誰かのために時間を割くということ

2006年の病気入院をきっかけに始めたブログです。今日を大切に、ゆっくりしたペースで綴っていきます。

通院記

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病院でのできごと

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2ヶ月に1度の呼吸器内科の受診。
実習で午前中が空いたので、朝1番で予約することができた。

苦手な肺活量の検査。
とにかく私の肺活量は少ない。
3年前の病気以来さらに落ちた。

ヨガのプログラムの中、「ハタ・ヨガ」と言われるものではない「何とかヨガ」で、
おなかから「あーーー」という音声を低く静かに長く吐き出すというものがある。
小柄で華奢なインストラクターなのに、太くしっかりとした声で延々と発声される。

私は半分ももたず、途中で息を継いでまた声を出すが・・また息が尽きる。
何と彼女の半分も無いのだ。
本当に少ないのだとがっかりさせられる。

別にどうということもない検査だが、息を吐き切るコツがつかめない。
せんたくばさみのようなもので鼻をつままれて、吐き口を銜えて、
「静かに吸って〜吐いて〜吸って〜吐いて〜吸って〜〜せーのハイ!!」

思いっ切り吐き出すのだが、すぐに途切れるような気がする。
「もっと〜もっと〜もっと〜吐いて〜吐いて〜吐いて〜!」
先生も体を折り曲げ、一緒になって息を吐かれている?

私は先生の顔を上目使いで見ながら、吐き続ける。
きっと真っ赤な顔になっているに違いない。
肺の中はとっくに空っぽ。

最後は激しく咳き込んで終わる。

「もう一度やりましょう。」
(えーーもういいです。何度やっても同じですって)
それでも呼吸を整えて、今度こそはとまた真っ赤になる。
「もっともっともっともっと〜〜〜〜〜!!」

9月末から11月の半ば頃までが1年で最も喘息の起きやすい時期である。
朝が急に冷え、一日の気温差が大きくなると、気管支が過敏になる。

早朝、息苦しくて目が覚める。
首を絞められていたり、水に潜っていたり、とにかく息苦しい夢で目が覚める。
でも今年はまずまず大丈夫だった。

わずかだが早朝のピークフロー値も上がっている。

機械の画面に出ている図形と数値を見ながら
「ん? 肺活量は少し増えていますよ・・。」
「?!」
(やっと少し効果が出てきたのか・・)

「まずまず順調ですね。」
「はい。」
今年になってから少し泳いでいることを話そうかなぁと思っていると
「あのぉ 僕 今年一杯でここを辞めますので・・。」
「はぁ・・。」

「次回は1月ですから、次の先生にちゃんと申し送っておきます。」
「はい。」

後輩の旗屋のぼんぼんに似ている先生。
そうか、今日で最後か・・。
「今日はインフルエンザの予防接種をして帰って下さい。新型の方はリストに載せていますから、
 もう少し待って下さいね。」
「はい。」

「ありがとうございました。」
何だかあっけないが、もうお会いすることもないんだろうな。

別室で予防注射をしてもらい、次回の予約を取る。
看護師さんが予約表のファイルを開く。
「次回は別の先生になるんですね。」と私。
「えっ?!」

「今年一杯で辞められるそうです。」
「えっ??」
周りにいた看護師さんたちが一斉に振り返る。
「○○先生辞めはるって?」
「ほんとに??」

「はい、そうおっしゃってました。」
私の予約はそっちのけで、みんなで何やらがやがやと賑やかに喋っておられる。
(まだ知らなかったんだ。この様子では先生は人気があったのかな)

薬を待っていると、おばあさんがこちらをじっと見ておられた。
ん?  あ・・。
同じ町内に住んでおられた○○さんだ。

軽く会釈すると、ゆっくりと腰を折り曲げて杖をつきながらこちらに近づいて来られた。
慌てて私から近寄る。
おそらくもう95歳くらいになっておられるはずだ。

「まあまあ・・お元気?」
「はい、何とか・・。今日はお一人ですか?」 
「はあ、一人で来てます・・。」

私が家を出て、一体町内では何と言われていたのかはわからない。
そのことは、気になったことはあった。
ごくごく近所の人は別にして、姑の介護が嫌で逃げ出したと思われているかもしれない。
それはそれで仕方ないと思っていた。

