こだわりクラシック Since 2007

12月までに移行します。コメントも手作業でコピーする予定です。

デラ・カーザ

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・シューベルト:笑いと涙 D.777
・シューベルト:春に D.882
・シューベルト:君はわが憩い D.776
・シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン D.118
・ブラームス:調べのように Op.105-1
・ブラームス:野に一人 Op.86-2
・ブラームス:永遠の愛について Op.43-1
・ブラームス:僕の恋は新緑だ Op.63-5
・シェック:私を見るのです、神聖な人よ Op.25-16
・シェック:深い息で Op.25-15
・ラヴェル:民謡集-フランスの歌,イタリアの歌,スペインの歌
・R.シュトラウス:星 Op.69-1
・R.シュトラウス:森の幸せ Op49-1
・R.シュトラウス:単調さ Op.69-3
・R.シュトラウス:解き放たれた心 Op.39-4
・R.シュトラウス:父が言いました Op.36-3
・R.シュトラウス:悪天候 Op.69-5
・ヴォルフ:庭師
・ヴォルフ:春だ
 リーザ・デラ・カーザ(S)
 アルパド・シャーンドル(P)
 録音:1957年8月11日
(シューベルトの4曲がユーチューブにアップされているのを見つけた)
http://www.youtube.com/watch?v=guR7wnALheg

 助六さんが速報して下さったようにデラ・カーザが12月10日に亡くなった。フィッシャー=ディースカウ(F=D)を追悼して素晴らしいアラベラの映像を紹介したのはつい半年前だというのに。20世紀という時代が急速に遠のいてゆく。

 このCDはオルフェオが2009年になって発売したもので、デラ・カーザの90歳を祝ったものだろう。シェックとラベルはともかくとすると、シューベルト、ブラームス、R.シュトラウス、ヴォルフとまさにドイツリートの王道で、レパートリーとしては完全にシュヴァルツコプフと被っている。当時の日本の批評家にはデラ・カーザは淡泊などと言われてあまり高く評価されなかったが、デラ・カーザがリート歌手としてもシュヴァルツコプフに劣らない大変な実力者だったことはこの録音を聞いても間違いない。

 ドンナ・エルヴィーラ(ドン・ジョバンニ)、伯爵夫人(フィガロの結婚)、フィオルデリージ(コジ・ファン・トゥッテ)、エルザ(ローエングリン)、エヴァ(マイスタージンガー)などオペラの諸役でも2人のレパートリーはほとんど被っている。R.シュトラウスのオペラでも同様で、シュヴァルツコプフがアリアドネとアラベラを舞台で歌う機会についに恵まれなかった(レコード録音はある)のは、アリアドネとアラベラについてはデラ・カーザの持ち歌という評価が完全に定着していたためだろう。

 シュヴァルツコプフと数多くの録音を残したカラヤンは1960年でEMIとの契約を打ち切ってしまうが、そうすればEMI専属のシュヴァルツコプフとの共演が減ることを予期していたかのように1957年頃に第九やドイツ・レクイエムの公演でデラ・カーザを起用している点も注目される。我々はシュヴァルツコプフに匹敵するプリマドンナがもう一人いたことを忘れてはならないだろう。

 デラ・カーザのプロフィールについてはHMVの記事も参照されたい。
http://www.hmv.co.jp/news/article/1212130001/

「デラ・カーザ」書庫の記事一覧

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日本ではシュヴァルツコプフの方が知られていたし、全体的評価も高かったですね。私もシュヴァルツコプフやF=Dの精緻な歌唱の呪縛にまだ引きずられてるところがあります。
デッラ=カーザの素晴らしさを息遣いに触れるように実感できるようになったのは、私もYOUTUBEのあの奇跡的アラベラ映像に接してからです。
デッラ=カーザとシュヴァルツコプフはほぼ同世代で公然のライヴァル関係にあり、例の60年ザルツの「ばらの騎士」事件で不幸な成り行きになったわけですが、面白いのはこの2人はその「ばら」で共演経験があることです。
最初は52年1月のスカラ公演で、カラヤンの指揮・演出。マーシャリンがシュヴァルツコプフでデッラ=カーザはゾフィー、ユリナッチがオクタヴィアン、オックスはエーデルマンでした。因みにシュヴァルツコプフは「レーマンやデッラ=カーザと違って、『ばら』の女声3役すべてを歌わなかったのはズボン役に共感できなかったから」と回想談話で語ってます。

2013/2/11(月) 午前 11:33 [ 助六 ]

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それから何と60年「ばら」事件後の64年12月にメトの「ばら」で再び共演しています。これはシュヴァルツコプフのメト・デビューでもありました。シュヴァルツコプフがマーシャリンでデッラ=カーザはオクタヴィアンを歌い、ゾフィーはジュディス・ラスキン、オックスはエーデルマンでシッパーズの指揮。ビングがどういう魂胆であろうことか「ばら」で2人を同じ舞台に乗せたのかは知りませんが、シュヴァルツコプフは「2人とも笑顔で通しました。何よりもシュトラウス記念年公演でシュトラウスだけを考えてましたから。でも不満を言えるとしたら、あれだけ見事に尽くしたマーシャリン役をもらえなかった彼女の方でしょう。私の遅すぎたメト・デビューのせいで私ばかりが注目を引いてしまったし」と言ってます。
シュヴァルツコプフがアラベッラを舞台で歌わなかったのはデッラ=カーザがいたせいだったことは彼女自身が認めています。「デッラ=カーザはアラベッラ役を録音でも舞台でも自分のものにしてましたから。彼女の声、魅力、美しさからして当然のことです」。

2013/2/11(月) 午前 11:34 [ 助六 ]

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そうなんですよね。シュヴァルツコプフはオクタヴィアンを歌わないが、デラ・カーザとユリナッチはマルシャリンもオクタヴィアンも歌うのです。この点は恐らくハルトマンの本来の演出意図とも関係する重要なポイントなので改めて記事にしたいと思っています。

シュヴァルツコプフとデラ・カーザのメット公演は私は聞いていませんが以前海賊盤で出ていました。ザルツブルグで自分の役を奪ったシュヴァルツコプフのメットデビューにわざわざ花を添えるとはデラ・カーザは心の広い人です。

2013/2/11(月) 午後 11:55 [ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]


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