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極彩色ブロガーチビママ初挑戦
童話ですがよかったら読んで下さい
もし
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転載してくださったら幸せです
長々と前編後編ありますが(汗)
「黒豚物語」
黒豚のキリシマは豚舎の窓から空を眺めてはためいきばかりついています
なんだか体がだるくて 倦怠感ってやつです ほかの養豚場とちがってキリシマの環境はとても恵まれています 牧場で思い切り体を動かすこともできるのに 小屋に引きこもってしまって運動する気持ちにもなれません 体をあまり動かさないせいか、有機農法の配合飼料もなんだか味気なくて 砂をかんでいるみたい キリシマはつぶやきます 「ぼくはなんで生まれてきたんだろう」 これが最近の彼の口癖です 「お〜いキリシマ、広場でキャッチボールをしようぜ」
お兄さん豚のサツマとシマズが誘いにきました 「ううん、いいや。僕はここにいるよ」 大好きな野球も今のキリシマにはなんだか気がすすみません なんだか元気のない弟にサツマとシマズは心配になっていいました 「どうしたんだよキリシマ、元気がないな。そんなに豚舎に閉じこもってばかりだとへんなところに脂肪がついちまって良い肉質の黒豚になれないぞ」 そうです お兄さんたちのいうとおりです 物心がついたころからキリシマたち兄弟はおかあさんや養豚場のシャチョーから良い豚肉になることを呪文のように聞かされて育ちました キリシマもついこの間までは良い豚肉になるために良く食べ、運動もかかさない優等生だったのです そんなキリシマはお兄さんたちにこういいました 「良い肉質の豚肉だって?それはすばらしいことだと思うし、ぼくも賛成だ。でも兄さん ぼくたちはそのあとどうなると思う?知ってるかい?」 かしこくていつも思いやりのある弟の思いがけない言葉にサツマとシマズはびっくりしました 「どうなるって。。。もちろん知っているさ。僕たちは食肉になってデパートや高級料亭に行くのさ そこいらのスーパーじゃないんだぜ、おれたちは選ばれた品種なんだよ」 (兄さんたちは、このあいだ肉になったおかあさんとおなじことを言っている) いつもおかあさんが話していた 「キリシマ、おいしいって喜ばれる豚肉になるのよ」 その晩、お兄さん豚のサツマとシマズは元気のないキリシマのことで話し合いをしました
「キリシマは肉になるのが怖くなったにちがいない」 「よくない考えだ、われわれ黒豚はりっぱな肉になることを誇りにおもわなくては一族の名折れだ」 夜遅くまでいろいろと考えましたがなかなかキリシマが元気になるようないい方法がみつかりません そこでサツマとシミまずはシャチョーサンに相談することにしました 「うーん、それは一時的な心の病気かもしれないなあ」 シャチョーサンも最近元気のないキリシマのことをきにかけていたのです 「メンタル系だったらセントラルクリニックの腿太郎センセイに診察してもらうことにしよう」 腿太郎センセイは心療内科にかけては評判の先生です 嫁姑問題でお乳のでなくなったホルスタインの話をきいてあげたり 町のこどもたちの食育に力をそそいでみんなに信頼されていました 「ぼくはちょっとぼんやりしているだけでどこも悪いところなんかないよ」 最初は病院にいくことを嫌がったキリシマでしたが お兄さんやシャチョーサンのつよいすすめで思い腰をあげてセントラルクリニックの門をたたきました 「キリシマさんこんにちわ。わたしがあなたの担当になる腿太郎です」
