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http://www.youtube.com/view_play_list?p=50727626EC221983
トリスタン:ペーター・ホフマン
イゾルデ:ヒルデガルト・ベーレンス
ブランゲーネ:イヴォンヌ・ミントン
クルヴェナール:ベルント・ヴァイクル
マルケ王:ハンス・ゾーティン
メロート:ヘリベルト・シュタインバッハ
牧童:ハインツ・ツェドニク
水夫:トマス・モーザー
舵手:ライムント・グルムバッハ
バイエルン放送合唱団
ハインツ・メンデ(合唱指揮)
バイエルン放送交響楽団
レナード・バーンスタイン(指揮)
1981年2月,4月,11月、デジタル録音
場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール
バーンスタイン唯一のワーグナー全曲として、またホフマンとベーレンスの唯一のトリスタン全曲として有名な演奏だ。衣装つき演奏会形式で1幕ずつ上演された演奏をライブ収録したものだ。全曲で266分というスローテンポで、CD発売当初は5枚組みだった。
この演奏会はテレビ中継もされたことは早くから伝わっていたし、この音源を用いてゼフィレッリがトリスタンとイゾルデの映画を制作する予定であることも解説に書かれている。つまり何かしらの映像化がされるものと期待していたが、実際はゼフィレッリの映画は制作されず、テレビ中継の映像も現在までのところDVD化されていない。一度見てみたいとずっと思っていたがユーチューブのおかげでいくつかの場面を見られるようになった。アップした方は日本人のようで日本語字幕までつけてくれている(笑)。
当時から言われていたことだが、衣装つき演奏会形式の中途半端な演技は確かに見ていてもどかしい。おまけに歌手のステージは舞台奥で舞台手前にはバーンスタインとオケが陣取っているのであたかも主役はバーンスタインという感じだ。DVD化されていない理由も分かりそうな気もする。だが私がこの映像の発売を強く希望したいのはCD盤よりも声が聞き取りやすいからだ。
フィリップスの出したCDは明らかにオケのレベルを編集時に上げてあってボリュームを上げないとホフマンやベーレンスの声が聞き取りにくい。このためバーンスタインのねっとりした指揮が歌手以上に目立つ演奏になってしまった。ベーレンスはイゾルデにはまだややリリックだったし、3幕収録時には風邪をひいていたそうで最上とは言えないかもしれない。でも歌手は全体によく歌っていて本当はいい演奏のような気がするのだがこのCDをあまり好きになれない理由は録音のバランスにある。
テレビ中継の方は恐らくバイエルンの放送局のスタッフによる録音なのではるかに素直な音になっている。何とかDVDにならないものだろうか? フィリップスのCDは4枚組で何年か前に再発されたが現在は廃盤のようだ。ぜひリミックスしなおしてバランスを修正して出しなおしてほしい。
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この上演は風邪に見舞われ通しで、1月の1幕収録時には、バーンスタインが風邪でハンカチ片手に指揮、11月の3幕収録時にはホフマンが風邪でゲネプロに来れず、妊娠2ヶ月で風邪薬服用を控えてたベーレンスは「愛死」の只中で咳が出る状態だったそうですね。
フィリップス録音は当然ゲネプロ収録分も使って編集したとのことです。
個人的には歌手が背後で棒立ちに近い「オラトリオ」風上演であることには特に違和感を憶えません。
「トリスタン」はやはり一種の宗教的含意さえある心理劇で、改めて見直してみると意外なほど「出来事」は少なく歌詞の個々の単語が重要ですから、私自身は演奏会形式上演も大好きです。シェローが90年代バイロイトの「トリスタン」演出を断ったのも「台本見てみたら動きがなくて演出しようがない」とかインタビューで語ってたような気が。彼が漸くその10数年後に舞台化に漕ぎ着けた「トリスタン」はやはりスタティックなものになりましたね。
2010/1/30(土) 午後 0:23 [ 助六 ]
バーンスタインはミュージカルのプロで舞台の現実を熟知してたからこそ、「トリスタン」については下手な舞台化に消極的で、オケ中心の器楽的演奏形態に固執したのではないかと。だとしたらそれなりに理解できる選択とも思えます。
2010/1/30(土) 午後 0:24 [ 助六 ]
各幕とも公演は複数回あったようですね。私も演奏会形式の舞台は時々見ますがソリストはオケの前に立つケースが多いのではないでしょうか?
2010/2/6(土) 午後 9:24 [ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]