こだわりクラシック Since 2007

12月までに移行します。コメントも手作業でコピーする予定です。

マーラー1番-5番

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 AKB48の総選挙が朝日や読売にも取り上げられているのには少々驚いたが、日本赤十字に義捐金を5億円も寄付したそうだからまあよしとしておこう。暗い話題が多い昨今、こういうエンタメな話題があるということ自体は悪いことではないだろう。このブログも全国の音楽ファンの方の何かの楽しみになれば幸いである。没後100年を記念してマーラーの名曲名盤総選挙でも企画しようか(笑)。

・マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
 クリーヴランド管弦楽団
 クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)
 録音時期:1988年7月
 録音場所:クリーヴランド、メイソニック・オーディトリアム
 録音方式:デジタル(セッション)
(下記サイトに試聴あり)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3864924

 さて、今日は本当はタワーレコードのおかげでやっと手に入ったドホナーニのマーラーの9番(97年録音)を取り上げるつもりだったのだが.....期待していたのと何か違うのだ。ドホナーニは91年の6番まではストコフスキー型の配置(92年の4番は未聴)で演奏していた、この9番はバイオリン両翼・左チェロの古典的両翼配置で演奏している。この曲は両翼配置が効果的であり、アバド(VPOの旧盤)やラトル(VPO盤とBPO盤)もこの曲だけは両翼配置で演奏しているので、出だしは「おっ」と思ったがその後が続かなかった。何かズルズルと鈍い感じだ。5番、1番、6番では絶好調だったのに、この6年間で何があったのだろうか? 

 むしろ余白に収められたハルトマンのアダージョ(94年録音)の方が変わった曲で面白いと思ったが、だいたい97年の録音と94年の録音がカップリングされるということ自体、レコード不況だったこの時期に何か計画通りに録音が進まなかったのではないだろうかと思わせる事実だ。私は聴きに行けなかったが、ドホナーニとクリーブランドは確か来日公演でもマラ9を演奏したはずだ。どんな演奏だったのだろうか? 両翼配置は実行したのだろうか?

 という訳で今日は予定を変更してドホナーニのマーラー第一弾となった1988年の第五番を取り上げよう。金管や低弦をスッカスッカ鳴らした、レントゲンで撮ったみたいなマーラーだが、言いたいことは確信を持って十分言いきっているので「何か物足りない」感じは皆無だ。すっきり爽やかなネアカ系マーラーの代表的な演奏だろう。92年頃に「アダージェット論争」が起きる前の録音で、第一楽章が12分でアダージェットが10分というのも妥当なところだが、すっきり系の演奏なのでアダージェットは9分ぐらいでも良かったかもしれない。

 続く89年の1番と91年の6番も良い演奏だったので、期待していた97年の9番がちょっと停滞気味なのは気になる。92年の4番はどんな演奏なのだろう? 私はもうこの時点で「全集になってから買おう」と思っていたので4番は買い損なってしまったが、9番がこの調子だとそもそもドホナーニが全集を完成させるつもりだったのかどうかすら疑わしくなってくる。

 というのは、マーラーを何曲か振ったが全部は振らなかった指揮者は1番、4番、5番、6番、9番、大地の歌あたりを選ぶことが多いからだ。(未完の全集に終わったレヴァインとメータの70年代の録音については先日書いたので除くとして)、例えばカラヤンは4番、5番、6番、9番、大地の歌、ジュリーニは1番、9番、大地の歌しか演奏しなかった。2番、3番、7番、8番あたりの濃い目の作品には手をつけていない。ドホナーニが2番、3番、7番、8番をレパートリーに入れているのかどうか、本人に聞いてみたいところだ。(追記:2番はクリーブランドで演奏しておりライブ演奏が10枚組の高価なCDBOXに収録されたそうだ。スタジオ録音しなかったのは出来映えに納得しなかったのか?CDのセールス的な問題か?)