おだやかな口調でで腿太郎センセイはキリシマに椅子にかけるよううながしてくれました センセイの白衣の中からは銀色の光沢を持つグレーの美しい毛並みがのぞいています (きりりと濃い柄だな。さすがお医者さんだ、高級そうな毛皮を着ているなあ) キリシマが毛並みの美しさを褒めると腿太郎先生は白衣のそでから自分の柄をちらりと見ていいました 「ああ、この柄?よく間違われるけどわたしはアメショーじゃないんだ、たしかに少しは混じっているけど雑種だよ」 意外そうな顔をしたキリシマの様子をみてセンセイはさらに話をつづけます 「そうか、キミはれっきとしたブランドポークだものね、わたしの素性が血統書つきじゃなくて以外だったかい?」 すこし じぶんのおもったことを言い当てられてキリシマはすこしうつむきました 「そうだね、キミのように食肉になる立場の豚だったらそういう考えをもっていて不思議じゃない。 わたしも食用の動物にうまれていたら雑種である自分に悩むことがあったかもしれない ただ幸いにと言っていいのかな、食用の猫というのは世界中さがしてもほとんどいない 一生懸命勉強すれば医者にだってなれるし人の役にだってすこしはたてる そう考えると雑種もすてたものではないだろう?」 キリシマは高級黒豚として生をうけ、ブランドであることやほかの豚と違って高値で売れることに誇りをもつように育てられてきましたからお医者さんである腿太郎センセイが雑種であることがじょうずに理解できません 「腿太郎センセイ。人の役にたつってどんなことですか?」 役に立つという意味がよくわからなかったのでキリシマは質問してみました 「人の役にたつ」
腿太郎センセイはキリシマのことばをくりかえしました 「すこしわたしの話をしてもいいかな」 言われるままにキリシマはうなづきました 「わたしは人間の女の人と一緒にくらしているんだ。とてもやさしくて、いいひとだ 彼女は昼間は家にいない 朝早くでかけて、夜遅くかえってくる。なんでも外ではOLというものをしているらしい 彼女はいつも疲れたかおをして帰ってくる、なんでもOLはたいそう神経や体力をすりへらすんだといつもわたしにはなしかけてくるんだ」 キリシマはなぜセンセイがしつもんと違うはなしをはじめたのかさっぱりわかりませんでした しかしふしぎといやなきもちはしません それどころかこのやさしい口調の腿太郎センセイに好意をもちはじめていました 「彼女は帰ってくるとわたしのことをだきしめてくれるんだ (淋しかった?)ていいながらね、そしていつも (腿太郎がいてくれるかちっとも淋しくないよ〜、ありがとう腿太郎)てね」 そしてわたしは気がついてしまった。彼女のくりかえす (さみしかった?) という問いかけはほんとうは彼女が自分自身になげかけていた言葉だってことをね 桃太郎センセイはその一緒にくらしているOLという女の人のことをおもいうかべているのか
顔をすこしあげて窓のそとをみていました 「「わたしがいるということで彼女がさびしさをまぎらわすことができるというのなら わたしは彼女のやくにたっているのだと思う しかし なにをそしあげられるというわけでもない 毎日ただ寝て、ごはんをもらって、ひるねをする 日々のくらしのなかでなにもない ほんとうになにもすることがないんだ 彼女は好きだよ わたしが子猫のときからずっと一緒にいたしとても優しいひとだ ただ一日中家の中でやることもないというのはけっこうつらいものなんだ」 だからお医者さんになったんですか キリシマは腿太郎センセイがいいたいことがようやくわかりかけてきました 「まあ、そういうところだね」 キリシマはおいしい肉になりたいと思ったことはありましたが誰かのやくにたつなんて考えたこともなかったので腿太郎センセイをほめました 「ぼくも、誰かの役にたてるように何かを始めたらすこしは元気がでるでしょうか」 しんけんな問いかけに腿太郎センセイはにっこりとわらいました 「きみは役に立っているよ」 えっ? 「きみはこれからいろいろな人に肉をたべてもらえるじゃないか まいにちブタミンBがふえるように太陽の下でしっかり運動もする みんなの栄養になってよろこばれるんだ」 (おいしい肉になって多くの人によろこんでもらえる)
