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カーチス社のテスト・パイロットのユージン・バートン・エリー(Eugene Burton Ely)は1911年1月18日に,セルフリッジ飛行場から午前10時45分にハドソン・フライヤー複葉機に乗って離陸し,サンフランシスコ湾に停泊している米国海軍の巡洋艦ペンシルバニアの仮設木製甲板(長さ41m×幅9.7m)に11時1分に飛行速度40マイル/時(64km/h)で拘束着艦に成功した.飛行機が停止したのは甲板の端から30フィート(9.1m)手前だった.無事に着艦したのがわかると周囲の艦船から汽笛や警笛が沸き上がった.ユージン・バートン・エリーは士官食堂で艦長とともに昼食会に参加して,57分後に再びペンシルバニアの飛行甲板から離艦してセルフリッジ飛行場へ帰っていった.
使用した複葉機は水冷4気筒50馬力エンジンを装備したカーチス・プッシャー(プロペラ推進式)の車軸に拘束フックを追加設置したものである. ユージン・エリーは2か月前(1910年11月14日)に,チェサピーク湾に停泊している巡洋艦バーミンガムの前部甲板に仮設した25mの木製滑走路から離陸に成功していたが,悪天候のために海岸に不時着したため,プロペラを破損していた.水上機の開発だけではなく,軍艦からの発艦と着艦に成功したことによって,海軍における飛行機の有用性が確認され,米国海軍とカーチス社の友好的な関係が始まる. |
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