日本で複葉機を自作していたころの飛行機ファン

まだ手探りで自分の飛行機を工夫して試作していた時代

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 北大西洋横断飛行より3年遅れたが,ポルトガルの海軍士官ガーゴ・クーチホ(Gago Coutinho)航法士とサカディラ・カブラル(Sacadura Cabral)操縦士がポルトガルのリスボンからブラジルのリオ・デ・ジャネイロまでサンタ・クルス号と名付けた複葉水上機(Fairey IIID:ロールス・ロイス製イーグルVII350馬力)で南大西洋の横断飛行に1922年6月に成功した.
 20世紀の初めの冒険飛行というとまだGPSも無線施設も存在しない環境で,陸地の見えない海上ではジャイロスコープ付き六分儀(ポルトガルのクーチホ提督が開発した航空機用)を用いた天文航法で自機の位置を確認した.
 ルシタニア号に乗り3月30日にリスボンを出発したが,カナリア諸島までは燃料ポンプの故障で燃料を過剰に消費する以外には問題なく飛行して航程が進んだ.つぎに850マイル(1370km)飛行してバート岬のセント・ビンセントになんとかたどり着いて,水上機を修理した.セント・ターガス島のプライア港を4月17日に出発し,アメリカ大陸に沿ってブラジル海岸線の小さな岩礁に燃料切れのために不時着した.海が荒れたために機体を損傷したが,ポルトガル政府は食料と代替機を送ってきた.この水上機は「パトリア・ブラジリア」(一部ブラジル人)と名付けたが,5月11日に離水してすぐに岩礁にたたきつけられて,乗員2人は9時間漂流して英国の貨物船に救助された.ようやく6月5日に3機目の「サンタ・クルズ17」と呼ぶ複葉水上機で飛び立ち,無事に南大西洋を飛行機で横断してリオ・デ・ジャネイロに6月17日に到着した.

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