こだわりクラシック Since 2007

12月までに移行します。コメントも手作業でコピーする予定です。

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・シェーンベルク:『グレの歌』

 ジークフリート・イェルザレム(テノール:ヴァルデマール)
 シャロン・スウィート(ソプラノ:トーヴェ)
 マルヤナ・リポヴシェク(メゾ・ソプラノ:山鳩)
 ハルトムート・ヴェルカー(バリトン:農夫)
 フィリップ・ラングリッジ(テノール:道化クラウス)
 バルバラ・スコヴァ(語り)
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 アルノルト・シェーンベルク合唱団
 スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団
 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
 クラウディオ・アバド(指揮)
 1992年5月ウィーン、ムジークフェラインザール

 M.F.さんが教えて下さった情報によると、2007年のルツェルン祝祭管の北米ツアーの際、急病のアバドに代わってブーレーズがマーラーの3番を振ったことがあったそうだ。アバドとブーレーズ....歳は8つも違うし(ブーレーズは1925年生まれ)、活動拠点もあまり接点がないように思っていたが、よくよく考えてみるとアバドはシェーンベルクあたりは時々振っていたし、ベルクのヴォツェックはウィーン時代の主要レパートリーだった。イタリアのノーノのような現代作品も折に触れて取り上げていたし、意外に近い存在だったのかもしれない。指揮のタイプは異なるが、複雑な作品でも見通しの良い音楽を演奏するという点でも少し共通するものがあると言えないだろうか。

 グレの歌は後期ロマン派の影響が色濃いシェーンベルク初期の大作だ。一般に入手できる演奏は70年代にはブーレーズ盤ぐらいしかなかったが、80年代以降マーラーを主要レパートリーとする指揮者が好んで取り上げるようになってメジャーになった作品だ。小澤、シャイー、シノーポリ、ラトル、ギーレンなど数多くの録音がなされたが、その中でもこのアバド盤はウィーンフィルの官能的な響きが特徴的だ。歌手はブーレーズ盤に及ばない(特にヴァルデマール)もののそれに次ぐ良い演奏だと思う。終盤近くの語りを男性でなく女性を起用しているのは珍しい。

 この演奏もしばらく廃盤だったが昨年出た廉価盤は現在でも入手可能だ。

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アバドとブーレーズは、ブーレーズ=バレンボイムコネクション程ではないでしょうが、結構昔から繋がりがあるようです.1979年にはリバーマン支配人時代のパリとスカラ座でルル(3幕版初演)とヴォツェックを制作交換しており(合唱団からオケまで全部引き連れての客演)、ブーレーズの方でもポンピドゥーセンターに合わせて設立した現代音楽楽団アンサンブル・アンテルコンタンポランにアバドを招いているようです.ベルリン・フィルにブーレーズが再度客演するようになったのもアバド時代だし、近年はずっとルツェルン音楽祭の枠内で現代音楽のアカデミーをやっているし….

語りで女性を使うのは珍しいですが、マーク・ウィッグルスワースがモネ劇場音楽監督に就任する前に(結局オケが反対し白紙)振った演奏でブリギッテ・ファスベンダーだったのが記憶に.古くは1969年のクリップス指揮ヴィーン響の演奏でEva Pilzという人を使っている記録があります.ヴィーン響が初演百周年の昨年にナガノを呼んで取り上げた際は、ドイツ人女優のSunnyi Mellesでした.あまり演奏に関係ない話ですみません.

2014/2/18(火) 午後 8:57 [ M. F. ]

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リーバーマン時代はスカラ座のシモンをアバドがパリでシモンを振ったりしていましたね。

グレの語りを女性にする例は結構あるのですね。情報ありがとうございます。

2014/2/18(火) 午後 10:27 [ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]

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>複雑な作品でも見通しの良い音楽
そうそう。97年にアバド指揮のヴォツェックを聞いたことがありましたが、ピットに入ってたのはヴィーン・フィルでも明るく透明感のある演奏で、ブーレーズを思い出したものでした。もちろんブーレーズみたいな角の鋭さはなく、ニュアンス豊かなヴォツェックでしたけど。

>語りを男性でなく女性を起用
昔は専ら男声でしたね。
私が91年にシャトレでナガノ指揮リヨン・オペラ管で聞いたときにはホッターが語りを務めてました。あの頃、晩年のホッターはこの語り役をよく引き受けてて録音も複数ありますね。
女声の起用が増えたのは専らスコヴァの功績でしょう。彼女のような音楽的素養のある女優がやるとなかなか効果的ですから。
11年にプレイエルでM・アルブレヒト指揮ストラスブール・フィルがやったときも彼女でした。私は行けませんが、プレイエルはこの3月にも再びグレの歌を組んでて、サロネン指揮仏放送フィル。またしてもスコヴァの語りですから、もう殆ど専門家ですね。

2014/2/24(月) 午前 6:44 [ 助六 ]

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>スカラ座のシモンをアバドがパリで
78年のパリのシモン上演はオケと合唱はパリ・オペラ座のアンサンブルだったそうで、アバドがオペラ座オケを振った唯一の機会でしたね。彼は「金輪際振りたくない」と言ったそうで、翌79年のパリ・オペラ座でのヴォツェックがスカラのオケ・合唱引越し公演の形になったのはそのせいもあったのかも知れませんね。

2014/2/24(月) 午前 6:44 [ 助六 ]

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スコヴァってそんなにグレの歌に出演しているのですか。それはすごい。確かに真に迫った語りだとは思います。

アバドはパリオペラ座のカルメン(ベルガンサ主演)を振る予定になっていたのを病気でキャンセルしたのでデルヴォーが振ったとビデオの解説に書いてありますが、「病気でキャンセル」というのは口実かもしれませんね。

2014/2/26(水) 午後 1:02 [ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]


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