こだわりクラシック Since 2007

12月までに移行します。コメントも手作業でコピーする予定です。

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 追悼記事ってなぜか一所懸命書いてしまいます。豊かな音楽を与えてくれたことに対する自分なりの感謝の気持ちだと思っています。


アントン・ブルックナー:交響曲全集

・交響曲第0番ニ短調 WAB.100[ノーヴァク版][47:51]
 I. Allegro [18:15]
 II. Andante [11:27]
 III. Scherzo: Presto - Trio: Langsamer [07:45]
 IV. Finale: Moderato [10:24]

・交響曲第1番ハ短調 WAB.101[リンツ稿/ノーヴァク版][53:17]
 I. Allegro [15:08]
 II. Adagio [12:35]
 III. Scherzo: Lebhaft. Schnell [08:03]
 IV. Finale: Bewegt, feurig [17:31]

・交響曲第2番ハ短調 WAB.102[1877年稿/ノーヴァク版][68:39]
 I. Moderato [21:41]
 II. Andante: Feierlich, etwas bewegt [17:28]
 III. Scherzo: Mäßig schnell [07:24]
 IV. Finale: Ziemlich schnell [22:06]

・交響曲第3番ニ短調 WAB.103[1889年稿/ノーヴァク版][57:39]
 I. Mäßig bewegt [22:25]
 II. Adagio, bewegt, quasi Andante [15:05]
 III. Scherzo: Ziemlich schnell [06:54]
 IV. Finale: Allegro [13:15]

・交響曲第4番変ホ長調 WAB.104『ロマンティック』[第2稿/ノーヴァク版][72:43]
 I. Bewegt, nicht zu schnell [21:18]
 II. Andante, quasi allegretto [16:02]
 III. Scherzo: Bewegt. Trio: Nicht zu schnell [11:49]
 IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell [23:34]

・交響曲第5番変ロ長調 WAB.105[ノーヴァク版][79:06]
 I. Adagio. Allegro [23:00]
 II. Adagio [14:56]
 III. Scherzo: Schnell [14:25]
 IV. Finale: Adagio. Allegro [26:45]

・交響曲第6番イ長調 WAB.106[ノーヴァク版][60:37]
 I. Maestoso [16:28]
 II. Adagio: Sehr feierlich [17:54]
 III. Scherzo: Ruhig bewegt, etwas gemessen [09:36]
 IV. Bewegt, doch nicht zu schnell [16:39]

・交響曲第7番ホ長調 WAB.107[ノーヴァク版][65:54]
 I. Allegro moderato [20:38]
 II. Adagio: Sehr feierlich und sehr langsam [22:26]
 III. Scherzo: Sehr schnell [10:09]
 IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell [12:41]

・交響曲第8番ハ短調 WAB.108[ノーヴァク版][85:02]
 I. Allegro moderato [18:07]
 II. Scherzo: Bewegt, lebhaft [15:16]
 III. Adagio: Feierlich langsam, doch nicht schleppend [28:09]
 IV. Finale: Feierlich, nicht schnell [23:32]

・交響曲第9番ニ短調 WAB.109[ノーヴァク版][69:51]
 I. Feierlich, misterioso [31:05]
 II. Scherzo: Bewegt, lebhaft [10:48]
 III. Adagio: Sehr langsam, feierlich [27:58]

 バイエルン放送交響楽団
 ロリン・マゼール(指揮)
 録音時期:1999年1〜3月
 録音場所:ミュンヘン、フィルハーモニー
http://ml.naxos.jp/album/900711


 現在ではむしろマーラー指揮者の印象が強いマゼールだが、録音で評判になったのは1974年のブルックナーの5番の方が先だったと思う。この全集が2010年に発売されるまでブルックナーの録音は少なかったがマゼールにとって重要な作曲家だったのだ。最後の来日となったミュンヘンフィルとの昨年4月の公演でも3番が演奏された。

 それにしてもこのブルックナーは凄い(笑)。普通の指揮者がやらない禁じ手を大胆に使ってデフォルメしたブルックナーだ。主題が登場するところ思い切ってルバートしたかと思えば、思いも寄らないところでアッチェランドして加速する。7番以降の後期の3曲、中でも9番のデフォルメはすさまじく、第一楽章の主題が登場する際の壮大さというか、おどろおどろしさというか、その大げさなことといったら空前絶後の表現だと言えるだろう。この全集はナクソスミュージックライブラリー(NML)でも聴けるので、9番の出だしだけでも試聴して欲しい。

 これが感動的かどうかというとちょっと疑問ではあるが、とにもかくにもこんなにデフォルメしたブルックナーは恐らくクナッパーツブッシュ以来だと思われる。マゼールはこのオケが60年代以来ヨッフムやクーベリックによって正統的と思われるブルックナー演奏を繰り広げ、ミュンヘンの聴衆もこれらの曲を良く知っていることを百も承知で、というよりそれだからこそ自分ならではのブルックナーの世界を再創造しているのだ。

 これをどう受け取るかは聞き手の耳にかかっている。「癖が強すぎてちょっと」という方がいても全然不思議ではないだろう。ブルックナーのスタンダードな演奏としては全くお勧めできないが、私はこれまでにないブルックナーの世界を見せてくれたという点で貴重な演奏だと思う。

 NMLでは下記のようなマゼールの演奏が聴ける。
http://ml.naxos.jp/artist/31353

 NMLはそこからピックアップした「追悼ロリン・マゼール」というプレイリストを公開している。
http://ml.naxos.jp/playlist/naxos/393650

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彼のブルックナーを2回聞いたことがあります。最初は01年2月にパリ管で7番でしたが、かなりおとなしくて拍子抜けしました。
次は昨年9月のヴィーン・フィルのパリ公演での8番で、これが私がマゼールを聞いた最後の機会になってしまいました。指揮姿はいつもの通りで何ら衰えは感じさせませんでしたが、1楽章から悠揚たるテンポ、落ち着いた表情で淡々と進み、スケルツォでさえマゼール節が炸裂しないので正直心配になりましたが、最終楽章のコサック行進やコーダの重層構造では彼流の穿ちも十分堪能させてくれ安堵しました。今となっては殆ど古典的なスケール感と彼一流の切り込みを止揚させた遺言的ブルックナー演奏としてよく理解できます。
やはり99年のマゼールだったら、バイエルン放送の巨大なブルックナー演奏伝統を前にして、大いに挑戦心を刺激されたでしょうね。
彼の眼光が効きそうな5番を聞けなかったのが残念です。

2014/9/22(月) 午前 11:38 [ 助六 ]

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マゼールは乗っている時とそうでない時の差が意外に大きい指揮者なのかもしれませんね。昨年日本でも披露した3番はミュンヘンでのライブのディスクもでました。評論家の評判はイマイチのようですが、日本公演を聴いた人の評判は結構良かったみたいで聞きに行けなかったのが残念です。

2014/9/23(火) 午後 5:57 [ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]


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