「あんたはんがいはらへんようになって、寂しなりましたえ。
 ○子さん(義母)もな、老人ホームに入らはって・・。」
「はい・・。」
「なあ、いろいろありますやろけどな、頑張って下さいな。」
「は、はい。ありがとうございます。」

手を握られて戸惑ってしまった。
「○○さんも、お大事になさって下さいね。」
「私もこんな年までよう生きてますわ〜。」
「お一人で来られるなんて凄いですよ・・お気をつけて・・。」

「またな、遊びに来とくれやす。」
しばらく手を握り合って、それからゆっくりゆっくり帰って行かれた。

仕事に行かねばならないのに・・
しばらくはそこを動けなかった。 




      

動静脈婁

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昼間はそこそこ暑かったが、日が落ちると急に冷えてきた。
少し疲れは残っていたが、カバンを玄関に放り込むと・・
そのままジャケットだけ替えて、スポーツバッグを抱えて泳ぎに行く。

先日からようやく香り始めた金木犀。
もうしっかりとあちこちから・・んん??
さんまの焼ける匂いが強烈に漂ってきた。

これは・・香りの競合は無理なようだ。
秋刀魚には勝てない。
思わず引き返したくなるような誘惑。

ゆっくり流して1キロくらい、1時間で切り上げる。
もう泳いでいる途中で足が攣ることはなくなった。
屋外の温かいジャグジーに浸かって夜空を眺める。
おじさんが一人だけ入っておられた。

お月さまは見えない。
オリオン座流星群は夜半にならないと見えないらしいが、今夜はいくつかの星が光っていた。
空気が澄んでいるのか、こんなに星が見えるのは珍しい。
今、火星と木星も見えるらしいがどれだろう・・。

おじさんがちょっとじゃまだけれど、気持ちいい〜〜。


昨日は血管外科の診察日。
半年ぶりの血管エコー。
例のごとく、紺色の不織布でできたショートパンツを履いてベッドの上で仁王立ち。
けっこうスプリングが効いているので、足を肩幅に開かないと不安定なのだ。
そして、両手で裾をちょっと持ち上げる。

まず悪くない方の右足の付け根から見ていかれる。
青と赤の色が脈拍に合わせてパッパッと画面に現れる。
こうしてしっかりと画面を見るのは2度目だ。
横になって検査しているときにはこの画像は見えなかった。

腿の裏側、膝の裏側、すねの横、ふくらはぎ、そして足の甲。
ポイントとなる場所ではカチャッとスイッチが入り、ザクザクと脈の音が大きく聞こえた。
ピーという音がして画像がするすると出てくる。

次は左足。
やはりふくらはぎの上部と膝の裏を丁寧にうねうねと時間をかけて見ておられた。
このあたりが詰まっている場所だ。

「深呼吸して下さーい。」と何度か言われる。
肺の検査でもないのに・・と思いながらも真剣に深呼吸。
足の血流にも関係するんだ。

パチッ、ザクザクザク・・ピーッ。
何枚かの画像が出てきた。
・・・半年前から少しは良くなったのか・・。

足の深部静脈の図解を描いて下さった。
膝の深部の詰まっていた部分はかなり流れるようになっています、とのこと。
上から流れてきた静脈血が足の甲の部分でU字に曲がって、足の後ろ側を通って上に流れていく、
その様子を説明された。

今、そのU字の部分に問題があるらしい。
『動静脈婁』と書かれる。
簡単に説明があったが、どういう意味なのか全くわからなかった。

「足の甲の血管を治療したらぐっと楽になりますよ。一応そこを圧迫して効果をみて下さい。」
???
何だかよくわからないが、両足のU字になった静脈の上に細かくたたんだガーゼを当てて、
粘着包帯できつく巻かれた。
何だか妙な感じ。

「これだけでも足は少し細くなるかもしれません・・。」
???
なぜもっと早く?と思ったが、上が詰まっている状態ではできなかったということらしい。

お風呂のたびに交換して、寝ている間もこのままでいいらしい。
「効果が感じられたら、足の甲の血管の治療をしましょう・・。」
???

