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・マーラー:歌曲集「さすらう若者の歌」
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
アンドレ・クリュイタンス指揮フィルハーモニア管
録音:1957年12月2日(1958年10月22日?)、
ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン(モノラル)
・マーラー:歌曲集「リュッケルトによる5つの歌」より
[私は快い香りを吸い込んだ/私はこの世に忘れられ/真夜中に]
・R.シュトラウス:あなたは私の心の王冠/憩え、我が魂/献呈
・ブラームス:セレナード/子守歌
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
ジェフリー・パーソンズ(P)
録音:1978年7月15日、ウィグモア・ホール、ロンドン(ステレオ)
・R.シュトラウス:4つの最後の歌
セナ・ユリナッチ(S)
マルコム・サージェント指揮BBC響
録音:1961年9月11日、ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン(モノラル)
(下記サイトに試聴あり)
http://ml.naxos.jp/album/BBCL4107-2
http://tower.jp/item/tracks/935715
このディスクもロンドンでのルートヴィヒの演奏を収めたものだ。ルートヴィヒが1958年にボールト指揮で「さすらう若者の歌」を録音した直後の10月22日のフィルハーモニア管のコンサート(クリュイタンス指揮)でこの曲を歌ったことを7月の記事で書いたが、前年12月とされる両者の録音がCD化されていることを発見したので聞いてみることにした。CDが正しければ1958年の共演は再演だったということになるが、クリュイタンスはこのオケをそんなに頻繁には指揮していないはずなのでCDの表記が誤っているのかもしれない。
ルートヴィヒとクリュイタンスの共演は珍しいが、クリュイタンスのマーラーも珍しい。恐らくクリュイタンスもマーラーの交響曲は振っていないのではないだろうか。クリュイタンスらしい趣味の良い指揮だが強い主張をするというよりもあくまで主役はルートヴィヒだ。
続いて1978年のパーソンズのピアノ伴奏によるリサイタルから8曲が収められている。これだけがステレオ録音だ。昨日の映像と曲目は異なるものの、マーラーとR.シュトラウスとブラームスを取り上げている点で共通している。
このディスクにはユリナッチの4つの最後の歌が収録されているのも珍しい。ただこの曲は録音があまり良くなくて楽しめなかった。ルートヴィヒの録音も年代の割にはイマイチだと思う。リマスターの善し悪しもあるのだろうが、全体的にBBCの録音は大雑把でORFの録音の方が優れているような気がする。
さて、7月から続けてきたルートヴィヒ特集も今回はひとまずこの辺にしておこうかと思う。
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クリュイタンス伝の本文・資料でも、クレンペラーの代役でフィルハーモニアを振った58年10月22日の演奏会は明記されていますが(後半は「幻想」)、57年12月2日にフィルハーモニアを振った演奏会・録音の記録はありませんから、CDの表記は誤りである可能性が高そう。そうならBBCにしては杜撰ですが(笑)。
必ずしも知的興味を呼び起こされるタイプではないけれでも、むしろそれ故に私に聴くたびに毎回悦びと感動を与えてくれたこの名メッツォの芸風とキャラクター、戦後演奏史での巨大で独自な位置について、お陰さまで私も考え直す機会を与えられました。ありがとうございました。
2011/8/28(日) 午前 9:55 [ 助六 ]
いえいえ、助六さんがルートヴィヒの自伝の情報を下さったので、オペラ、リート、オケ付声楽曲と幅広いジャンルで活躍したルートヴィヒの歴史的な成果を再確認することができました。ありがとうございます。
クリュイタンスの58年のコンサートはクレンペラーの代役だったのですか。それは知りませんでした。例の「寝たばこで火傷事件」によるキャンセルですね。そうするとボールトとヴァンデルノートが指揮した録音も本当はクレンペラーが予定されていたのかもしれませんね。
クリュイタンスはモノラルですが幻想を55年にフランス国立と録音したばかりなので58年にフィルハーモニアと再録音というのはちょっと不自然だなと思っていました。この録音がなかったら60年代にパリ音楽院と再録音していたかもしれませんね。クレンペラーは幻想を63年に改めて録音していますが、クレンペラーも好きだったのでしょうかねえ。
2011/8/28(日) 午後 7:11 [ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]