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オイルショック以来の電力使用制限令が9月22日までの予定で発令された。今年は暑い夏になりそうだ。体調管理には例年以上に気をつけなければならないだろう。最悪の場合また電車が止まるかもしれないので、毎日電力消費の予想を見て外出先へはピークの時間帯を避けて移動しなくてはならない。
今日7月1日は故ダイアナ(元)妃の誕生日だ。生きていればちょうど50歳だ。早すぎる晩年には平和運動に力を注いだダイアナ妃だが、生きていたら原発問題や環境問題にはどのような対応を見せただろうか? 反原発運動と反核運動は重なる部分とそうではない部分があるように思うが、この2つはこれから連動するのかしないのか?
(>助六さん、欧州ではどうなのでしょう?) 人類は核を正しく扱うことができるのか? 平和目的のみの原子力利用というのは本当に可能なのか、幻想なのだろうか?
とりあえず東北を応援する商品が東京でよく売られるようになったことだけは間違いないようだ。私が通る駅ナカの週替わりのテナントで、今週は岩手の和菓子「かもめの玉子」を売っていた。これもなかなか旨かった。
(さいとう製菓HP)
http://www.saitoseika.co.jp/top.php
歌劇「タンホイザー」
Act II: Dich, teure Halle, gruss' ich wieder, "The Hall Aria"
Act III: Allmacht'ge Jungfrau, hor mein Flehen!, "Elisabeth's Prayer"
歌劇「ローエングリン」 - 第1幕 エルザの夢
楽劇「トリスタンとイゾルテ」
Act I: Prelude
Act III: Mild und leise, "Liebestod"
楽劇「神々の黄昏」 - 第3幕 ラインの岸にたきぎの山を積みあげよ
ギネス・ジョーンズ (ソプラノ)
西ドイツ放送交響楽団
ロベルト・パーテルノストロ (指揮者)
(1990)
(下記サイトで試聴できる)
http://ml.naxos.jp/album/CHAN10286X
ギネス・ジョーンズは1937年(1936年?)11月7日生まれ、ヒルデガルト・ベーレンスは1937年2月9日生まれ(2009年8月18日没)、アニヤ・シリヤは1940年4月17日生まれなので、この3人はほぼ同世代だ。主要なレパートリーもジョーンズがベルクを(恐らく)歌っていないのを除けば、ワーグナーやR.シュトラウスからベートーベンのフィデリオまでほぼ重なっている。でもこの3人の生き方はだいぶ違っている。
シリヤはウィーラント・ワーグナーに見いだされ若干21歳の1961年にバイロイト音楽祭で衝撃的なデビューを果たしたが、ドラマティックソプラノとしての全盛期は60年代の約10年間だったようで、支援者のウィーラントが1966年に亡くなったことを差し引いても1970年以降の活動は明らかに絞られてくる。一方、ベーレンスは音楽を学んだのが遅くフライブルク音楽大学を卒業した1971年にデュッセルドルフのライン歌劇場と契約したが、国際的に有名になったのはメットにデビューした1976年、あるいはザルツブルグでカラヤンのサロメに出演した1977年あたりになってからであり、以後90年代半ばまでの約20年間が主な活躍時期と言えるだろう。
これに対しジョーンズは、1962年にチューリヒ歌劇場に、1963年にロンドンのロイヤルオペラにデビューし、その後70年代から90年代まで一線で活躍、芸歴50年になろうという今なお舞台に立っている。ワーグナーやR.シュトラウスの大曲をシリヤよりもベーレンスよりもはるかに長い間歌い続けているのだ。
日本でもベーム指揮のサロメやオランダ人(ゼンタ)、フィデリオ、ブーレーズ指揮のパルジファル(クンドリー)、クーベリック指揮のローエングリン(オルトルート)、あるいはバーンスタイン指揮のばらの騎士(オクタヴィアン)といった数多くのレコードで70年代当初から有名な存在だった。1974年のミュンヘンオペラで来日した際、クライバーが指揮するばらの騎士の元帥夫人に加えて急病のニルソンに代わりワルキューレ(サヴァリッシュ指揮)のブリュンヒルデも歌って日本公演を救ったのも有名な話だ。
その後クライバーのばらの騎士は1979年にビデオ化され、エリーザベトとヴェーヌスの一人二役が話題になったバイロイトのタンホイザー(フリードリヒ演出)やシェロー演出のニーベルングの指輪(ブリュンヒルデ)も同時期にビデオ化されたので映像でもおなじみの歌手だ。長い活動歴のため録音も多く、最近1967年のバイロイトのマイスタージンガー(エヴァ)がオルフェオからCD化されたので、ワーグナーのオランダ人以降の全作品のCDもしくはDVDが出ている(私の知る限り)唯一の歌手である。
しかし、私が残念に思うのはジョーンズの録音は70年代のものが多く、全盛期だった90年頃の録音が少ないことだ。私が生で聞いたこの頃のジョーンズは本当に圧倒的だったのにメットの指輪もミュンヘンの指輪も録音(録画)はベーレンスだった。メットの指輪は89年と93年のチクルスではジョーンズが歌っており、93年には日本公演のワルキューレまで歌ってくれたのに。メットの本拠地でもイゾルデ、クンドリー、フィデリオ、サロメ、エレクトラ、ばらの騎士、さらにはトゥーランドットまで、かなり歌っているのにビデオには何一つ残っていないのはなぜなのだろうか。
