2010.4.11のブログです。
もうすでに多くの方がブログなどで取り上げていますが、
多摩川サイクリングロードの調布市内、土手下区間、こうなりました。 この先、事故を抑制するための段差を設置してありますので、通行の際は足元に注意して下さい。 「事故の原因」イコール「自転車のスピード出し過ぎ」 もう完全に周知の事実のように言われてしまいました。 そして実際の段差がこれ。 どうやらこれが完成形のようです。前後に注意喚起のペイントもされました。
アップでみると
写真では分かりづらいと思いますが、相当な段差です。
実際にママチャリでこの上を走ってみましたが、低速でも相当な衝撃です。 振動でミラーはあらぬ方向を向いてしまいました。
自転車を趣味にしている方は大丈夫でしょうが、普段から自転車整備の習慣のない一般の方のママチャリなど、そのうちバラバラに分解してしまうのでは?・・・と思うくらい。 少なくとも、タイヤの空気だけはこまめに入れておかないと、この段差でリム打ちパンクしてしまいそうです。 自転車なんて壊れてしまえばいい・・・? なんだかとっても暴力的な段差・・・ これは・・・事実上の自転車排除ですね 確かに事故の多発など、こうせざるを得ないような背景があって、最近急増した自転車の側にも非難されるべきところも多々あったのでしょうが、 サイクリングロードとして整備された道から自転車が排除されていく・・・ これはちょっと悲しいですね。 東京都の「たまリバー」(ウォーキングコースとしての整備)や、隣りの府中市の取り組みなど、最近の行政の問題解決の姿勢に「自転車を排除すればいい」という安直な意図をどうしても感じてしまいます。 ただ、この区間はもともと、少年野球グランドが隣接して、休日には野球少年とその家族でごった返す超危険地帯。以前から、すぐ止まれるくらいのスピードで通行しなければ危ないような場所が何か所もありました。 なので、快適なスピードで通過したいサイクリストは、以前からこの土手下区間は避けて、土手上の車道を通行していました。あくまで個人的な見解ですが、この区間は、下手に中途半端なことをするよりも、スパッと「自転車進入禁止」に決定したほうがよほどいいのでは?と思います。 本来、自転車は車道を走行する車両ですから、私たちも、この区間は土手下には下りずに車道を通行するようにしましょう。 国立・府中から下流へ行く場合、多摩川原橋手前のここで、土手下のコースには下りずに直進です 多摩川原橋の交差点へ
ここは当然2段階右折で、向こう側の土手上の車道へ
もちろん左車線の左寄りを走行です。
京王線鉄橋の先の信号でもう一度横断歩道を渡ってコースへ戻れます。 一方、世田谷・狛江から上流へ行く場合は、 ここで直進 京王線鉄橋の手前で車道に合流し、この道を多摩川原橋まで行きます。
ただ、この道、ひとつ問題が・・・ 見た目より幅員が狭いんです。 原因は左のコンクリートの壁 この壁があるので、自転車が白線よりも左を走行することは不可能です。ハンドルが壁に当たります。
自転車は車両ですから、道路の端の白線よりも右側・車道側を走るのが実は正解なのですが、クルマのほうは、そうは認識してくれてませんので、いつもつい白線の左(つまり道路外)へ逃げてしまいます。 でも、ここではこれができません。 この道、制限速度40km/hのセンターラインのある直線道路。クルマは結構飛ばしてきます。 で、横を抜いていくクルマが結構近いんです。 左は壁・右はすぐ横にクルマ。かなりの圧迫感・恐怖感があります。 この壁は、多摩川増水時に大切な役割を果たすもの。簡単に撤去できるものではありません。 でも、
この車道、もっと自転車が安全に通行できるようになりませんかね?
構造上、幅員はこれ以上拡張できません。 狭い自転車専用レーンなどを無理に作っても、右側を逆走して来る自転車と正面衝突なんて事故が多発するだけでしょう。 歩道? もっと意味がないでしょう。 ここは車道のままでいいんです。狭いんですから。 問題は、ここが制限速度40km/h・センターラインあり、という現行の設定。 これに無理があるのではないでしょうか?
