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12月までに移行します。コメントも手作業でコピーする予定です。

「展覧会の絵」,「惑星」特集

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・ホルスト:組曲惑星Op.32

 NBC交響楽団
 1943年5月14日(モノラル、ライブ)
 6:53/8:45/3:36/7:06/9:05/5:40/9:52=51:07(拍手あり)

 ロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団、ロジェ・ワーグナー合唱団
 1956年9月(ステレオ)
 6:36/8:03/4:04/7:37/7:47/5:44/6:44=46:38

 レオポルト・ストコフスキー指揮

 カラヤンの2度の録音はこの曲を普及させる上で大きな役割を果たしたが、しかし惑星の演奏史上で初演者ボールトに次いで重要な位置を占めるのはストコフスキーだと実は思う。

 彼のこの曲唯一のスタジオ録音となったロスフィルとの録音は、惑星初のステレオ録音でもある。録音した米キャピトルはRCAと同様に3チャンネル収録をしていたそうで、50年代当時のDGやEMIよりも明らかに音が良い。加えてストコフスキーは世界初のステレオ音声(オリジナルは9トラックのマルチチャンネル)の映画である「ファンタジア」を1940年に制作しており、ステレオ録音に対する進んだノウハウを持っていたのだろう。火星の終わりの部分など例によってストコフスキーのアレンジが加わっている場所もなくはないが、目立った改変は少なく、曲の派手な性格もあってそれほどは気にならない。

 私がアナログ時代に愛聴していたのは実はこの演奏だ。今聴き直してもそのチョイスは決して間違っていなかったと思う。ストコフスキーの演奏は1960年代以降厚化粧で恣意的・人工的な感じのものが多くなる。ねちっこいリストのハンガリー狂詩曲やR=コルサコフのシェエラザードがその端的な例だろう。これはデッカのマルチチャンネル録音のせいもあるだろうが、ストコフスキーの気合いの入り方も50年代までの演奏には及ばないように思う。楽曲に対するストレートな熱気が感じにくいのだ。私はストコフスキーの録音は50年代以前のものが良いと思う。

 一方、1943年のNBC交響楽団とのライブは1999年になって初めてCD化されたものだ。1920年代に録音されたホルストの自作自演に続くこの曲の全曲録音は、以前も紹介したボールトの1回目のSP録音(1945年)だと長い間思われていたが、放送用のライブ録音ではあるがボールトよりも先にストコフスキーが録音していたとは大変驚いた。アセテート盤からの復刻であるが音は思いのほか悪くは無い。

 映画ファンタジアが公開された1940年にフィラデルフィア管を退任した後のストコフスキーは良いポストにあまり恵まれなかった印象があるが、1942年〜44年の短い期間ではあるがNBC交響楽団の常任指揮者をトスカニーニと共同で務めている。そこで惑星のような新しい作品を取り上げていたという事実は、ショスタコービッチなどごく一部を除いて20世紀の作品をほとんど振らなかったがトスカニーニとは大変対照的だ。この演奏はひょっとしたら惑星の全米初演だったのかもしれない。

 演奏は56年のスタジオ録音を上回る気合いの入り方だ。慣れない曲のライブ(拍手入り)ということもあって、さしものNBC響も若干乱れている。しかしノリの良さは素晴らしく、ネットで検索しても下記のHPのようにこの演奏を高く評価する意見も少なくない。きっとストコフスキーはフィラデルフィア管に代わる理想像をNBC響に見出したのではないだろうか。実際はそれは数年で終わってしまうのだが....
http://www.geocities.jp/planets_tako8_ma_vlast/index.html

 「惑星はカラヤンとボールトに限る」と思っている人は、ぜひストコフスキーの演奏も聞いてほしい。NBC響との演奏はもうすでに廃盤になってしまったようだが、ユーチューブで木星を聞くことができる。
http://www.youtube.com/watch?v=bHKUohqS6RU

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たかさん、今晩は
ストコフスキー氏の演奏を初めて聴きましたが良いですね!
随分と古い年代の演奏ですが、古さを感じさせませんね。
これからも偏りなくいろいろな指揮者やオーケストラを聴いていこうと改めて思いました

2011/7/16(土) 午後 10:00 [ ミキ ]

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ミキさんおはようございます!

ストコフスキーやルービンシュタインは大変長生きしましたが、よく売られている最晩年の録音よりも1940年代から50年代あたりの録音の方が良い演奏が多いと個人的には思います。気持ちがフレッシュだからでしょう。

しかし長生きの演奏家でもヨッフムやアラウのように晩年の方が余計な力が入らず素晴らしい演奏をするようになった大器晩成型の演奏家もいます。

そういったことは同じ演奏家のいろんな時代の演奏を聞いてみて初めて分かることなので、食わず嫌いをしないで「偏りなく」聞いてみることは本当に大事だと私も思います。

2011/7/17(日) 午前 8:49 [ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]


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