年 日本 129分
監督」山崎貴
出演:堺雅人、 高畑充希、 安藤サクラ、 堤真一

和風ファンタジー映画。 ★★

ファンタジーものは上手く当たるとすばらしい体験をさせてくれる。
逆に自分に合わないファンタジーほど白けてしまうものもない。

さて、本作。
千年の古都である鎌倉には魑魅魍魎が普通にあらわれるという設定。
その街で暮らす作家夫婦(堺雅人、高畠充希)が主人公。
貧乏神が居候をしたりする日々を、ホンワカとした雰囲気で映している。

山崎監督は「ALWAYS 三丁目の夕日」も撮っている。原作も同じ西岸良平のコミック。
だから前半は昭和ノスタルジーといった感じであった。
で、この前半がだらだらとしていて、やけに長い。
妖怪と共存している鎌倉風景を見せるのだが、やけに長い。
実のところ、この前半で観るのを止めようかと何度か思ったほど(汗)。

ヒロインの高畑充希が私の好みでないところもマイナス・ポイントだった。
でもこれは映画自体の出来に関係することではないよなあ。
(彼女のファンの方、ごめんなさい)

しかし、後半になって死んだ妻をなんとか取り戻そうと、夫が黄泉の国へ出かけるあたりからは持ち直した。
黄泉の国のCGが綺麗で、このビジュアルが楽しめた。

それに途中から狂言回しのように登場する銀髪の死神が好かった。
似ているけれど、まさか安藤サクラじゃないだろうなあ、彼女がこんな役はやらないよなあ。
と思っていたら、本当に彼女だった。びっくり。

結局、前半は「ALWAYS三丁目の夕日」、後半は「千と千尋の神隠し」、と言ってしまっては、身もフタもないか・・・。
なんとか最後まで観ましたが、あまり私には合いませんでした(涙)。

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