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■KID戦に関しハニ・ヤヒーラ側が提訴
『FieLDS K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!』(2007年12月31日/京セラドーム大阪)にて行われた山本“KID”徳郁vsハニ・ヤヒーラ戦に関して、ヤヒーラ陣営(セコンドのクローディオ・モレイラ氏)から、2R左フックでのダウン後の山本選手の頭部付近への攻撃に対する提訴があった。本抗議を受け、HERO'S審判団は公式見解を発表した。
■KIDvsヤヒーラ戦に関してのHERO'S審判団の公式見解
クローディオ・モレイラ氏よりFEGに提出された提訴文に関してHERO'S審判団は1月25日にミーティングを行い、その後も文書による意見の交換を重ね、山本選手による一連の行為と裁定の変更の是非を併せて再検証を行いました。そこで確認されたクローディオ氏による提訴で言及されている事案に対するHERO'S審判団の公式見解を説明させて頂きます。
◎提訴内容
「勝敗を決定づけたのは山本選手によるグランド状態の選手に対する顔面への蹴りであり、これはHERO'Sルールでは反則である。したがってあの試合に対するレフリーの裁定は適切であるとは認めがたく、ノーコンテストとして再試合、または山本選手を失格としてファイトマネーを没収するのが正しい裁定であると我々は考えている。あの試合のレフリーによる裁定に関して、上述の我々の主張を考慮した上で今一度審判団の見解を伺いたい」(クローディオ・モレイラ)
◎提訴に対するHERO'S審判団の見解
(1)山本選手の蹴りとその裁定に対する見解
一連のシーンをスロー再生、コマ送りなどを交えて詳細に検証した結果、山本選手による最初の蹴りはハニ選手の左肩、二度目の蹴りはハニ選手の右上腕および右わきの下周辺に当たっており、いずれの蹴りもハニ選手の顔面、頭部を直撃または強打し、ハニ選手に明確なダメージを与えたとみなされる類のものではないことを確認いたしました。ただし、大藪審判員からは「クリーンヒットはしていないものの少なくとも一発目は頭頂部をかすめる程度かもしれませんが当たっているように見えます」と言う指摘があるなど、山本選手本人にその意図があったかどうかの確認はできないものの、山本選手の行為そのものはハニ選手の顔面を狙って蹴ったと見做されうる行為であると言うのが審判団の認識であります。このため、本戦のメインレフリーを努めた豊永稔審判員が試合直後にリング上で山本選手に対して宣告した「ダウン後の相手の顔面に対する蹴りに対し、警告と減点1」の裁定に対し、今後のHERO'Sの一層の安全性、競技性の向上という観点からも審判団として何らかの変更をする必要を認めません。
(2)勝敗の裁定に対する見解
まず、本戦のメインレフリーを努めた豊永稔審判員によるストップのタイミングに関して、豊永審判員の判断をご説明いたします。
「2ラウンド2分10秒前後で山本選手の左フックがハニ選手の顔面を捉えてハニ選手が赤コーナー付近に尻餅を着くようにダウンします。その瞬間に試合を止めても構わないというほどの大きなダメージであると感じましたが、ハニ選手が寝技の選手であることも考慮し、一瞬の間を置きグラウンドでのハニ選手の動きを見ようと努めました。その直後に山本選手による二発の蹴りが放たれましたが、この間のハニ選手の体全体の動き、表情などから先ほどの左フックのダメージの大きさを確信し、即座にストップのために両選手の間に割って入りました」(豊永稔)
また、上記(1)に記したとおり、ハニ選手がダウンした後の山本選手による二発の蹴りは、ハニ選手に対して明確なダメージを新たに加える類の物とは判断しがたく、審判団としても試合の勝敗を決定付けたのはあくまでもその直前に放たれた山本選手の左フックであると言う豊永審判員の判断は問題がないことを確認いたしました。
以上を2007年12月31日に京セラドーム大阪で行われた『Dynamite!!』第12試合第2ラウンドの山本“KID”徳郁選手とハニ・ヤヒーラ選手による試合終了間際の攻防と、その裁定に対するHERO'S審判団の公式見解とさせて頂きます。
HERO'S審判長 平直行
HERO'Sルールディレクター 礒野元
■KIDのKO勝ちは変わらず
以上の見解を受け、当試合は当初のとおり、山本“KID”徳郁のKO勝ち(警告と減点1)となったことが、FEGから発表された。なお、この裁定結果にはKID、ヤヒーラ、両陣営の納得を得ていることも併せて発表された。■
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