こだわりクラシック Since 2007

12月までに移行します。コメントも手作業でコピーする予定です。

フレーニ

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 大変ご無沙汰しております。8カ月ぶりの更新です。楽しみにしていて下さった皆様には大変申し訳ございません。

 今年もあと20日を残すのみとなってしまいました。私にとってはとても忙しい一年でブログの更新もままならなかったのですが、自分にはやはり音楽が必要だということを再確認しているところです。

 また、過去の記事を振り返って私がここで紹介してきた音楽はどれも素晴らしい音楽だと自信を持って言えます。過去の記事は自分では絶対に削除しませんのでYahooブログがなくならない限り残します。私のメッセージだと思って下さい(笑)。いろいろ書きたいことは多いのですが、久々に取り上げたのは大好きなフェドーラです。


・ジョルダーノ:歌劇『フェドーラ』全曲
ミレッラ・フレーニ(フェドーラ・ロマゾフ)
プラシド・ドミンゴ(ロリス・イパノフ伯爵)
ドゥエイン・クロフト(デ・シリュー)
アインホア・アルテータ(オリガ・スカレフ伯爵夫人)
ジャン=イヴ・ティボーデ(ボレスラオ・ラシンスキー)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
指揮:ロベルト・アバド
装置:フェルッチョ・ヴィラグロッシ
演出:ベッペ・デ・トマジ
1997年4月26日、メトロポリタン歌劇場におけるライヴ収録

 このブログを3年前に立ち上げた頃にオペラの記事の1本目で取り上げたのがやはりフレーニとドミンゴのフェドーラだった。フレーニが初役だった93年の映像と比べてこの97年の映像はさらに風格と余裕が感じられる。ドミンゴとのデュエットはいつ見ても泣かされてしまう。音楽で感動して泣くということがなかなか難しくなった現在、このディスクは私の期待にいつも確実に応えてくれる貴重な1枚だ。

 ちょっと下世話な話だが、ラブデュエットで本当にキスするかどうかは普通は歌手同志で事前打ち合わせもしくは暗黙の了解があるもので、事前の了解なしに舞台でキスすると「セクハラ野郎」というレッテルを貼られる。ドミンゴも相手によっては微妙に唇を外して客席からはキスしているように見せていることもあるが、相手がフレーニの場合はいつも本当にキスしているようだ。

 これは個人的な信頼感と友情(ひょっとしたら愛情?)がなければできないことだと思う。フレーニとドミンゴの共演がどれも安心して聞ける高い完成度に達しているのは素晴らしい歌手がお互いを高め合っているからだろう。その点で舞台裏では喧嘩し合っていた歌手が舞台で愛を歌う(叫ぶ?)のが当然だった50年代の演奏とは本質的に違っていると私は思っている。

 トマジの演出はボローニャ歌劇場の日本公演でも見られたので私にとっては大変懐かしい舞台でもある。その時のロリスはカレーラスだった(琵琶湖ではクーラが歌った)。メットでの演奏だが、ロベルト・アバドの指揮は十分にイタリアっぽい音を出していると思う。少なくともレヴァインの指揮で時々ある「これってどこの音楽だったっけ?」という感じ(まあ手際良く安定しているけど)はしない。カヴァツエーニ盤と比較するとややスマートで現代的なのは世代からも当然ではある。

 ちなみにフレーニはアメリカでも大人気で1幕登場の場面は拍手でいったん中断される。先日放送されていたメットのトゥーランドットで「誰も寝てはならぬ」の後で音楽を中断しているのには苦笑したが、これはありだと思う。

 本当にイタリアオペラらしい演奏だ。当たり前のことではあるのだが、最近はイタリアオペラらしい演奏がなくなってきてしまっていて私はこの先50年何を聞けば良いのだろうか? 70年代や80年代の映像が正規発売されるのをひたすら待ち続けるオールドマニアになってしまうのだろうか?(笑) このDVDはユニバーサルが国内盤も出してくれたが早くも廃盤のようで残念だ。

(追記)
 この後フレーニは、2002年9月のガラコンサートでドミンゴとフェドーラの第二幕を歌っているが(指揮はレヴァイン)、フレーニがメットでオペラを全曲歌ったのは結局この1997年のフェドーラが最後になった。

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なるほど、面白い視点ですね。接吻が生かシミュレーションかというのは、システマティックに検証してみたら、目からウロコの結果が出たりするかも。劇場の客席からでは事実上確認は難しいから、ビデオ参照が容易になった今だからできるようになったことで、まだ誰もやってなさそうです。
でも最近は最初からアップ場面があるヴィデオ化を前提に製作される上演が多くなっているから、有無を言わさず生になりつつある可能性もありそうですね(笑)。

2010/12/12(日) 午後 3:20 [ 助六 ]

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イタリア・オペラらしい上演が稀になり、どこでも全体として国際的標準化が進んでいるのは事実でしょうが、グローバル化が進むほど、世界中どこでもローカルへの執着が逆に強化されるのも一方の事実と思います。上からの欧州統合が進む欧州では良きにつけ悪しきにつけ、統合ベクトルへの反動が様々な形で噴出してる現状がありますから、「ローカル」は形を変えながら存続するのではと想像してます。
すでに70−80年代にもカラス、テバルディ、シミオナート、デルモナコ、ベルゴンツィ、バスティアニーニ時代に比べて、イタリア・オペラはアイデンティティを失ったということは日本でも欧州でも盛んに言われていたから、今後も楽観視する余地ありと思いたいですね。
イタリア・オペラらしい現役演奏家というと、思いつくのは指揮ではサンティ、アレーナ、オーレンあたりですが、前2者はもうお年、中堅ではガッティ、ルイージあたりでしょうか。女声はほんとに壊滅に近く強いて言えばフリットーリとか。テノールは意外とアラーニャ、M・アルバレス、グリゴーロあたりがいるけど、男声低声は壊滅かも。古いけどヌッチ? C・アルバレス?

2010/12/12(日) 午後 3:21 [ 助六 ]

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そうですね。最近は生は生でもカメラ撮りのための「やらせ」かもしれませんね。「疑似」(←下品?)よりましなのか、そうでもないのか?(笑)

2010/12/12(日) 午後 7:38 [ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]


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