深部静脈血栓症の予後っていつまでも引きずるんだな〜と思っていただけに、
とにかく少し進んだことになる。

何とかサボらずに泳いできた効果が少しはあったのかな。
昨年の11月の終わりから行き始めたのだから、あと1ヶ月で1年!?
早いな・・。

きりりと圧迫された足の甲は気持ちがいい。
本当にこれで足が少し細くなるのかは疑問だけれど、
そんなことより、山に行けるようになるかなと思うとちょっと嬉しくなった。

バスを待たずに繁華街を歩く。
ザックを見に行くのはまだ気が早すぎる。

『動静脈婁』って何なのか、今度看護師さんに聞いてみよう。

新型インフル顛末記

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 もう神戸の三宮も大阪の梅田も、マスク姿の人は全く見かけなくなった。

 日本は騒ぎ過ぎだという声もけっこう聞かれたが
 「一応、強毒の『トリインフルエンザ』を想定した対応」と言われると
 それにしたらあまりにもお粗末でしょう〜という気もする。

 国内初の感染者が出た日、私は神戸に居た。
 仕事を終えて駅前のスーパーのトイレに入ったのは午後7時。
 ちゃらっと水で手を洗って、カバンからハンカチを出そうとしていると・・
 
 横に居たおばさんが
 「そんなんじゃあきませんよ〜。ちゃんと石鹸で丁寧に洗わんと・・。」
 「??」
 「そんな洗い方ではあかんよ〜。」
 「あ、はい。」
 私は素直に備え付けの液体石鹸を手に取り、ごしごしと洗った。

 「うちの姪のところでも・・・・・。」
 「ありがとうございましたぁ・・。」
 私はにっこり笑って帰りを急ぐ。

 そのときには何を言っておられるのかも全くわからなかったのだ。
 そう、それほどインフルエンザのことは頭になかった。
 
 夜遅くのニュースで複数の高校生の感染を知ったとき、やっと気づいた。
 あのおばさんはきっと夕方のニュースで、すでにそのことを知っておられたんだ・・。

 翌日の午後には母校で集中講義の打ち合わせと研究会。
 横に坐っている後輩は、神戸のH高校の教師。
 向かいに坐っているのは神戸の中学教師。

 研究会を終えたとき、後輩同士が話していた。
 「インフルエンザはお前の高校と違うよな〜?」
 「あれはK高校やけど・・。それでも明日朝から対策会議に行かんなん。
  日曜やのにいややなぁ・・休校措置になるかもしれんし・・。」

 車で来ていた彼に途中まで送ってもらって、帰宅したのは夜の11時。
 職場から休校のFAXとメールが届いていた。
 (そっか・・休校か〜)
  
 でも呼吸器内科の診察に行けるぞ・・。
 8月までは他の内科医に薬をもらう予定だったが、ちょうどいい。
 休校でラッキー! その程度の認識だった。

 翌朝のニュースでH高校でも複数の感染者が出たことを知る。
 
 夕刻に彼からメール。
 「僕は濃厚接触者ということになりました。
  僕のクラブの学生ですし、爆発的に感染が広がる危険もあります。
  もし僕が発症したらtakaoさんも濃厚接触者になりますので、そのときはよろしく。」

 !!!

