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・バーバー:ヴァイオリン協奏曲 Op.14
1981年12月15日
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
パーヴェル・コーガン(指揮)ウクライナ交響楽団
コーガンがこの曲を弾いていたとは驚いた。この曲はハイフェッツがなぜか弾かなかったので巨匠世代のヴァイオリニストでこの曲を弾いたのはスターン(スターンもコーガンやオイストラフと同じウクライナ出身!)とルッジェーロ・リッチぐらいだと思っていた。
コーガンはベルクのヴァイオリン協奏曲のソヴィエト初演を行うなど、新しい作品の紹介にも意欲的だったが、東西冷戦まっただ中のソヴィエトで敵国アメリカの現代作品をウクライナで演奏していたとは。これはソヴィエト初演だろうか? この進取の精神こそが数々のヴァイオリン作品を初演してきたヨアヒム−アウアー一派の末裔としての心意気なのではないだろうか。
この気骨が何かのトラブルにつながったのでなければ良いのだが、コーガンはこの翌年の11月に58歳の若さで急死してしまう。66歳で急死したオイストラフ同様に演奏旅行中の客死だったそうだ。コーガンの4つ年上のスターンがアメリカに移住し2001年に亡くなったのと比べるとはるかに短命だ。
またバーバーはこの演奏の1981年に亡くなっているのでこの演奏には追悼の意味もあったかもしれない。バーバーは1910年生まれなので昨年2011年は没後30年、一昨年2010年は生誕100年の記念イヤーだったのだが、全然盛り上がらなかったので私もうっかり過ごしてしまった.....
ブリリアントの「コーガンエディション」はハチャトリアンが指揮した自作のコンチェルトや、スヴェトラーノフがピアノを弾いた(!)ラフマニノフなど他にもいろいろ興味深い音源を発掘しているが、それらは追々紹介することにしてとりあえず曲目一覧を掲載しておこう。
CD1[72:04]
・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 K.216
1959年4月24日
キリル・コンドラシン(指揮)国立交響楽団
・バッハ:ヴァイオリン協奏曲 BWV.1041
1962年11月3日
キリル・コンドラシン(指揮)モスクワ・フィル
・バッハ:ヴァイオリン・ソナタ BWV.1014
1947年10月21日
ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
・パガニーニ:カプリース第9番
1953年2月17日
・パガニーニ:カプリース第23番
1953年2月17日
・ブロッホ:『ニーグン』
1947年10月21日
ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
CD-2[69:50]
・デニソフ:ヴァイオリンと室内オーケストラのためのパルティータ
1981年5月9日
パーヴェル・コーガン(指揮)管弦楽団
・ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.99
1959年4月24日
キリル・コンドラシン(指揮)モスクワ・フィル
・サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチョーソ
1951年11月1日
アレクサンドル・ガウク(指揮)大交響楽団
CD3[66:31]
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 Op.47『クロイツェル』
1952年5月30日
グリゴリー・ギンズブルグ(P)
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番 Op.96
1975年1月4日
サミュエル・アルミアン(P)
CD4[66:59]
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 Op.35
1950年10月1日
ワシリー・ネボルシン(指揮)モスクワ放送交響楽団
・チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ Op.34
1952年5月29日
アレクサンドル・ガウク(指揮)モスクワ放送交響楽団
・チャイコフスキー:メディテーション
1960年10月3日
キリル・コンドラシン(指揮)ソ連国立交響楽団
・ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第5番 Op.37
1952年2月22日
キリル・コンドラシン(指揮)国立交響楽団
CD5[65:47]
・ショーソン:詩曲 Op.25
1980年1月9日
パーヴェル・コーガン(指揮)ソ連国立交響楽団
・サラサーテ:カルメン幻想曲 Op.25
1950年4月10日
ワシリー・ネボルシン(指揮)大交響楽団
・ヴィエニャフスキー:伝説 Op.17
1952年5月29日
アレクサンドル・ガウク(指揮)モスクワ放送交響楽団
・バーバー:ヴァイオリン協奏曲 Op.14
1981年12月15日
パーヴェル・コーガン(指揮)ウクライナ交響楽団
・モーツァルト:アダージョ K.261
1981年5月23日
パーヴェル・コーガン(指揮)ソ連国立交響楽団
CD6[69:22]
・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 Op.61
1970年12月27日
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)モスクワ放送交響楽団
・ベートーヴェン:ロマンス第1番 Op.40
1970年12月27日
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)モスクワ放送交響楽団
・ベートーヴェン:トルコ行進曲
1981年5月23日
パーヴェル・コーガン(指揮)ソ連国立交響楽団
・クライスラー:ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
1976年5月18日
パーヴェル・コーガン(指揮)ソ連国立交響楽団
・ワックスマン:カルメン幻想曲
1981年5月23日
パーヴェル・コーガン(指揮)ソ連国立交響楽団
・マスネ:タイスの瞑想曲
1980年1月9日
パーヴェル・コーガン(指揮)ソ連国立交響楽団
CD7[68:03]
・ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲
1951年6月25日
アラム・ハチャトゥリアン(指揮)モスクワ放送交響楽団
・ハチャトゥリアン:コンチェルト・ラプソディ
1964年11月11日
キリル・コンドラシン(指揮)モスクワ・フィル
・シマノフスキ:夜想曲とタランテッラ
1953年5月23日
アンドレイ・ミトニク(P)
CD8[70:44]
・グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 Op.45
1947年
グリゴリー・ギンズブルグ(P)
・グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.8
1947年9月19日
グリゴリー・ギンズブルグ(P)
・アルベニス:『イベリア』〜「港」
1952年4月30日
アンドレイ・ミトニク(P)
・アルベニス:「セヴィーリャ」
1953年2月9日
アンドレイ・ミトニク(P)
・ドビュッシー:巷に雨の降るごとく
1978年1月17日
ニーナ・コーガン(P)
・ヴュータン:ロンディーノ
1947年
ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
・サラサーテ:マラゲーニャ Op.21
1949年1月7日
アブラム・マラコフ(P)
CD9[69:23]
・ラフマニノフ:ピアノ三重奏曲第2番『悲しみの三重奏曲』 OP.9
1973年5月19日
エフゲニー・スヴェトラーノフ(p)、フョードル・ルザノフ(vc)
・フレンニコフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.23
1977年5月1日
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)ソ連国立交響楽団
CD10[67:35]
・フランク:ヴァイオリン・ソナタ(ヴァイオリン&オーケストラ版)
1980年1月9日
パーヴェル・コーガン(指揮)ソ連国立交響楽団
・シューベルト:幻想曲 D.934
1975年1月4日
サミュエル・アルミアン(P)
・シューマン:幻想曲 Op.131
1953年
アンドレイ・ミトニク(P)
以上、すべて レオニード・コーガン(Vn)
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