こだわりクラシック Since 2007

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日経新聞に小宮隆太郎氏が連載している「私の履歴書」に先日シュヴァイツァー博士のことが触れられていた。私も最近バッハのネタを書いているので何となく気になってWikiを調べてみると「当時一般的だったロマン的な誇張の多いバッハ演奏に異議を唱え、歴史的な根拠を元にした演奏法の研究による解釈の重要性を説いた」とある。なるほど。バッハのオルガン作品ではすでにシュヴァイツァーの時代に原典回帰が始まっていたのだ。

たとえ誰の演奏だとしてもバッハの声楽作品や管弦楽作品で1950年代あたりの演奏を聞くのはもはやかなりしんどい。演奏法自体が変わってしまったのだ。しかしオルガン作品については必ずしもそうとも言えない。先日紹介したリヒターの演奏も良いと思うし、このヴァルヒャの旧全集に至ってはモノラル時代の録音なのに演奏も音質もしっかりしていて10枚組2000円ならお買い得だ。

シュヴァイツァーは歴史上の偉人だが亡くなったのは1965年なのでそう大昔の話ではない。決して技巧的に上手ではなかったそうだが、まとまった量のSP録音を残した最初のオルガニストだろう。演奏活動自体は戦後まで続けていたらしい。シュヴァイツァーのSP録音や著作を読んでみないと正確には判断できないが、Wikiの記述が正しければオルガン作品についてはシュヴァイツァー以降は楽譜に忠実な演奏がすでに主流になっていたと考えることができそうだ。

バッハ研究は急速に進んでいるのでシュヴァイツァーの解釈ですでに否定されているものもあるようだ。例えば変奏ごとにストップを追加する演奏スタイルはシュヴァイツァーが提唱したものだそうだが、このようなスタイルは今日ではすでに否定されているそうだ。先日のリヒターの映像では人にストップ操作をさせるほど凝ったことをやっているが、こういう演奏はもう見られないのだろう。

だがストップの操作やレジストレーションはいずれにしてもオルガニストによってかなり異なるのでこれは「解釈の違い」として理解、あるいは許容できる幅に収まっているように思う。少なくとも演奏自体が古臭くて聴けないということはない。

もしもヴァルヒャやリヒターのオルガン演奏がシュヴァイツァーの原典回帰の流れを受けたものであることが事実ならば、シュヴァイツァーの歴史的な貢献は絶大だと言えそうだ。シュヴァイツァーのSP録音や、それ以前に主流だった演奏スタイルがどのようなものだったかをチェックしてみる必要がありそうだ。

ちなみにWikiにはシュヴァイツァーが哲学者サルトルの親戚であることや、好物が日本の風月堂のゴーフルだったというお茶目な面を持っていたことも触れられていて面白かった。


CD-1
・トリオ・ソナタ第1番変ホ長調 BWV525
・トリオ・ソナタ第2番ハ短調 BWV526
・トリオ・ソナタ第3番ニ短調 BWV527
・トリオ・ソナタ第4番ホ短調 BWV528
・トリオ・ソナタ第5番ハ長調 BWV529
・トリオ・ソナタ第6番ト長調 BWV530

CD-2+3
・プレリュードとフーガ ハ長調 BWV531
・プレリュードとフーガ ニ長調 BWV532
・プレリュードとフーガ ホ短調 BWV533
・プレリュードとフーガ ヘ短調 BWV534
・プレリュードとフーガ ト短調 BWV535
・プレリュードとフーガ イ長調 BWV536
・プレリュードとフーガ ト長調 BWV541
・プレリュードとフーガ イ短調 BWV543
・プレリュードとフーガ ロ短調 BWV544
・プレリュードとフーガ ハ長調 BWV545
・プレリュードとフーガ ハ短調 BWV546
・プレリュードとフーガ ハ長調 BWV547
・プレリュードとフーガ ホ短調 BWV548
・プレリュードとフーガ ト長調 BWV550
・プレリュードとフーガ イ短調 BWV551

CD-4
・プレリュードとフーガ(ドリア調) BWV538
・トッカータとフーガ ヘ長調 BWV540
・トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
・プレリュードとフーガ ホ長調 BWV566
・トッカータ,アダージョとフーガ ハ長調 BWV564
・パッサカリア ハ短調 BWV582

CD-5
・ファンタジーとフーガ ハ短調 BWV537
・ファンタジーとフーガ ト短調 BWV542
・ファンタジー ハ短調 BWV562
・ファンタジー ト長調 BWV572
・フーガ ト短調 BWV578
・カンツォーナ ニ短調 BWV588
・アラブレーヴェ ニ長調 BWV589
・パストラーレ ヘ長調 BWV590

CD-6+7+8
・オルゲル・ビュヒライン BWV599〜644
・6つのコラール(シューブラー・コラール) BWV645〜650
・18のコラール BWV651〜668
・プレリュード変ホ長調 BWV552/1
・フーガ変ホ長調 BWV552/2
・キリエ永遠の父なる神よ BWV669
・すべての世の慰めなるキリストよ BWV670
・キリエ,聖霊なる神よ BWV671
・いと高きところにまします神にのみ栄光あれ BWV676

CD-9
・そは聖なる十戒なり BWV678
・われらみな一なる神を信ず BWV680
・天にましますわれらの父よ BWV682
・われらの主キリスト,ヨルダンに来り BWV684
・深き淵より,われ汝に呼ばわる BWV686
・われらの救い主なるイエス・キリストは BWV688
・4つのデュエット BWV802〜805
・キリエ,永遠の父なる神よ BWV672
・すべての世の慰めなるキリストよ BWV673
・キリエ,聖霊なる神よ BWV674
・いと高きところにまします神にのみ栄光あれ BWV675
・フゲッタ『いと高きところにまします神にのみ栄光あれ』 BWV677
・フゲッタ『そは聖なる十戒なり』 BWV679
・フゲッタ『われらみな一なる神を信ず』 BWV681
・天にましますわれらの父よ BWV683
・われらの主キリスト,ヨルダンに来たり BWV685
・深き淵より,われ汝に呼ばわる BWV687
・フーガ『われらの救い主なるイエス・キリストは』 BWV689

CD-10
・パルティータ『ようこそ,慈悲あつきイエスよ』 BWV768
・カノン変奏曲『高き御空よりわれは来れり』 BWV769
・バビロンの流れのほとりに BWV653b
・フーガ『高き御空よりわれは来れり』 BWV700
・わが心の切なる願い BWV727
・フーガ『マニフィカト』 BWV733
・いざ喜べ,愛するキリストのともがらよ,もろともに BWV734
・われ汝に別れを告げん BWV736

ヘルムート・ヴァルヒャ(Org)
録音:1947,1950-1952年


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