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引っ越ししてから、近くにあるお医者を知り合いに教えてもらったので行くことにしている。風邪なんかでアポなしで行くとかなり待たされる人気医者だ。そういうときは「ね、熱があって、頭がいたくてー」と人権主張をして、余り待たなくていいようにしてもらう。
この先生M氏は自然療法の先生なので、あまたがクラクラなのに無理やり行って待った割には、いつも何の処方もしてくれない。
「塩水でうがいしてね」「良く寝て」「水一杯飲んでください」終わり。
時々せきがひどくて寝付けないときなんかでも、その苦しさを目一杯に訴えないと、薬を処方してくれないのだ。
ただ、自然療法だからなのか、医者には一年間に施しても良い治療の値段があるとか聞いたことがあるから、そのせいなのかはわからない。
ある日、また頭くらくら、鼻水だらだらでM先生のところにいって順番を待っていた。先生はお医者だから、やたらといきがいいというか、声が大きくて、発音も明確である。
診療室のドアが開いて先生が顔をだす。カルテをみて次の人の名前を呼んだ。
「Schwanzさん!」このSchwanzというのは、シッポの意味があるけれど、口語表現では男性のお宝の意味もある。つまりあのシッポである。
「シュバンツさーん、おーいシュバンツさん。次ですよー。」
待合室の皆がいっせいにその患者さんを目で追う。
先生かまわず相変わらずの大声「あ、あなた?シュバンツさん?」「いやーこんにちはシュバンツさん、具合はどうですか、シュバンツさん」と、やたらと例の名前を連発するのである。
見ている皆ほんとのところ噴出しそうである。
かわいそうな彼。いや本人は別に恥ずかしくないんだろうか。。。。
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