こだわりクラシック Since 2007

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返信: 2263件

[ 助六 ]

2014/12/29(月) 午前 8:01

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>ロマン派の作品はメロディーに半音を多用することで、その不安定さが感情に作用

私もメロメロにやられるのはまずマーラー、後は後期ベートーヴェンとシューベルトですかね。
シューマンはその点ちょっと複雑だし、バッハはやはり「メロメロ」というのとはまるで別ですね。

今年も楽しませていただきました。お互い良い年が来ることを祈りましょう。

[ 助六 ]

2014/12/29(月) 午前 8:00

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「無言歌」は「ストーリー」でなく「気分」を表現するリートと純粋な絶対音楽の中間領域のような場を占めてる気がします。
メンデルスゾーン自身が標題を付けた「スコットランド」「イタリア」「宗教改革」の諸交響曲も似たような位置を占めてる感じ。
この辺の事情はシューマン、リスト、ベルリオーズにも共通していて、彼らが等しくオペラに意欲を持ちながらついに成功しなかったのはこのことと関係があると考えてます。

グリーグの抒情小曲集の各曲の標題を誰が付けたのかは確かな情報を見つけられませんでしたが、凝った標題が多いしシェークスピアに触発されてるものもあるから、一部出版業者のアイデアが加わってる可能性は否定できないにしても、大体はグリーグ自身によるものではないでしょうかね。(要確認)
シューベルトの「ドイツ舞曲」、「レントラー」、「ワルツ」なんかもスタイル的には事実上区別付かないし、出版譜によって名称が変わってる例もあるそうだから出版屋による命名かもですね。

[ 助六 ]

2014/12/29(月) 午前 7:59

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「無言歌」「言葉なきリート Lieder ohne Worte / Songs without words」という思わせぶりかつ魅力的な楽曲名が何を意味してるのかは気になってました。

この機会に調べてみたら、「無言歌」というタイトルはメンデルスゾーン自身による言葉のようで、ファニーのアイデアが加わっている可能性もある由。但し最初は子供のゲームのような軽い気持ちで命名されたそうです。当初は深い意味はなかったにしても、結果的にはロマン派音楽家としてのメンデルスゾーンの美学的プロジェクトの一面を指すのにふさわしいタイトルだったように思います。

彼は1842年の有名なスシェ宛書簡で、一般に音楽の意味するものは曖昧で言葉のそれは明確だと思われてるが、自分にとっては逆で言葉の意味こそ曖昧で、音楽が指し示すものは明確でだからこそそれは言葉によって表現できないといった意味のことを述べてます。
言い換えれば彼が音楽で表現したいのは言葉で分節できる具体的ストーリーなのではなくて、気分・感情・理想といった「曖昧な」もので、それは音楽によって的確に伝達できるといことでしょう。

[ 助六 ]

2014/12/29(月) 午前 7:57

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胸の奥底をちらりと撫でさすられるような、優しさの奥に怖さも含んだ感触の曲ですね。
メンデルスゾーンという人は実に不思議な音楽家で、古典語や近代語に通暁し広範な教養を備えた当時の欧州全体でも第一級の知識人だった一方、書く音楽は穏健ブルジョワ・サロン風の能天気なたたずまいを示すものが多く、しかしどこかで時々紛うかたなき天才の輝きを垣間見させる人で、「無言歌」は一部しか知りませんけど、そうした曲がそこここにありそうですね。

各曲の標題の大半は作曲者ではなく出版業者が付けたもので、当該曲もそうだそうですから、「失われた幻影」に深い意味を求める必要はなさそうですが、さすが泣かせる商売上手ですね(笑)。
メンデルスゾーン自身が命名したのは「ヴェネツィアの舟歌」「デュエット」「民謡」といった素っ気ない題だけだそう。

[ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]

2014/12/25(木) 午後 4:22

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gustavさんお気遣いありがとうございます。
涙は心のデトックスとも言いますので、泣けてラッキーぐらいのつもりで泣ける時は泣いてしまおうかと思っています(笑)

