日本で複葉機を自作していたころの飛行機ファン

まだ手探りで自分の飛行機を工夫して試作していた時代

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稲垣保次は陸軍の京都師団工兵大隊に入隊していたが,飛行機に興味を持ち試作した飛行機は飛ぶことができなかった.
 すでに飛行家としてひろく認められていた伊藤音次郎のアドバイスを得て改造を加え,ホールスコット80馬力エンジン(水冷式V型8気筒)を借りて装備した.
 これで1917(大正6)年12月14日に大阪の城東練兵場において,この改修機を伊藤飛行士が操縦して,高度30m程度で15分間の試験飛行を行なった.この飛行機には,伊藤式恵美1〜2型の胴体と尾翼に尾崎式トラクタ(プロペラにより牽引する)の主翼を組合わせた構造となっていた.その後エンジンは伊藤飛行士に返却された.
これでまた稲垣式トラクタ(全幅上翼10.36m,下翼7.92m,全長7.32m)は,飛べない展示飛行機となってしまった.

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