 次の日には大阪でも感染者が出て、そちらからも休校の電話が。
 大阪で予定していた会合やミニイベントは全て中止となった。
 まだ感染者が出ていない我が地域でも、人の集まるところでは消毒用のアルコールが設置され、
 マスクの着用を求められた。

 ところがすでにどこもマスクは売り切れ。

 やっとヒノキの花粉も終り、マスク生活から解放されたというのに・・。
 (うちには幸い100枚入りの使い捨てマスクがそのまま残ってはいたが)
 
 弱毒だし、危機感はほとんど無いのだが・・どこまで増えるんだろうという嫌な感じ。
 すでに修学旅行の相次ぐキャンセルで、数百億の損失とのこと・・。
 神戸の職場では常勤の教員はピリピリしておられた。
 実習が伸びると、就職活動真っ盛りのなのに卒業のかかった単位が取れないことになる。

 私はというと、鼻水が止まらず微熱が出ていた。
 この症状はどう見てもインフルエンザではないと思いつつも、
 時期が時期だけに嫌な感じ。

 予約していた呼吸器内科に行く朝、熱を測ると7度5分。
 うーーん、大丈夫だ・・。
 入院ベッド数160というこじんまりした病院なのだが、
 玄関の前に献血車のようなものが止まっていて、青い服を着た看護師さんがウロウロしていた。

 これって・・もしかして発熱外来?
 どうやら熱が出ていないかをチェックされている様子。

 前夜、友人が言っていた言葉が頭をよぎる。
 「私はもし罹っても、絶対に言わへん!」
 「それはあかんよ〜〜。」
 「だって私一人のためにどれだけ迷惑がかかって、どれだけの損益が出ると思う?
  私やったら家でじっと寝て治す。」
 「今回のインフルエンザは弱毒性やけど、もし死亡率が高いやつやったらそんなことしたら・・。」
 「いや、私は言わへん!」

 「それはあかんでしょう・・。」
 「takaoさんって、頭固いねんな〜。」
 「そういう問題と違うよ・。」

 
 「熱が出ている方はこちらに来て下さーい。」

 一瞬迷ったのだが、私はそのまま内科に向かってしまった。  
 (いくら弱毒とはいえ、これは・・絶対インフルエンザじゃない)

 呼吸器内科のK先生は私の顔を見て驚かれたが、
 「ああ、休みになったんですね〜。」
 風邪気味とはいえ喘息には問題がなかったので、
 先日血管外科で調べてもらった血液検査のことを話した。

 また脱水になっていること。
 水分はお茶ではなく水で取るように言われたこと。
 塩分も不足していること。
 腎臓系の数値が全て高いので、そのあたりは様子を観る必要があるらしいこと。

 検査データを見たいと言われたので見せると、しばらく眺めておられた。
 内科の医師というのは、専門外のことに対してはどれくらい興味があるんだろう・・。

 インフルエンザの話からはそれてしまったが、3年前の後遺症のことは忘れてはいけないようだ。
 3年前の今頃は管だらけだったことを・・。
 また抗凝血剤が3、5錠から4錠に増えてしまっている。

 「水分を・・血液に取り込みにくい状態になってるのかな・・。
  軟水ではなく硬水を飲んでみたらどうでしょう・・。」とK先生。
 「はぁ・・。」

 再びインフルエンザの話に戻ると、
 その後も危しい人はけっこう出ている感じだ。
 隠蔽ということではなく、新型かどうかの検査まではしないケースも多いように思う。
 今回はこれで一応終息というか収束ということになるのだろうが。
 
 秋にまた同じようなことが起きないように、
 ウィルスが強度を増すことが無いように・・願いたい。
 
 

 

 
 
 
 

 

 
 

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 これまで呼吸器内科のK先生の診察のときに喘息の発作が出ていることは一度も無かった。
 いただいている薬で抑えられているので、診察室の椅子に坐る時には結果報告だけ。

 夜中に何度か咳き込んで、息苦しさで目が覚めた夜。
 ああ・・出てしまったか・・。
 昨年のお正月に発作が起きてから、何とか1年間出なかったのに・・。
 
 でも翌日はちょうど検診日。
 こんなタイミングも珍しいなと思いながら、少し安心しながらトロトロと眠った。

 朝は治まっていたので自転車で行くことにする。
 帽子も被りマスクもして、大丈夫行ける!と思ったのだが
 外は予想以上に寒かった。

 時おり突風が吹いて自転車が煽られる。うわっ!!
 息が苦しくなってきて止まる。そろそろと押して歩く。
 ふと見上げると・・舞っているのは雪?