家路に帰るキリシマの足取りは数時間前 いえ いままでにないくらいに軽やかです さっそく心配してくれていた兄さんたちに聞いてもらいたい 豚舎に戻ろうと事務所を横切ろうとしたらシャッチョーさんの大きな声に 聞くともなしに話を聞いてしまったキリシマ 「なに!?トン子の肉が返品だと!」 おかあさんのことだ 「ちくしょう、今は時期が悪いよなあ、いい豚だったのになあ〜〜」 (お中元でも、歳末でもないもの) キリシマは返品された肉が廃棄処分になることを知っていました あんなに喜んで食べてもらいたいとぼくにはなしてくれたおかあさん おかあさんの願いとはうらはらに ただ捨てられてしまったおかあさん キリシマは全身の力がぬけて その場に倒れてしまいました (後半に続く・・)
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キリシマ
お別れね おかあさんの大切なキリシマ おかあさん、これからお肉になりにいくの たくさんのひとによろこんでもらいたいわ ねえ、キリシマ なかないで かなしいことじゃないのよ これが わたしたち黒豚の「いきる」こと 役割というものなの ホラ かなしくなんかないでしょう? お肉になっても おかあさんはいつも キリシマのすぐちかくにいる だから わらってさよならしてくれる? キリシマ 気がつくとそこは病院でした
「キリシマくん。ぼくがわかるかい」 腿太郎センセイが病室にはいってきました きみは豚舎の前でたおれていたんだよ そうです キリシマはそこでおかあさんの肉がたくさん廃棄処分になったことを聞いてしまい 目の前が真っ暗になってしまったのでした しゃべろうとすると言葉のかわりに大粒の涙がキリシマのほほをぽろぽろと伝いました センセイ 「ぼくは人の役にたつという意味がすこしわかりかけてきました」 ぼくは黒豚としてこの世に命をうけた だからよろこんで肉になる でも それはみんなのおいしい笑顔のためなんだ だから 売れ残って捨てられる それがたまらなくかなしい センセイ さいごの一切れまで食べてもらいたいんです センセイ ぼくはまちがっているでしょうか キリシマは自分のおもいを強く吐き出してしまってから腿太郎センセイの顔をみました
すると センセイはないていました はげしく肩をふるわせて男泣きに涙をながしています 「キリシマくん、きみのいうとおりだ。たべられる側のきみたちが自分を食べ残してほしくないと思うのはとうぜんだよ」 腿太郎センセイは白衣のそでで涙をぬぐい、さらにこうつづけました きみの今のことばをきいてぼくはあらためて思い知らされたよ (なんのために医者になろうかと思ったのか)って きみと同じだ ワタシが医者になったのは病気がなおって元気になってゆく患者さんの笑顔がみたかったからなんだ 「でも、ボクはひとの病気を治してあげたりすることはできないけれど・・・」 どこが腿太郎センセイとおなじなのかとキリシマはふしぎそうです 病気のひとだってそうだけど、みんな食べて元気をつけるんじゃないか! ワタシは医者として「食べる」ことの大切さをキリシマくんからおそわったよ。ありがとう キリシマがまだよく意味がのみこめずにポカンとしていると、センセイは大きく指をならして椅子からたちあがりました 「キリシマくん、ワタシはきみが一切れたりとも食べ残らないよう何とか動いてみるよ!」 (キリシマくん!キリシマくんはいるかい?)
