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たとえば主人公の心情についての問いで、
どんな気持ちか選びなさい、と 選択肢が四つあったとします。 心情の設問は、 様々な問題を含んでおり、 どちらともとれる、とか どちらも混じっている、とか いろいろ可能性があることから、 しばしば明確に違う選択肢が居並びます。 さて、選択肢の各文の、どこをまず見ますか。 上からに決まっている? いいえ、下から見てください。 明らかに違うものが見えるはずです。 紛らわしいものについては、 そこから初めて上のほうを見てください。 街角で、親しげに話しかけてくる素敵な異性がいて、 話にとても共感してくれて、 ほんと気持ち分かるよ、などと親しく話を続けてきます。 それもそうだなあ、などとこちらが思うようになったころ、 最後に、だったらこれ買わないかなぁ、などと持ちかけてくる……。 詐欺ですね。 でも、ひっかかるんです。 最初の、分かってもらったその楽しい話があるから。 もし、まずその結論をいきなり聞いたらどうでしょう。 「ねえ君、これ買わない?」 これなら、まず確実に拒否するでしょう。 上から読んでいくと、 もっともらしい書かれ方をしているので、 「そういうこともあるなあ」と だんだんその気になっていってしまいます。 人間、自分の思考枠のどれかに、相手の言うことを あてはめようとするものです。 それが、理解するということです。 ですから、自分がどんどん動いて、 相手の話の中に引き込まれていってしまうのです。 下から読めば、 その行き着く先の結論がすぐに見えますから、 「明らかにおかしい」と簡単に見破ることができます。 お分かりですか。 この私の説明は、騙すつもりはないですからね。 選択肢は、まず文末を見て選び始めてください。 |
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