日本で複葉機を自作していたころの飛行機ファン

まだ手探りで自分の飛行機を工夫して試作していた時代

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1969年に初飛行したボーイング747がそろそろ次世代機へ移行する時期が来たようだ.日本の航空会社はボーイング・ファンだから(お国から補助金が出ているのかしら?),またかってDC7でボーイング707に対抗した日本の航空会社の過去を思い出す.デジカメと異なり,プロのパイロットが運航する民間旅客機は寿命が長い.民間企業の使用機材は,採算が合う限り使い潰すのだろう.
 人間が作り出した機械に対する慈しみ,高度なマシンを使いこなす際の同志的な感情,いわばメカニカル讃歌ともいうべき小説なのだが,なぜか岡本好古はやはり人間への関心に移ってしまう.確かに機械技術の進歩を追いかけるのは,しんどいのかもしれない.高速化,巨大化,知能化だけの進歩スキームに飽きたのかもしれない.表面的な文明批判は立つ位置を決めてしまえば,容易に行なえるが,技術を理解した上で適切な批判を続けるのはむずかしいのだ.
 しかし岡本好古が,ウィキペディア(Wikipedia)の項目になるほどにファンがいることは,機械と人間に関心を持つ読者としては非常にうれしい.
 できれば,また機械の仕様を隅から隅まで頭の中に入れて,大好きな飛行機(エアバスA380でもイイカ)とそれを取り巻く人間を主人公とした小説を読みたいものだ.

◆岡本好古の著書リスト

「最後の艦隊」
「新名将言行録 生き方・死に方・考え方」
「ガンマン・ジム 壮烈!大西部の詩情」
「夢幻のはざま」
「名将の戦略 その攻めと守りの危機管理とは」
「東京大空襲」
「背水の陣 悲将韓信の生涯」
「元の皇帝フビライ 大草原の虹」
「日本海海戦」
「歴史にみる「勝つリーダー、負けるリーダー」何が明暗を分けるのか」
「空母プロメテウス」「悲将ロンメル」講談社1976
「巨船  SOS! タイタニック号」講談社1973
「仰ぎ見れば蒼い空」集英社1975
「悲将ロンメル」講談社1976
「一兵士の戦い 第二次大戦の記録」(翻訳)ジェームズ ジョーンズ(著)岡本好古(訳)集英社1976
「日本海海戦」新人物往来社1976
「ファントム・バルーン」集英社1976
「登竜門」角川書店1976/05
「歯に衣を着せず」酣灯社1977
「劫火の世紀」講談社1979
「草木の精」双葉社1979/06/10
「兵器とは 戦争とは  好古のミリタリー博物誌」光人社1980/06
「蒼空の鯱」実業之日本社(ジョイ・ノベルス)1981
「黄金郷 ピサロの生涯」集英社1982/12/20
「東京大空襲」トクマノベルズ1983/01 徳間文庫1990/03
「戦艦長門の最期」ジョイ・ノベルス2003/02
「妖剣・蒼龍伝 中国怪奇譚」新人物往来社2003/01
「幻想小説大全 鳥獣虫魚」(アンソロジー)北宋社2002/01 1994年に刊行された「幻獣の遺産」「夢見る妖虫たち」「釣魚の迷宮」3冊の合本。
「大海戦」トクマノベルズ2000
「元の皇帝フビライ 大草原の虹」講談社1997/04
「炎の提督 山口多聞」徳間書店1990/02
「不沈戦艦」徳間文庫1988/08
「海鳴り 提督小沢治三郎―最後の連合鑑隊司令長官の生涯」光人社1988/05
「炎のタンカー」講談社ノベルス1986/01/10

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