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「心に太陽を持て」
ツェーザル・フライシュレン(Cäsar Flaischlen)詩、山本有三訳
心に太陽を持て。
あらしが ふこうと、
ふぶきが こようと、
天には黒くも、
地には争いが絶えなかろうと、
いつも、心に太陽を持て。
くちびるに歌を持て、
軽く、ほがらかに。
自分のつとめ、
自分のくらしに、
よしや苦労が絶えなかろうと、
いつも、くちびるに歌を持て。
苦しんでいる人、
なやんでいる人には、
こう、はげましてやろう。
「勇気を失うな。
くちびるに歌を持て。
心に太陽を持て。」
NHKの連続ドラマ「おひさま」にこの詩が出てきてた。ネットで調べてみたところフライシュレン(1864〜1920)というドイツの詩人の詩だそうだ。訳者の山本有三は「路傍の石」で有名な作家で(と言っても私は不勉強で読んでいないが)、政治家でもあった人だ。この詩は昔は教科書に載っていた有名な詩なのだそうだ。実は私の母親はドラマの主人公に近い世代で、「心に太陽を。くちびるに歌を。」とよく言っていた。生きにくい現代だからこそ心に太陽を持って生きていきたい。このドラマはなかなか深くて目が離せない。この訳は下記HPから引用させて頂いた。
http://www.asahi-net.or.jp/~uu3s-situ/00/Kokoro.html
東京・三鷹に「山本有三記念館」があるそうなので「路傍の石」を読んでから訪問しようと思う。
http://www.mitaka.jpn.org/yuzo/
さて、このブログも300記事を達成することができました。4年近くかかっているので決して胸を張れるような数字ではありませんが、この間皆様と音楽について考え、語り合う機会を頂けたことに大変感謝しております。
ブログが、日記や覚え書きなどの「WebをLog(記録)する」という意味のWeblog(ウェブログ)の省略だということをご存じの方も多いと思いますが、まさに私が生きてきた足跡がこうして残されているのを見ると感慨深いものがあります。次は400記事をいつ達成できるかは分かりませんが、これからも時間の許す範囲で少しずつ書きためていきたいと思います。記念すべき300回目に選んだのは大好きな歌姫、ミレルラ・フレーニのライブです。
(DISC1)
・プッチーニ:『ボエーム』1幕から
ジャンニ・ライモンディ(T ロドルフォ)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音時期:1963年11月9日(モノラル)
・プッチーニ:『ボエーム』3幕から
プラシド・ドミンゴ(T ロドルフォ)
アルベルト・リナルディ(Br マルチェッロ)
ガルシア・ナヴァロ(指揮)
録音時期:1987年12月29日(ステレオ)
・プッチーニ:『ボエーム』4幕から
ルチアーノ・パヴァロッティ(T ロドルフォ)
オラーツィオ・モーリ(Bs ショナール)
マルガリータ・グリエルミ(S ムゼッタ)
ヴォルフガング・ブレンデル(Br マルチェッロ)
カルロス・クライバー(指揮)
録音時期:1985年1月18日(ステレオ)
・プッチーニ:『マノン・レスコー』4幕から
ペテル・ドヴォルスキー(T デ・グリュー)
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
録音時期:1986年2月2日(ステレオ)
・ヴェルディ:『ドン・カルロ』2幕から
ルイス・リマ(T ドン・カルロ)
クラウディオ・アバド(指揮)
録音時期:1989年10月7日(ステレオ)
・ヴェルディ:『ドン・カルロ』5(4)幕から
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音時期:1979年5月6日(ステレオ)
・ヴェルディ:『オテロ』3幕から
プラシド・ドミンゴ(T オテロ)
ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
録音時期:1982年6月2日(ステレオ)
・ヴェルディ:『シモン・ボッカネグラ』1幕から
ハンス・グラーフ(指揮)
録音時期:1984年5月20日(ステレオ)
(DISC2)
・ヴェルディ:『アイーダ』1幕、4幕から
ルチアーノ・パヴァロッティ(T ラダメス)
ロベルト・アバド(指揮)
録音時期:1990年9月5日(ヴェルディ・コンサート、ステレオ)
・チャイコフスキー:『エフゲニ・オネーギン』1幕、3幕から
ヴォルフガング・ブレンデル(Br オネーギン)
小澤征爾(指揮)
録音時期:1988年5月20日(ステレオ)
・チャイコフスキー:『スペードの女王』3幕から
ウラディーミル・アトラントフ(T ゲルマン)
小澤征爾(指揮)
録音時期:1992年5月16日(ステレオ)
・ジョルダーノ:『フェドーラ』2幕から
ルイス・リマ(T ロリス)
ファビオ・ルイージ(指揮)