あれからしばらくたった昼下がりに腿太郎センセイがキリシマの豚舎をたずねてきました いつもよりうれしそうな表情のセンセイのとなりには見知らぬ男のひとがほほえんでいます (きょうはキミにあわせたい人をつれてきたんだ) ボクにあわせたいひと? わけのわからない様子のキリシマに腿太郎センセイはさらに高揚した表情ではなしをつづけます (こちらのかたは我がK市の知事の南国原さんだ、キミのおもいをこの南国原さんにお話したところ市内の小学校の給食にキリシマくんの肉をつかってもいいとおっしゃってくれたんだ) キュウショク、キュウショク・・・・ 自体がのみこめないでいるキリシマに知事さんは名刺を差し出しいいました (はじめましてキリシマさん、こちらの腿太郎センセイからはなしはすべてうかがいました。あなたの肉をムダにしたくないというつよい希望はわれわれの子供たちにつたえたい食育にほかなりません。その考えにつよく賛同するのとK市のなかで黒豚というブランドをより理解してもらうという目的もかねてぜひキリシマさんの肉をすべて市で買い取らせていただきたい) キリシマはとまどいました だってほかの豚舎のみんなはデパートや高級スーパーにいっているのにどうしてボクだけがキュウショクなんだろう ほかの選択肢などしるはずもないキリシマに腿太郎センセイはこういいました (キミのとまどいはよくわかる、おさないころから英才教育をされてきたんだろうからムリもない。でもね聞いてくれワタシはおもったんだよ、キミはほんとうは高級デパートにならぶことより皆のえがおのためにその身をささげたいとおもっているんじゃないのかい?) それはキミのほんとうの気持ちでありキミのおかあさんがその命をかけてつたえたかったことなんじゃないかな (おかあさん) キリシマの脳裏にゴミとしてすてられるおかあさんのすがたがうかびました おかあさん いいのかな デパートじゃなくても おいしいと わらってもらえたらいいのかな おかあさん ボクは さいごのひときれまでえがおでたべてもらえるのならキュウショクをえらびたい気がします いいですか おかあさん いいですよね おかあさん キリシマはいっしゅん口をぎゅっとむすんで知事さんにいいました (小学校すべてのこどもたちをえがおにできるよう、ボクがんばります) キリシマの決意が知事さんも腿太郎センセイもいたいほどつたわってきました 腿太郎センセイは2度目の男泣きをしています (たのむよキリシマさん!それでは善は急げというもの、さっそくキリシマさんを肉にする日をきめよう!) こうしてキリシマの悲願の出荷がきまったのでした キュウショクに自分の肉をつかってもらう
そうきめたキリシマにお兄さんブタたちははげしく反対しました (おれたち一族はブランド・ポークだというのになにを考えているんだ!) (この恥さらしめ!) 兄たちの罵倒にキリシマはもうくじけることも、迷うこともありませんでした 兄さん ボクはもうブランドなんてどうでもいい 賞味期限ですてられる高級豚肉より 子供たちをえがおにさせる、そんな豚肉にぼくはなりたいんだ だってそうだろう おかあさんがいつもいっていた みんなによろこんで食べてもらいたいわって 売れ残ってすてられたことをおかあさんはよろこんでいると兄さんたちはおもうかい? だからぼくは行く 肉になって小学校へ やっとわかったんだ それがボクのほんとうに進むべきみちなんだって りんとしたキリシマのその様子をみて兄たちはなにもいえなくなりました (ほんとうに小学校にいくのか) うん、そうきめたんだ (ほんとうに子供たちはよろこんでくれるのか?おまえの肉を) にいさん キリシマはおもわずわらいだしてしまいました にいさんらしくないセリフだね、よろこんでもらえるのかって? それをいうならボクもいわせてもらうよ ボクたちは日本一おいしいブランドポークだ、そうだろ兄さん キリシマのそのことばに兄たちは涙をこらえるのがせいいっぱいでした (あしたのおまえの出荷をみおくるのはつらすぎる、キリシマここでお別れだおれたちのおとうと) 天国であおうな そういって兄たちはキリシマと最後のお別れをしました 豚舎さいごの夜、キリシマはいつかためいきをついていた日のように窓からそとをぼんやりながめていました テンゴク・・・・そこにいくとおかあさんにまたあえるんだろうか 空をながめているキリシマのひとみにはもうあの時のような憂いも迷いもありませんでした そんなことをかんがえているうちに東のそらがあかるくなってきて キリシマは朝もやのなかにみつけました いつかおかあさんを連れに来たはいいろのトラックです それは砂煙をあげてこちらの方向に向かってきました とうとうキリシマはとさつじょうにやってきました