 旧世代のマーラー指揮者の場合、放送録音も含めるとワルターは1番、2番、4番、5番、9番、大地の歌、クレンペラーは2番、4番、7番、9番、大地の歌、メンゲルベルクは4番のみ、ホーレンシュタインは1番、3番、4番、6番、7番、8番、9番、大地の歌、シェルヘンは1番、2番、3番、5番、6番、7番、8番、9番、10番(アダージョ)、ミトロプーロスは1番、3番、5番、6番、8番、9番、10番(アダージョン)、ロスバウトは1番、6番、7番、9番、大地の歌の録音が残っている。

 中間世代のラインスドルフの録音はRCAに1番、3番、5番、6番があるが、アンチェルはスプラフォンの1番、9番のみでバルビローリもスタジオ録音はヴァンガードの1番とEMIの5番、6番、9番だけだ。これだけだとカラヤン・ジュリーニパターンかと思ってしまうが、バルビローリは実はライブでは2番、3番、4番、大地の歌も演奏していて近年になってCD化された。アンチェルも恐らくライブでは1番、9番以外も演奏していたのではないだろうか。60年代にマーラーがもっと聴かれていれば他の曲も録音できたかもしれない。

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閉じる コメント(6)

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私はドホナーニはマーラーを振った回数は余り多くなかったのではないかと想像してます。パリにはクリーブランドとは数回来、シャトレではフィルハーモニアとのミニ・シーズンを持ってて年数回来てたし、パリ管にも毎年客演し常任が空席だった98−00年には「芸術アドバイザー」として準常任的な地位にありましたから、随分振ってくれたんですが、たまたまかも知れませんがマーラーはパリ管で98年に「大地の歌」と99年に9番をやっただけだったからです。
ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーは繰り返し取り上げてましたけど。

私には彼の最高の思い出は、84年シャトレのフィルハーモニアがピットに入った「影なき女」、同じ頃の同オケとのブル8、02年のクリーブランドとのブル5で、「大地の歌」はどうも印象が薄いです(マーラー9番は逃しました)。シュトラウスは鋭利かつ豊麗、ブルックナーも分析的であると同時に腹にグッと来るものもあって。マーラーももちろん良いでしょうが、ドロドロした神経質な部分がドホナーニの音楽性とあまり合わなかったのかななどとも自問してます。

2011/6/12(日) 午前 9:57 [ 助六 ]

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そうなんですか。実演ではマーラーよりもむしろブルックナーを振っているのですね。ドホナーニのブルックナーはチェックしていなかったので聞いてみます。マーラーは1、4、5,6、9、大地だけだとなるとカラヤンやジュリーニと同じパターンですね。ドロドロを避けて純音楽的に処理できる作品のみを選んで取り上げたということになります。全集にする気は初めからなかったと推測できますね。
ちなみにドホナーニのマーラーは89年の1番も91年の6番も第二バイオリンが左でチェロとコントラは右のストコフスキー型です。間違いありません。ですので97年の9番が両翼になっていてびっくりしたのですが途中で方針を変更したのでしょうかねえ?

84年の影なしは伝説的な名演ですね。youtubeでちょっとだけ見ただけですがこれはぜひ正規DVDで出してもらいたいです。

2011/6/12(日) 午後 11:44 [ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]

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マーラー好きなら佐村河内守 交響曲第一番《HIROSHIMA》81分をオススメします。
来月発売

2011/6/21(火) 午後 11:09 [ ヨッシ ]

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ヨッシさんはじめまして。
佐村河内守 交響曲第一番《HIROSHIMA》は最近別の方からも勧められました。評判なのでしょうか。ユーチューブにも上がっているようなので私もチェックしてみます。

2011/6/22(水) 午後 10:21 [ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]

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佐村河内守の名前は知ってましたがYouTubeで少しだけ聴きましたが、びっくりしました(^-^;
こりゃ凄い!
ありがとう。嵌まりそうです。

2011/6/26(日) 午後 8:50 [ USB ]

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USBさんはじめまして。
ユーチューブまだちょっとしか聞いていないのですがそんなにすごいですか。CDが楽しみですね。

2011/6/27(月) 午後 8:30 [ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]


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