 しまった。
 タクシーにすれば良かった。

 何とか喘ぎながら予約時間ギリギリに病院に滑り込む。
 待合の椅子にへたり込んで一生懸命呼吸を整えた。
 はぁ〜〜。

 呼ばれて診察室に入り、「こんにちは。」と言ってギョッとした。
 先生が大きな目をさらに丸くして椅子をギーっといわせた。
 酷い声になっている。
 朝から一度も声を発していなかったので、自分でもこんな声になっているとは気づかなかった。

 「すみません、風邪を引きました・・。」

 聴診器を当てる。深呼吸をしようとすると激しく咳き込んだ。
 「うーーん、すごい音がしてますよ。」(わかってます)
 「何時ごろ吸入剤を使いました?」「朝の6時頃です。」
 「うーーん。」

 「ワーファリンを飲んでいるので、風邪の引き始めに市販薬が飲めないんです。」
 「そうでしたね、忘れてました。」
 本を開いたり薬剤部に電話したりして、まずは使える風邪薬を調べて下さる。

 「今日は吸入して帰りましょうか・・。」「はい。」
 「大丈夫かな〜〜。」「・・・。」
 酸素濃度を測るために指を挟む。

 「92!これは〜〜点滴しないとダメですねぇ。」「?!」

 点滴室に行き、吸入をして楽になってきたところで横になって点滴を受けた。
 久しぶりの点滴。
 何だか入院していた頃を思い出しながら・・ウトウトと眠っていた。

 誰かが胸に手を入れたのでビクッと目が覚める。
 「あ、ごめんなさい!」
 K先生が聴診器を当てておられた。

 点滴を終えてもう一度診察。
 酸素濃度は96に上っていた。
 「でも大丈夫かな〜〜、お正月休みが心配ですね。」(大丈夫だと思うんですけど)

 この病院は救急病院ではないので時間外は診ないのだが、病棟の電話を教えて下さった。
 「もししんどくなったらここに電話して下さい。僕の所に連絡してもらうように言っておきます。」
 「はい。」
 「それでタクシーででもすぐに来て下さい。」
 「ありがとうございます。」

 「良いお年を・・。」
 そう言ってにっこり笑って下さった。


 血管外科の最終診察の日、思い切って先生に聞いてみた。
 「フィルターが詰まるということはないんでしょうか・・。」
 「あ、それはないです。大丈夫です。」

 そのひと言で終ってしまったのだが、採血のときにいつもの男性看護師さんが話して下さった。

 「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。フィルターってどんなものか知ってますか?」
 「傘の骨のような形ですよね。ネットで見ました。」
 「そうです。けっこう粗いものです。」

 「僕は詰まったという人はこれまで見たことはありません。理由があって抜いた人はありますけど。」

 「今、ちょっと詰まりかけているとか・・どうなっているかがわからないものですから・・。」
 「ん・・循環器科で心エコーをすると解りますよ。」
 「あ、わかるんですか・・。」

 「どうして気になるのかな・・。」
 「いえ、何時も低い血圧が高かったりすると、ひょっとしてフィルターが詰まりかけてるのかなとか
  思ったりするんですけど。」
 「血圧かぁ・・。血圧は関係ないと思いますけど・・。もし詰まりかけているようなことがあれば
  毎月の血液検査の数値で出ると思いますよ。」
 「はい。」
 「あまり高いのが続くようなら、別の意味でフィルターを入れた循環器科で診て貰って下さい。」 
 「そうですね。」

 「一人暮らしですから・・フィルターが詰まったら即死するのかな〜と思って。」
 「うーーん、即死はないと思います。」
 「どうなりますか?」
 「下からの血液が止まってしまうわけですから・・すぐ呼吸が苦しくなると思います。」
 「はぁ・・。」

