日本で複葉機を自作していたころの飛行機ファン

まだ手探りで自分の飛行機を工夫して試作していた時代

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1924年4月6日〜9月28日

ドナルド・ダグラスは1920年に独立し,ディビッド・デイビスから米国大陸横断用航空機の設計と製作を依頼されて,複葉単発機に2人乗りの「クラウドスター」を試作し,1921年2月に初飛行したが,エンジンが不調なため,大陸横断飛行を断念した.こうして米国陸軍航空隊はフォッカーT2単発単葉機で米大陸横断飛行を1923年5月2,3日に実行した.その後ドナルド・ダグラスは「クラウドスター」を基本に海軍用の雷撃機DTシリーズを開発した.さらに陸軍からは世界一周飛行に使用する航続距離の大きな飛行機の開発を依頼された.
 陸軍航空隊の世界一周機にはリバティV型12気筒420馬力エンジンを装備した水陸交換(フロートと車輪を適宜交換する)機とし,DWC(ダグラス・ワールド・クルーザ)と名付けられた.
 DWC機はDT-2の爆弾懸架装置を外して燃料タンクを増設し,通常の燃料タンク容量115ガロン(435L)から644ガロン(3438L)とし,航続距離を2200マイル(3500km)に伸ばした.さらに操縦系統を2重にし,方向舵の面積を増やして支持を強化した.パイロットの上方視界を改善し,後席の機関士席を少し前に移動して直接会話が出来るようにした.420馬力の水冷12気筒リバティ・エンジン用ラジエータも整備しやすい場所に移し熱帯仕様の大きい方を装備した.
 1924年3月11日に5機目と予備部品(リバティ・エンジン15基,フロート14セット,追加2機分の機体部品)が揃った.予備部品は計画に先立ち飛行経路の各地に分散配置された.さらに海軍の船や沿岸警備隊が補給用の燃料と部品を用意して予定経路に配置されて飛行を支援した.
 3月17日から4月5日までは試験と準備期間とされ,公式には4月6日にシアトルにあるサンド・ポイント空港から出発したことになっている.
 4機のダグラス・ワールド・クルーザーにはマーチン少佐ら 8人が搭乗し,サンタ・モニカからアラスカへ海岸沿いに北上する経路をとり,太平洋沿岸に沿って飛行した.しかし4月4日にアラスカ半島の西側のダッチ・ハーバーで「シアトル」号は山腹に衝突して失われた.乗員は無事に救助された.領土の上空を通過する許可を得られなかったロシア上空を避けて,太平洋上を飛び鹿児島に着水した.アジアルートはロシア上空を避けたために1万1000km(6875マイル)長い経路となってしまった.
 DWCの飛行経路は,アリューシャン〜日本〜中国〜インド〜中東〜ヨーロッパ〜アイスランド〜グリーンランド〜カナダを経由して米国東海岸〜西海岸〜シアトルとなっており,米国内の飛行は世界一周凱旋飛行となり,非常に人気があった.DWC機は3機で最後の難関である大西洋に挑戦したが,「ボストン」号は大西洋の真ん中フェロー諸島とアイスランドの中間で不時着し転覆して失われた.乗員は無事に救助された.
 DWC2機(シカゴ号,ニューオーリンズ号)が175日間約6か月後に2万9000マイル(4万7000km)の航程を飛行して出発点に9月28日に到着し初めて飛行機による地球一周を完結した(実飛行時間は371 時間11分,62か所を経由).
 DWC機は試作機を入れて5機製作されたが,陸軍航空隊に納入され試作機がテストに使用されたが,DWC2機が米国に到着するとともに「ボストンII」号と命名されて,「ボストン」号の乗員が乗り込み米国内の飛行に同行し3機がゴールのシアトルまで飛行した.国立航空宇宙博物館の1976年に新館移転に伴い「シカゴ」号は1971年から1974年に修復再生された.唯一の生き残りDWCとなった「ニューオリンズ」号は,オハイオ州デイトンにある米国空軍博物館に保存されている.


DWC 名称 パイロット 機関士 注 記    
シアトル フレデリックL.マーチン少佐 アルバ・L.ハーベイ軍曹 アラスカで墜落
シカゴ   ロウエルH.スミス中尉 レスリーP.アーノルド リーダー代行して日本へ
ボストン レイ・ウェイダ中尉 ヘンリーH.オグデン少尉  8月2日に事故で喪失
ニュー・オリンズ ネルソン ジョン・ハーディングJr           

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