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R.シュトラウス
・メタモルフォーゼン
・アルプス交響曲
ケンペ指揮ドレスデン・シュターツカペレ
1971〜73年ドレスデン聖ルカ教会
このカップリングは演奏者が意図したものではなく、ケンペがドレスデンで録音したシュトラウス全集をCD9枚組にリマスターして収める際に制作されたもので、CDが75分収録できる点を生かしてアルプス交響曲の前にメタモルフォーゼンを置くという、まるで実際のコンサートのような卓越したプログラミングが実現している。
抽象的に描かれる死の世界から、具象的な表題音楽が描く生の世界へ一瞬で切り替わるのが素晴らしい。アルプス交響曲単体で聞くよりもより効果的にこの曲を味わえるのだ。CDにおけるプログラミングとはこうあるべきというお手本だ。もちろん演奏自体も優れたものでケンペの全集の中でもアルプス交響曲は特に高く評価されている。名曲名盤でもカラヤンに次いで評価が高い。だが、正直なところオケのうまさ(特に金管)は全盛期のベルリンフィルには叶わない。
しかしメタモルフォーゼンからアルプス交響曲に切り替わる一瞬の雰囲気を聞くために私はこのディスクを聞く。メタモルフォーゼンも素晴らしい演奏だ。恐らく楽譜通り23楽器のまま演奏されており、後半の弦楽器の増強は行われていないように聞こえる。
ケンペのアルプス交響曲は単体ではティルオイレンシュピーゲルを余白に入れてCD化されているが、それではダメだ。アルプス交響曲の日没の後に聞くべき音楽など何もない。ここでティルを聞かされるくらいならいっそのこと何も入れないでアルプスだけの方がました。ぜひこのカップリングで単体CD化してほしい。
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先日、カラヤン/BPOの映像で「メタモルフォーゼン」を聞き直してみまして、かつて反発していたフルメンバーでの弦楽合奏が、今回は深く胸に染みこんできたのは年々の加齢のせいもありそうです。
このケンペBOXは、私も棚に並べておりまして、聞き込んだ69年録音のカラヤン盤と比較して、当初はあまりにさっぱりとした演奏のように感じたのが、改めて聞き直してみますと後半の深く沈潜した響きには心打たれるものがありました。
私が好きなR.シュトラウス三連発の記事を拝読させていただきました。
特にテラークのプレヴィン盤は、もう随分前から通販サイトのウィッシュリストに入れてあるものの、なかなかタイミングが合わずにいるものです。
カラヤン盤との比較において柔と剛と評されているのを読ませていただき、ますます気になってきております。
2014/11/8(土) 午後 6:22
Gustavさんこんばんは
ケンペ盤は恐らく楽譜通りですからこのシンプルさの方が本流ということになりますよね。アルプス交響曲の前で聞くと一層対比が鮮烈になります。評論家は曲単体のできだけでなくカップリング曲や曲順も含めたアルバム全体を評価するべきだと思います。
プレヴィンのドンキホーテって廃盤中なのですか? それはもったいない。数年前の来日に合わせてプレヴィンの芸術シリーズ(全12点)で出ていた記憶があるのですが?
2014/11/8(土) 午後 7:05 [ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]