☆.。.:*・草の根学園☆.。.:*

Live as if you were to die tomorrow. −Mahatma Gandhi

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それは高校生のごくある普通の初恋で終わるはずだった・・・
二人は、たまたま同じ車両で毎朝通学していただけなのだから。。



東京のビル群の隙間から、朝の光が神々しく降り注ぐのを二人で見て、はにかみあったり、
トンネルに入ると、電車の窓に映る君の瞳をずっと眺めていた
僕たちは話したことはなかったが、互いに愛し合っていたのだ



時間は永遠だと思っていた・・・



告白できずに、時は過ぎ、
君は卒業し、僕も一年後に卒業した。。



大学も、君のことが忘れられなくて、同じ電車を使う場所に通うことにしたら、また君が前から2両目のいつも一緒だった車両にいてくれた


社会人になっても、二人はずっと一緒だった♪
名も知らない君とずっとずっと・・・




誰もが携帯を持ち、メールを送る時代になっても、
二人をつなぐのはこの前から2両目の場所でしかない・・・
駅が自動改札になり、駅ビルがどんどん建っても、
二人が逢うのはこの前から2両目の場所だけである・・・





時間は永遠だと思っていた・・・






君と出逢ってから、13年目の秋、
僕は不治の病にかかった


地方に行っての静養を勧められたが、
行くべき場所は、毎朝、横浜から品川まで動くあの場所しか僕にはない



入院していたので、半年間、僕はその場所に行けなかった・・・



ある木曜日の朝、
僕は病院を抜け出して、横浜に向かった


星の数よりも乗ってきたこの電車の2両目に、まだ相変わらず君はいてくれた。。
半年も経っているのに・・・
プラットホームで座り込んでしまった僕を見て、君はその場所から出てきてくれた



「調子が悪そうね? 今日は乗っていかないの?」



初めて君の声を聞いて、僕は、僕は涙があふれて止まらない



「ごめん、今日はちょっと無理そうだよ・・・
 それより名前も知らない君にプロポーズするのは変かな」



と言って、僕はスーツのポケットから指輪を君に差し出した



「世間は変だと言うでしょうね・・・
 

 





 でも、


 一生はずさないつもりよ」


君は指輪を薬指にはめると、ひとつ遅れてきた電車にひとり乗り込み、
いつも僕といた2両目のその場所で、君はひとり泣き崩れた






                電車が発車した



       
             時間は永遠だと思っている・・・





            僕はゆっくり目を閉じ、絶命した


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