 「救急車を呼んで、循環器科のある病院に運んでもらって下さい。大丈夫だと思います。」
 「そうですか〜。」
 「でもまずそんなことは起きないですよ。
  あのフィルターには引っかかった血栓を溶かす薬が塗りこんでありますから・・。」
 
 「ありがとうございます。」

 「いえ、何でも気になることは聞いて下さい。」

 バカなことを聞いてしまったかなと思いつつ・・
 でも何だかホッとした。

 先生方に心から感謝します。


 

 

 
 

 

 
 

 

11月の検診

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 ショーツの上から紺色の不織布のパンツをはいて、ベッドの上に仁王立ちになる。
 何とも滑稽な絵だ。

 「ズボンと靴下を脱いで、これを履いて下さい。用意ができたら声をかけて下さい。」
 「はい?」 手渡されたものをしげしげと眺めた。

 大腸ファイバーのときには、たしか黒いだぶだぶの紙パンツを履いたが、
 今回のものはもちろんお尻も割れていないし、少し短めのキュロットという感じ。
 何だかちょっと可愛い。

 これまで、足の血管エコーはベッドに横になって検査してもらっていた。
 仰向けに寝たり、うつ伏せになったりして・・。
 横になろうとすると「あ、立ちましょうか・・。」
 「え?」
 
 「ベッドの上に立ちましょうか・・。」 「え?上に立つんですか・・。」「はい。」

 若い検査技師?の男性が左足の付け根から調べていかれる。
 ときどき右足と比べながら。
 横になっていたときには足先の向うにあってよく見えなかった機械の画像が
 今回は良く見える。

 私は両足を開き、パンツのすそを両手で持ち上げて立っている。
 このパンツってあまり意味が無いような・・。
 でもショーツ姿で立たせるのは気の毒に思われたのかもしれない。

 脈拍に合わせて、ぱっぱっと赤と青の色が画面に浮かび上がる。
 「これは、わかりやすいように画像に色をつけているんです。
  赤いのが動脈、青いのが静脈です。」

 どう見ればいいのかよくわからないが、右足はたしかに赤と青がしっかり綺麗に出ている。
 「う〜〜ん。」
 気になる部分があると、止めて画像をプリントされる。
 「う〜〜ん・・寒くなったからでしょうかね〜〜。」

 左膝の裏側と足の甲は青色が少ししか見えなかった。
 「足先が冷たくなりませんか?」 「はい、なります。」
 「足先が痺れたり、疲れると疼痛が出るでしょう?」 「はい、少し。」

 結局半年前から何も改善されていなかった。
 「血管の治療はまだ先になりますね〜〜。痛みが出ない程度にしっかり歩いて下さい。」

 「あの・・前に言って下さってたので、水泳を始めてみました。まだ2、3回しか行ってませんけ
  ど・・。」
 「ああ・・それはいいですね〜〜!そうですか・・それはいいです・・。」

 言うのは恥ずかしかったのだが言ってしまった。
 言ってしまった以上、すぐに止めるわけにはいかないな。


 翌日は呼吸器内科の検診。

 朝一でお願いして、ギリギリで飛び込んだ。
 今は1年で一番喘息の発作が出やすい時期なのだが、何とかピークフロー値は横這いの状態。
 聴診器を当てながら、「やっぱり音がしてますよ〜。」
 「走って来ましたので、音はすると思います。」

 笑われてしまったが、「今の時期がこれなら、まずまずとしましょうか・・。」
 「はい。」
 水泳のことは言わないことにした。
 半年くらい続けて、春になる頃ピークフロー値がしっかり上ることを願って・・
 それから言おう。

 「これから仕事ですか?」
 「はい。」
 「インフルエンザの予防接種をしておきましょうか。」

 (先生はどう見ても私と同じ年くらいに見えるのだが、また白髪が増えているような・・)
 
 締め括りの言葉はいつも同じだ。
 「風邪を引かないようにして下さい。」

 駅まで早足で歩いていると・・汗ばんできた。
 ジャケットはカバンに突っ込む。
 帰りは冷えてくるのだろう・・、まだまだ気をつけなければならない季節。

  
 
 
 
 

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