思うに、作品そのものに感動して泣くのと、作品に個人の感情を揺さぶられて泣くのは少し違いますね。特にロマン派の作品はメロディーに半音を多用することで、その不安定さが感情に作用する、と音楽学的には説明されるようです。

でもバッハなどの宗教作品を聞くときの涙にはその両方の要素があるようにも思えるので、2つの涙の境界線は結構あいまいなものかも知れません。

こうやってgustavさんと語り合えるのも音楽の力ですので、私はこれにもう一つ「感謝の涙」を付け加えたいと思います。ありがとうございます。

gustav_xxx_2003

2014/12/24(水) 午後 9:54

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精神状態が不均衡なときに聞いてはいけない音楽が、私にはいくつかあります。
あまり聞き慣れてはおりませんが、「無言歌」もその一つかもしれません。

[ たか改め「みんなのまーちゃん」 ]

2014/12/23(火) 午後 7:39

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助六さん お返事が遅くなって済みません。熱い投稿をありがとうございます。
うーん、私の理解は全然表面的なようです。もう一度DVDを見直してみようと思います。ちなみに私がヴェルディで2つだけ挙げろと言われたらオテロとドン・カルロです。もう一つ挙げて良いと言われたらトロヴァトーレを加えます。

[ 助六 ]

2014/12/13(土) 午前 11:11

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個人的には実演での私のアバドとの最初の出会いは81年東京のシモンで、01年にパルマで再び彼のシモンを聞いた後にはアバドの実演に接する機会についに恵まれませんでした。もう一度ドンカルロをやってくれたらというのが私の夢でしたが、永遠の幻になってしまいましたね。シモンに始まりシモンで終わったのは幸運な円環だったと自分に言い聞かせて諦めることにします。

[ 助六 ]

2014/12/13(土) 午前 11:10

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でもドンカルロの魅力は、そうした「未完成の」歪さが作り出す不思議な力にもあると思うのです。
振り返って「シモン」改訂版は、一貫して内面的抑制を追及していて、ひたひたと押し寄せる感動が最後は大波になって押し寄せるような整った目的論的構造を有しているように感じます。アリアらしいアリアが存在しないという「シモン」改訂版の珍しい形式的選択がそれを担っています。そしてそうした「シモン」のいぶし銀のように輝く整合性を明らかにしたのは、間違いなくアバドとカップチッリの卓越した演奏の功績ですね。
78年のパリとスカラの映像を見てみると、パリ・オペラ座のオケとてもアバドの悪口にもかかわらずまずはアバドの意図を十全に体現しているように思えます。まあスカラのオケの方が慈しみとニュアンスに満ち瞬発力もあるようにも聞こえますが、単純に音質の問題かも知れません。

[ 助六 ]

2014/12/13(土) 午前 11:07

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確かに後半はパオロの奸計がドラマを前進させていくけれどそれは起動因にすぎず、父と娘の愛情を副筋にした和解と平和を願うヒューマンな政治劇という構想は終始一貫しており、大きな感動を呼びうる優れた劇構造だと私は考えてます。

私は最も好きなヴェルディ作品はと問われたら、トラヴィアータ、トロヴァトーレ、ドンカルロ、オテロ、シモンを挙げます。さらに選べと言われたらやはり陰影の豊富な後期作品を残してトラヴィアータとトロヴァトーレは泣く思いで捨てます。残る3作の内では英雄的なオテロと内面的な感動に満ちたドンカルロ・シモン両作は対照を成してますが、ドンカルロとシモンどちらを取るかと言われたら大変困りますね。仰る通り、個々のナンバーを取り上げたらドンカルロの方がはるかに緊迫感があり、腹をえぐる深い感動を招く楽曲が多いと思います。それにドンカルロはメランコリックで内面的な情念を絢爛で外向的な仏グラントペラの枠組みに組み込むという意欲的かつ矛盾した試みを行っている実験的作品です。私は度重なる改訂にも拘らず、ヴェルディはついにこの矛盾した要求に整合的解決を与えることはなかったと考えています。


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