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カナダのボンバルディア社の70人乗り双発ターボプロップ旅客機は,DHC-8シリーズのQ400(略してQ400)として最新で最大の旅客機となっている.もちろんエンジンも新しくして巡航速度を670km/hとした.航空用計器類とシステムも最新型に置き換えられている.さらに主翼も改良し,胴体も伸張した新型機である.
ボンバルディア社が1992年にボーイング社からデハビランド社を買い取ろうとした時には,DHC-8シリーズの拡張作業を進めていたが,1995年6月までこの計画は公式には動いていないことになっている.Q400が工場から1997年11月21日にロール・アウトして,1998年1月31日に初飛行した.これでQ400の型式証明取得と1999年の第一四半期の納入が計画に載った. こうしてQ400は550km程度の短距離路線を運航するリージョナル航空会社を対象にした販売が始まった.最近のリージョナル路線向けのジェット旅客機と競合しても,ボンバルディア社はリージョナル・ジェット旅客機が新しい市場を作り出すとしても,さらに短距離路線における経済性を考えるとターボプロップ旅客機に置き換わることはないと考えている.Q400は360km程度の路線でも29人の乗客があれば営業的に問題がないレベルまで運航コストを切りつめているのだ. Q400はこれまでのDHC-8シリーズのQ300に比べると胴体を6.83mストレッチして,水平尾翼を新しく設計し,ノーズと垂直尾翼はそのまま流用している.胴体の断面形状と構造はこれまでのDHC-8シリーズと変わらないが,胴体の前後2か所の乗降用ドアが左側にあったが,緊急脱出用ドアを反対側の右側に2か所追加している. Q400の主翼内部と主翼と胴体の接合部は新しく設計し,主翼外周を強化した.エンジンはプラット&ホイットニー社製PW150A(4573馬力/3410kW)だが電子制御化されている.操縦室は5個の液晶カラー表示装置により初期のDHC-8と同じ型式で共通した動作表示を実現している.DHC-8シリーズは2005年2月現在で700機を受注しているが,Q400は100機を受注している. 日本には日本エアコミューター(JAC)とエアーニッポン・ネットワーク(AKX)がYS-11の後継機として2002年より導入し運航している.また全日空系となった中日本エア・ラインサービス(NAL)は「エアー・セントラル」に社名を変更し,F50の後継機としてQ400の導入を計画している. |
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2005年09月18日
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