録音時期:1995年6月14日(ステレオ)
ミレッラ・フレーニ(ソプラノ)
ウィーン国立歌劇場でのライヴ録音
このオルフェオの2枚組は、フレーニがウィーン国立歌劇場にデビューした1963年から1995年まで30年以上に渡る記録の中からハイライトを選んだものだ。63年のボエームと88年のエフゲニ・オネーギン以外は全て初出音源で、63年のボエーム以外は全てステレオ録音なのもうれしい。
十八番のボエームは63年のカラヤン指揮、87年のドミンゴとの共演、そして85年のクライバー、パヴァロッティとの共演の3種類から選ばれているが、やはり注目されるのはクライバー、パヴァロッティとの85年の演奏だろう。この3人が揃ったのは78年1月のミュンヘン(1回)と、83年6月のミュンヘン(2回)、85年1月のウィーン(3回)、88年1月のメット(5回)だけだ。メットの録音は残っていないようなので、もしミュンヘンでの録音がなければこのウィーンの録音が唯一のものだろう。ぜひ全曲をCD化してほしい。
ドミンゴはロドルフォを舞台ではそんなに歌っていないのではないかと思っていたが、実際は結構歌っていたようだ。メットでも77年〜91年の間にかなりの回数歌っている(ドミンゴは最近メットでボエームを振っているようだ)。クライバーが1幕の途中で放棄したDGのボエームの録音もロドルフォはドミンゴだったことが伝記で明らかにされて少々驚いた。てっきりパヴァロッティだと思っていた。
シノーポリとの86年のマノン・レスコーは助六さんがご覧になった同年3月の素晴らしい日本公演の直前の演奏ということになる。83年のDG盤よりも良い演奏だと思う。カラヤンとの79年のドン・カルロもBPOの音が重すぎるEMI盤より優れている。フレーニとドミンゴが共演したオテロの記録は77年と87年のスカラ座のクライバーの海賊盤以外はこの録音とメットのガラでの3幕だけの映像しかないので貴重だ。
フレーニは「アイーダはカラヤンでなければ歌わない」と1981年の来日時のインタビューで言っていたので1990年のパヴァロッティとのアイーダはあれっと思ったが、これはコンサートで歌った録音だ。フレーニはアイーダのこの1幕のアリアと4幕のデュエットを1985年3月10日のメットでのパヴァロッティとのデュオコンサート(レヴァイン指揮)でも歌っており、コンサートでは結構歌っていたようだ。声質的には80年代後半から90年頃にもう一度アイーダを舞台で歌っても良かったのではないかと思う(追記:何とフレー二は1987年にヒューストンでドミンゴ、ギャウロフと再度アイーダを取り上げていることが分かった!)。
1989年のドン・カルロと1995年のフェドーラでルイス・リマと共演しているのも注目される。フレーニとリマは以前紹介したカラヤンの来日公演のヴェルディ「レクィエム」(1979年)が恐らく初共演だが、その後も舞台では意外と共演していたのかもしれない。いずれも全曲出してほしい演奏ばかりだ。当時の写真を豊富に掲載したブックレットは見ていて楽しい。
確か1988年のエフゲニ・オネーギンと1989年のドン・カルロはFMで全曲が放送されたことがあると記憶している。1992年のスペードの女王は映像も残っていて、以前日本でもテレビ放送されたことがある。
http://www.youtube.com/results?search_query=freni+spades+1992&aq=f
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エントリの数以上に恒常的な内容と情報の深さが素晴らしいです。
これからも毎回楽しみに勉強させて頂きます。
レヴァインはヴィーン国立オペラで振ったことがあったんですか…
しかもフレーニとドミンゴでオテロを!
知りませんでした。
まあ当時はザルツの常連だった訳だから、驚くことではないのかも知れませんけど。
2011/6/30(木) 午前 10:38 [ 助六 ]
助六さん
いえいえ、いつも勉強させて頂いているのは私の方です。私が記事をアップしていない日にも結構アクセスがあるのは、助六さんがどういうコメントをされるのか楽しみにしている読者の方が多いからなのではないかと個人的には思っています。私もその一人です。
私は「本物」に触れることができた恐らく最後の世代ですが、それでも「本物」に触れることができた回数は助六さんには遠く及びません。今後ともいろいろ教えて頂きたく思います。
このレヴァインのオテロもそうですが、マゼール時代のウィーンは一度総点検して再評価する必要があると思っています。以前RCAから出ていたルルとか、オルフェオがCD化したファルスタッフとか(いずれも1983年のライブ)買ってあるのですがなかなか落ち着いて聞く時間がなくてまだ封も開けていません....
2011/6/30(木) 午後 10:01 [ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]