たてものの中はものものしい雰囲気につつまれています
じゅんばんに次々とベルトコンベアーにのせられていく仲間たちはみんなおびえていました
なみだを流しているものもいます
おそろしいよ
おそろしいよ
おおきな泣き声がなりひびくなか、キリシマがベルトコンベアーにのせられる番になりました
ふしぎなことに、キリシマのココロはおだやかでした
(みんなによろこんでたべてもらう)
その強いきもちがあるだけで他にはなにもありません
そして
いっしゅん機械の音がおおきくなりひびいたかと思ったしゅんかん
キリシマの目の前にめもくらむような赤いひかりがはてしもなくひろがって
そしてなにもみえなくなりました
いっしゅんでなにもかも見えなくなったはずなのに
きがつくとキリシマのきもちはゆらゆらとどこかをただよっていました
海のなかのような、雲のあいだのような
あたたかくて心地のいい空間をゆっくりとゆっくりとキリシマはどこかへすすんでいくような感覚をおぼえました
(あ、にいさんたちだ)
おおきく手をふる兄豚のサツマとシマズのすがたが目の前をよこぎったかとおもうときえました
(腿太郎センセイだ)
こんどはふかくうなずいている腿太郎センセイです
シャチョーさん
なかまたち
知事さん
つぎつぎとうかんでは消えるみんなのすがたがありました
そして
キリシマの前に見たこともないおおぜいの子供たちがあらわれたのです
子供たちはみなたのしそうに食事をしています
おおきなわらいごえもきこえてきます
キリシマはその光景のなかにみつけました
トンカツです
子供たちは給食をたべているのです
みんなおいしそうなかおをして
トンカツをほおばっています
キリシマはその光景をみとどけました
ゆっくりと目を閉じてなにか言おうとおもったそのときです
やわらかな真っ白なひかりが目の前にひろがって
ひかりのなかになつかしいひとがわらっていました
キリシマはおもわず声をあげました
おかあさん!と
よくきたわね、キリシマ
あのときと変わらぬ笑顔でおかあさんはキリシマのかおを見てほほえんでいました
(おかあさん!)
ボクはあの日、とさつじょうで目の前がまっくらになって気が付いたらそらを飛んでいました
くもの下にはにいさんたちや、なつかしい人がたくさんてをふっていて
みんなの姿がみえなくなると、こんどはたくさんの子供たちがあらわれたのです
その子供たちはとてもたくさんいて
みんな
みんな
おいしそうになにかを食べていました
とてもしあわせそうな顔をして
ボクはそれを見たときになにかうれしい気持ちになった
するとその子供たちのすがたが消えて、おかあさんが現れたんです
いっしょうけんめいに話すキリシマをおかあさんはかわらぬやさしい顔でうなずいて
(えらかったわね、キリシマ)
さらに言ったのです
その子供たちがおいしそうに食べていたのはキリシマ、あなたの肉よ
えっ、僕の
そう、きっとあなたが見たのはキュウショクの風景ね、そしてその子たちはあなたの肉をよろこんでくれていたんだわ
そう言っておかあさんはキリシマに近づいてきてやさしく、やさしくアタマをなでました
えらかったわね、キリシマ
なつかしいおかあさんのぬくもりをほほに感じたキリシマは大粒のなみだをひとつぶこぼしました
なぜ涙がこぼれたのかじぶんではよくわからなかったけれど、おかあさんにはすべてが理解できました
いいのよ
もうなかなくて
いいの
さあ、涙をふいておかあさんといきましょう
どこへ行くのかとキリシマ問うと
そろそろあなたのお兄さんのサツマやシマズもこちらへやってくるころだからみんなで仲良く暮らしましょう
ずっと一緒にいられるの?
するとおかあさんはゆっくり首をふって
いいえ
つぎに生まれかわる日まで、と言ってキリシマの手をつよくにぎります
わたしたちはね、こうやって何回でも生まれかわるの
でないとあの子供たちの笑顔もみれないでしょ
そのあとふたりは無言でやわらかな金色の道をゆっくり歩きました
どのくらいじかんが過ぎたでしょう
ずっと笑顔のままでなにも言わなかったおかあさんがぽつりとつぶやきました
ねえ、キリシマ
こんど生まれかわるとしたら何になりたいの?
その問いにキリシマは答えませんでした
だって
もう、ことばにしなくてもそれはわかりきっていることだったから
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コンドームのパッケージがこの絵だったら みんな真剣に家族計画をする。。。。だろうか?
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