こだわりクラシック Since 2007

12月までに移行します。コメントも手作業でコピーする予定です。

ベートーヴェン

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 ご無沙汰してしまって済みません。早いもので今年ももう一月半が経ってしまいました。東京はこの数年暖冬傾向が続いていたので今年の寒さは堪えます。頭までフリーズしてなかなか再起動できません(笑)。私は冬に長袖の下着を着る習慣はなかったのですが今年は流行の吸湿発熱素材のものを買いました。それでも足元から冷えるので靴の中にホッカイロまで入れています。日本海側や欧州は記録的な寒波だと伝えられているので、このくらいで根を上げていてはいけないのですが....


心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる
(マハトマ・ガンジー)


 ぜひこうありたい。でも習慣を変えるのはなかなか難しい。私も今年は英語に取り組むと正月に宣言したものの、7日坊主で中断したままだ。ジョギングも寒くて結局週末にしか走っていないので、去年とあまり変わっていない。何よりもこのブログの更新が滞っているということ自体、自分がいっぱいいっぱいで心の余裕がないことの証拠なのだ。これではいけないということで、今日は無理に詰め込もうと思っていた予定を2つキャンセルしてブログを書くことにした。


・交響曲第9番ニ短調作品125『合唱』(使用楽譜:ベーレンライター原典版)
 クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ)
 アネリー・ペーボ(メゾ・ソプラノ)
 サイモン・オニール(テノール)
 ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)
 
 ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
 ドイツ・カンマーコーア
 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
 収録時期:2009年9月9日〜12日
 収録場所:ボン、ベート−ヴェンハレ(ライヴ)
http://www.youtube.com/watch?v=xbZjAxqHYSg


 助六さんが興味深い情報を寄せて下さった。本来ベルリン国立図書館が所蔵していた第九の自筆譜は第2次大戦中に3つに分けられて、ポーランドのポメラニアとクラクフ(krakow)、南独のシュヴァーベンにバラバラに疎開したそうだ。ポメラニア疎開分は戦後間もない1946年にベルリン(旧東ドイツ)に返還されたが、主要部分であるクラコフ疎開分がポーランド政府から旧東ドイツに返還されたのは1977年になってからだ。

 西ドイツになったシュヴァーベンに疎開していた分は1967年に西ベルリンに戻ったが、東西ベルリンで第九の自筆譜を分割して所蔵する状態が長く続いた。ベルリンの壁崩壊と東西ドイツ統一を経て92年に東西ベルリンの図書館が統合され、第九の自筆譜が再び1冊に戻ったのは終戦から50年以上も経った97年のことだそうだ。

 90年代後半になってようやくベーレンライターやブライトコプフから第九のクリティカルエディションが出版された背景には、そもそも自筆譜が1か所になかったという事情があったのだ。スウィトナーがギュルケ新校訂による5番を1981年に録音したので、ベートーヴェンの自筆譜のかなりは東ドイツ側にあるのだろうと漠然と思っていたが、第九の自筆譜が3分割の憂き目にあっていたとは知らなかった。かろうじて散逸を免れたのは本当に不幸中の幸いだ。

 クラクフには今でもモーツァルトのフィガロの3〜4幕など重要な自筆譜が疎開したままだという(ポーランドはなぜ返還しないのだろう? まさか戦利品?)。散逸したり破損してしまう前にデジタルアーカイブにして残しておいてほしいものだ。第九の自筆譜はベルリン図書館がネットで公開している。
http://beethoven.staatsbibliothek-berlin.de/digitale-abbildungen/1-satz/
 
 作曲家の自筆譜に関する情報をまとめたページを見つけたのでこれも紹介しておこう。
http://classicrec.samplitude.info/autograph.html

 ベーレンライター版の第九については時々参照させて頂いているヤマギシケンイチ氏のHPとジュラシックページに詳しいのでそちらもご覧頂きたい。
http://classic.music.coocan.jp/sym/beethoven/edition/index.htm
http://www.ne.jp/asahi/jurassic/page/talk/beeth.htm

 さて、この映像はブレーメンのドイツ・カンマーフィルハーモニーがベートーヴェンの生地であるボンで演奏したものだ。CDの全曲録音や日本などでの全曲演奏会の後の演奏だけに完成度の高いライブだ。以前紹介した5番同様、ピリオド・アプローチのモダン楽器による演奏(映像を見るとトランペットなどはバルブなしの古楽器を使っているようだ)として納得がいくスリリングで気持ち良い演奏だ。もちろん楽譜は新校訂版で、第三楽章のファンファーレはスタッカート、第四楽章のファゴットは第二ファゴットも吹いている。

 フルトヴェングラーは第四楽章のvor Gottの後で長い全休符を挿入しているが、クレンペラーがこれに反論して休符なしで即座にマーチに入っていることは以前も書いた。ヤルヴィもクレンペラー同様に間髪入れずマーチに入っている。ここは指揮者としては酔える瞬間であり、それに浸りたい聞き手も多分いるだろうが、クレンペラーやヤルヴィの演奏が楽譜通りだ。私はこれでいいと思う。

 フィナーレ直前のマエストーソは残念ながら3つ振りではなく倍伸ばし(8分音符を1つに振る)の6つ振りのようだ。声楽陣(特にテノール)にも若干の不満がある。かといって今誰が歌ったとしてクメントやコロのように歌える訳でもないだろう。ほぼ現時点で私がモダンオケの第九に期待する通りの演奏だと言ってよいだろう(未聴だがCDはテノールがフォークトでバリトンがゲルネなので声楽陣はDVDよりもCDの方が良いかもしれない)。

 何よりも私がヤルヴィを評価しているのは無駄な動きがないことだ。アバドあたりの世代以降の多くの指揮者に見られる特徴に肩の左右の動きや首の相づち(?)が無駄に多いことが挙げられるのではないかと私は思っている。昔の指揮者はこのような動きはほとんどしなかった。上半身が左右や上下に無意味にフラフラする指揮は私には落ち着きがないように見えてしまう。

 相づちもたまになら問題ないが、絶えず相づちを打って奏者との間合いを計りながら指揮するような振り方だと、まるで協奏曲の伴奏指揮者がソリストに合わせるかのような気のつかい方(悪く言えば遠慮した指揮)に見えてしまう。ズバっと切り込むのではなく相手の出方を手さぐりで探るような感じで、私は「この指揮者はオケを自分の棒について来させる自信がないのだろうか」などと思ってしまう。

 クライバーの指揮を見て分かるように、本当に俊敏かつ即興的で、時に激しい演奏をするにはオケを棒に強く集中させる必要がある。そのためには無駄な動きはない方がいいのは当然だ。指揮者は仁王立ちになってオケと対峙してほしいものだ。ヤルヴィは期待できるかもしれない。彼はこのところ毎年来日していて今年の6月にはフランクフルトのオケと来るようだ。

 この映像は以前クラシカジャパンが全集を全曲放送したので撮っておけば良かった。みすみす逃してしまったのが残念だ。限定盤で4枚組DVDが5000円ぐらいで売られていたこともあったようだがそれも後から知った。映像によるベートーヴェンの交響曲全集は70年代のカラヤン、バーンスタインから、朝比奈、ギーレン、アバド、ティーレマン、先日亡くなったボッセ、テレビで放送されたヘレヴェッヘまで各種存在するが、演奏と画質・音質を両方考慮すればこれが最良のセットではないだろうか。

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