1990年に録音されたこのアルバムは全盛期のジョーンズのワーグナーが聞ける貴重な録音だ。私が聞いているのは数年前に出た24ビットのリマスター版だが音質はなかなか良好で、ジョーンズのCDとしては最も状態の良い録音の一つだと言える。愛馬グラーネにまたがって空を駆けそうなブリュンヒルデはもう聞けないだろう。指揮のパテルノストロは先日紹介した翌年のサントリーホールのシュトラウス・コンサートと同じだ。ジョーンズのお気に入りだったのかもしれない。
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>平和目的のみの原子力利用というのは本当に可能なのか
欧州では核兵器保有国である英仏では核の軍事利用と民生利用の一体化は自明視されていると思います。仏では公的核技術研究機関であるCEAにも当然のごとく軍事適用部門がありますし、国営原発産業企業であるアレバは軍にプルトニウムを提供しています。
理系エリート校鉱山学校出身技術者、産業省官僚、国営原発産業、軍は一体の核ロビーを形成し、左派社会党も福島事故の後も脱原発に対する姿勢は曖昧極まりなく、核抑止理論への異など全く上がっていません。左派ミッテラン大統領はあらゆる右派大統領を超える数の核実験を実行しています。
しかし、英仏以外の欧州諸国では、原発を展開している国でも、核兵器保有への意欲は少なく、原発アレルギーが強い独伊墺初め世論は核兵器保有に強い抵抗を示すのは日本と同じだと思います。
2011/7/6(水) 午前 10:03 [ 助六 ]
核を平和利用に限定するのは理論的には可能でしょうが、現実には5大国とご都合主義の理由でイスラエル・インド・パキスタンにのみ核兵器保有を黙認している米率いる国際社会の「核クラブ」論理に強い異議を感じている「危ない国」が世界にはたくさんあり、こうした国が原発を欲しがるのは、兵器に転用できるウラン濃縮技術の入手が本音であるのは事実でしょう。
再処理施設が少ない日本では原発の使用済み核燃料に含まれるプルトニウム貯蔵が増えており、欧州メディアでは日本は民生プルトニウムの軍事転用を視野に入れてるのではといった猜疑報道も定期的に見かけます。グリンピースあたりがこうした勘ぐりの出どこみたいで日本人としては心外ですが、日本政府の一部にそうした思惑が皆無とは言い切れないのかも知れません。
2011/7/6(水) 午前 10:05 [ 助六 ]
シリヤ、ジョーンズ、ベーレンスは活動の盛期がずれてますから意識しませんでしたが、なるほどこの3人は同世代なんですね。
60年代終わりから70年代初めの大指揮者を起用したDGの重要ドイツ・オペラ録音はズラリとジョーンズの出演でしたね。彼女と多く録音しているベームは奇妙なことに回想録で彼女にまるで言及していないし、これは当時のGDの後押し戦略だったんでしょうかね。80年代以降はなぜか彼女の録音はガタッと減ってしまいましたね。
シリヤはヴィーラントのマスコットだし、ジョーンズもヴィーラント、フリードリッヒの演出で歌った後、シェロー演出で中核的役割を果たし(シェローによると彼女はバイロイトの彼の指環プロダクションの大黒柱になり、シェローが不在のときは彼女が他の歌手に演技指導や演出理念の説明をしたりしてたそうです)、2人ともオペラ演出の革新に積極的に寄与した新しいタイプの歌い手さんだったけど、ベーレンスは歌はモダンだったけどその点は伝統的タイプでしたね。ベーレンスが歌ったパリの87年の「エレクトラ」は彼女の旦那だというシャイトマンという人の演出でしたが、保守的でブー食らってました。
2011/7/6(水) 午前 10:06 [ 助六 ]
シリヤは、90年にモルチエ監督下のブリュッセル・モネ劇場で「ローエングリン」の演出も手がけ、私は観てませんが、歌手の演出としてはモダンで例外的な好評を得ていましたね。
私が聴けたジョーンズの舞台は、84年ハンブルク東京公演の「影なき女」、86年ボンの「オランダ人」、87年パリのエレクトラの3つが傑出した思い出で中でも「影なき女」が最高の感涙物。86年ヴィーン東京公演での「トリスタン」や92年パリでの「エレクトラ」はやや落ちます。96年パリの「ローエングリン」のオルトルートでは声の衰えが痛々しく私はその後彼女を再聴する勇気は起きませんでした。
2011/7/6(水) 午前 10:07 [ 助六 ]
やっぱり世界的に見れば原発ニアイコール核兵器なのですね。まあ日本がそうなることはまずないと思いますが、北朝鮮はもとより韓国などの原発保有国も本当のところはどうなのかと心配してしまいます。
私は聞いたイゾルデは93年のベルリンドイツオペラでしたが、複数日聞いた人によると日によって出来不出来はあったそうですね。私が聞いた日は幸いにしてまずまずでしたが。
2011/7/6(水) 午後 9:44 [ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]