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Ruggero Raimondi (Don Giovanni)
Cheryl Studer (Donna Anna)
Karita Mattila (Donna Elvira)
Marie McLaughlin (Zerlina)
Anatoli Kotscherga (Commandatore)
Lucio Gallo (Leporello)
Carlos Chausson (Massetto)
Luc Bondy | Inszenierung
Erich Wonder | Bühnenbild
Susanne Raschig | Kostüme
Dieter Sturm | Dramaturgische Beratung
Helmuth Froschauer | Choreinstudierung
Claudio Abbado | Dirigent
1990年5月 アンデアウィーン劇場
http://www.youtube.com/watch?v=ytH35OBhRQo
アバドは自分に合った作品しか指揮しなかった点でクライバーと共通するものがある。ただしクライバーは特定のポストに就くことを拒否し続けたので好きな作品しか振らなかったのは当然だが、アバドはスカラ座、ウィーン国立歌劇場、ベルリンフィルで監督の要職にありながらも自らのスタイルを通したという点が注目される。プッチーニを振らなかったのは有名な話だが、ヴェルディでも椿姫、トロヴァトーレ、リゴレットあたりの中期作品には目もくれず、シモン・ボッカネグラや仮面舞踏会のような比較的渋い作品にこだわり続けた。
アバドがウィーン国立歌劇場で振った演目は16作品に過ぎず、これは小澤征爾の19作品よりも少ない。しかもシモン・ボッカネグラが20回、ヴォツエックが16回、ランスへの旅が15回、仮面舞踏会、フィガロの結婚、ペレアスとメリザンド、ホヴァンシチナがそれぞれ14回と、フィガロの結婚を除けば比較的マイナーな作品ばかりを振っている。
(アバドがウィーン国立歌劇場で振った作品)
http://db-staatsoper.die-antwort.eu/search/person/108
(小澤征爾がウィーン国立歌劇場で振った作品)
http://db-staatsoper.die-antwort.eu/search/person/2145
アバドにとってモーツァルトは重要かつ相性の良い作曲家だったにも関わらず、フィガロの結婚以外にはこのドン・ジョヴァンニを6回振っただけだ。ボンディの演出によるこの公演は、恐らく1991年のモーツァルト没後200年に向けて新制作されたものだろう。NHKのスタッフがウィーンに出張してハイビジョン収録した映像が日本でもBSで放送された。ライモンディやスチューダーと言ったアバドの当時のお気に入りによる演奏はなかなか素晴らしいと思うのだが、どういう事情か私の知る限りLDやDVDで発売されたことは一度もないと思う(翌年アンデアウィーン劇場で演奏したミラー演出のフィガロの結婚はソニーがLDで発売していた)。アバド追悼盤としてぜひDVDかブルーレイで出して欲しいものだ。
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