自転車が入ってこない自動車専用道路なら、それでもいいのでしょうが、現実には自転車も走っています。 これからは土手下から排除された自転車がやってきて、もっと増えるはずです。
なので・・・ 唐突ですが・・・ このセンターライン、消しちゃいません? 現況 この道のセンターラインを消すと、こうなります
(この画像は加工しています)
まあ、ありがちなのは、こうゆうパターンですが・・・ (この画像は加工しています)
でもこれは、右側を逆走してくる自転車を呼び込みそうなので、こういうふうにはしてほしくはありませんが・・・ でも、どうです? これだったら、クルマが自転車を追い抜くとき、今よりも間隔をあけて抜いてくれそうに見えませんか? テレビで紹介していた話ですけど、愛知県警の取り組みで、スピード違反と事故が多発していた道路のセンターラインを消したら、クルマがスピードを抑えるようになり、劇的に事故が減ったとのこと。効果はあるようですよ。 この道、制限速度30km/の車線なし道路にすれば、逆にクルマも暴走せず、自転車とクルマが安全に共存できる素敵な車道になると思うんですけど? もしこれが実現すれば、先ほどの2か所の分岐点で 「自転車は直進・この先の車道へ合流」 と表示して、自転車をこちらへ誘導してしまう。 この区間「サイクリングロードは車道です」ということでも、安全に走れれば問題ないですよね。 「一部に車道を含むサイクリングロード」、決してめずらしいものではありません。境川もそうです。むしろ普通です。 で、土手下のコースは正式に「歩道」に変更。これも問題ありませんよね。 経費的にも、センターラインを消して誘導表示をするだけなので、わずかです。 いかがでしょう? この記事にいただいたコメント
あのね
2010/08/21 20:15 行政が悪いのではなく、子供やお年寄りが歩いてる細い歩道で非常識なスピードを出すローディーに責任があるのです。
あのねのね
2010/09/05 21:31 誰も行政が悪いなんて言ってないのでは?面白いアイデアだとおもいますよ。 どっちもわかるけど
2011/02/19 14:55 アイデアはいいと思います。ごもっともだな、と。 しかし「あのね」さんのコメントにあるとおり、非常識なスピードで走る人も多く、バンプももっと付けて欲しいくらいだし、ところどころスピード抑制のポールでもたてて欲しいくらい。 だって、先日も、向こうから来たおじいちゃんと、うちの小1の自転車の間を「あぶないよー!!」って叫びながら縫って走り抜けていくロードレーサーが。。。 競輪場の中で走ってくれ!! by この写真の目の前の家に住んでいる人より
takataka
2011/02/23 11:26 皆様コメントありがとうございました。 誰が悪いのか?
それはもちろん自転車乗りが悪いに決まっています。 「サイクリングコース」という名前が付いてますが、それは作った当時、歩道を自転車が走ることに誰も違和感を感じなかったから。ここは歩道です。ずっと前から。 ここまで地元市民にお金を出させて対策をされてもまだ気付かない「勘違い高速自転車乗り」がまだまだ多いですね。もういい加減気付いてもらいたいです。 ただ、その「悪い」連中に、ただただ「お前が悪い」と言い続けても、それで彼らが「良く」なることが期待できるでしょうか?事故は減るでしょうか? 今回の対策も、結局は「ただただ言い続ける」レベルの域を出ていないと思います。その一方で、安全走行の自転車や車いすの方たちまで段差の不利益を被っています。どうせ私たちの税金を投入するなら、実効性のある方法をとってもらいたいと思うのです。 この場所、彼らが自らの意思でここから居なくなってくれるような「仕掛け」が必要だと思います。 稚拙な1アイデアではありますが、この内容を元に昨年5月、調布市に市民意見を送りました。 調布市ホームページ>皆さんの声(Q&A)>都市整備に掲載されています。 よろしかったらご覧いただけたらと思います。
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